Misery – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 明るいビートで歌う失恋の歌。

please_please_me

「彼女がいなければ、俺は惨めなんだ。」

サウンドについて
初期って感じがしますねー。スカスカのビートで、勢いよく歌っています。曲名と真逆のサウンドですが、この曲はそういう意図でいいんでしょうか。今のサウンドシステムがあったら、どんなアレンジにするのかな。。ワンコードのイントロから、リフのフレーズをスローで歌う導入も、曲の個性になっていてとてもよいですね。

歌詞について
めちゃくちゃ小さい男が描かれてますね(笑)。彼女が去ったのは世界のせい、俺は普段は絶対に泣かないと強がっているものの、彼女がいなければ惨めなんだ、、。一曲目(I Saw Her Standing There 和訳&紹介) とのギャップがすごいですね。とはいえ、フラれるのもロックンロールらしいです。

それでは和訳をどうぞ。

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I Saw Her Standing There – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 1stアルバムの一曲目。サビのあるロックンロール。

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「彼女以外とは踊れない。そこに立っているのを見てしまったから。」

サウンドについて
7thサウンドがバリバリの、如何にもなロックンロール・ナンバーです。だけど、この時代のロックンロールっていうと、チャック・ベリーとか、エルヴィス・プレスリーとかを思い浮かべますよね。もう1世代前のミュージシャンですけどね。その辺りと比べて、明確でキャッチーなサビがあるのは、大衆のハートを鷲掴みにするでしょうね。めちゃくちゃポップスだと思います。当時のイケてないロックンローラーも「あんなのはロックじゃない」とか言ってたんじゃないでしょうか、今のイケてないロックンローラーみたいに。だけど最高にロックです。

歌詞について
シンプルな恋の歌です。ロックンロールはイケてる女性にグイグイ行って、ちゃんとハートを奪うのがいいですよね。実は「彼女」の描写は 他と比べられない くらいで、ただ “I Saw Her Standing There” そこに立っているのを見ただけ。それだけだけど、誰もがイケてる女性を頭に思い浮かべますよね。人間の想像力とかっこいいロックンロールが産んだイリュージョンです。

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Promises – Calvin Harris 和訳と紹介

Calvin Harris ft. Sam Smith 哀愁漂うピアノとダンスビート。

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「君の全てを手に入れにきなよ。」

サウンドについて
昨年の新曲群と同じテイストの楽曲ですね。どこか切ないコード進行と、隙間が多めのサウンドメイク。”tonight”という声の音程も使われていましたね。サム・スミスの歌声もとても素晴らしいです。

歌詞について
女性を口説いている歌ですね。ただし真剣な交際、という口説き方ではないような。”Promises” という曲名は、「約束はしない」というように使われています。約束はしないけれど、君の全てをここで手に入れなよ、、。と言っています。一方で、「昼も夜も、君は俺のものだと言って」という一文はどういう意味なんでしょうか。いわゆる「誠実さ」の感覚が文化的に違うのかもしれません。

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get well soon – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande 史上最高のバラード。全ての人々に深い愛を捧げる。

sweetener

「あなたは孤独になるべきじゃない。私が一緒にいるわ。」

サウンドについて
本当に名曲です…!楽曲は前半と後半に大きく分けられるのではないでしょうか。隙間の多いリズムが特徴的な前半と、全力で歌い上げる後半です。アリアナ・グランデの歌唱の引き出しの多さが成し得た楽曲ですね。

前半はR&B好きには堪らないリズムパターンだと思います。隙間が多くて、グルーヴのあるリズム。その上にアリアナの澄んだ歌声で、まっすぐで美しいメロディが響きます。流れるように歌い上げるメロディと、拍の頭に強いアクセントをおいてリズミカルに歌い上げるメロディで構成されています。

そしてイントロのフレーズとブレイクを挟んで後半へ。イントロのフレーズはここで繰り返されるんですね。伴奏にあった隙間がなくなり、どんどん重厚で力強い楽曲に変化していきます。音の数も増えて、歌い方も力強くなっていきます。盛り上がりきったタイミングで響かせる優しいメッセージに鳥肌が立ちました。彼女の優しさは口だけじゃなくて、本気なんだと、音楽の力で伝わってきます。

歌詞について
get well soon“、すぐに良くなるよというフレーズは曲中に登場しませんでした。だけど楽曲を聞いてからタイトルを改めてみて鳥肌が立ちますね。。「そばにいるよ」みたいな歌ってたくさんあるじゃないですか。月並みなフレーズなのに、どうしてこんなに心を震わせられるんでしょうか。歌声だったり、サウンドだったり、アリアナの生き方だったり。彼女が生きてきた全てが、この素晴らしい楽曲を生み出したんでしょうね。

Ariana Grande の “Sweetener” から全曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

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pete davidson – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande 恋人が曲名。1分間のラブソング。

sweetener

「私の人生の全ては、あなたに出会うためにあった。」

サウンドについて
楽曲に関していうことはありません。シンプルなビートで、アリアナが自分の言葉を喋りやすいように準備したビートなんだろうと思います。とは言っても、エレピっぽい音が優しかったり、終盤で入ってくるストリングスの幸福感だったり。この音がアリアナの幸せの音だとしたら、とても優しくて暖かい幸せの中に埋もれているのですね。素敵な恋人なんでしょう。

歌詞について
曲名見てびっくりしちゃいました。一応補足しますが、”pete davidson” とは、アリアナの恋人で、婚約者です。こんな素敵なラブソングを歌ってもらえるなんて、羨ましいですね。とても素敵な人なんだと思います。綺麗な言い回しが多いですが、とてもストレートな言葉なので、特に語ることはありません。最後に Happy を繰り返すのがとても素敵だと思います。

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goodnight n go – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande Imogen Heapの名曲をカヴァー+オリジナルのバースを追加。

sweetener

「どうしてあなたはそんなにキュートなの?」

サウンドについて
Imogen Heapというミュージシャンの楽曲のカヴァーです!2005年の楽曲なのですが、アリアナが自分のバースを歌っていて、現代的なサウンドになっています。ちょっとラップぽい感じが2010年代って感じがしますね。サビのメロディや、ハイトーンのボーカルなどが、とてもアリアナのカラーにあっています。

歌詞について
カヴァーなのですが…。自分で書いた部分よりも、サビの歌詞の印象がとても強いですね。アリアナがカヴァーしたくなるような楽曲ですしね。決まったフックに合わせて、色々な人が自分のバースを取るのはヒップホップではよくあります。この楽曲のテーマに合わせて、自分の言葉で歌を歌う。本物のシンガーって感じがしますね。本物のシンガーなんですけど。

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better off – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande アルバム終盤に向けて、優しくて心地のいいサウンドで歌う別れの歌。

sweetener

「だから私はあなたの側に居ない方がいい。」

サウンドについて
優しいバラードです。低音がバッキングの中心にあって、聴き疲れしないし、歌声が目立ってよいです。アルバムの終盤の始まりにこういう楽曲を置くのはよくありますね。こういう曲が一番好きって人もいるんじゃないかなー。派手じゃないけれど、優しいメロディ、歌声で、何度でも聞けそうです。

歌詞について
結構昔からあった楽曲らしく、おそらくマックミラーと交際していた時に書いたんだろう、と海外ネットニュースで読みました。”Better off“は「した方がいい」という意味で、「私にとってあなたは居ない方がいい」「私はあなたの側に居ない方がいい」というように歌っています。嫌い!みたいな感情ではなくて、もっと客観的な言葉なのが、寂しいですね。好き同士で付き合っても、長い間一緒に過ごしていると、お互いのことがわかってきて、悲しい選択を取らなきゃいけなくなることもありますよね。

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borderline – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande 平坦なシンセサイザーと細かい低音ビート。ケンドリック・ラマーのオマージュ?

sweetener

「私のものにしたい。ボーダーラインで私と会って。」

サウンドについて
ループの楽曲です。平坦でのっぺらとしているシンセサイザーの音をベースに、細かくバスドラムとベースが入って来る。その上にスネアとハイハットで味付けをしているような構成です。歌の小節数には癖があって、不思議なところで繰り返しのフレーズがきます。平坦な楽曲だけに、飽きないように様々な工夫が施されています。

イントロ、ケンドリック・ラマーのAlrightを連想してしまいませんか?音色も、音の切り方も。ボイシングが違うけれど、構成音は同じですよね…?ケンドリック・ラマーのAlrightは、低い音がEの音で、高い音がAの音。”borderline“は、高い音がEの音で、低い音がAの音です(初めの四音はちょっとハッキリ聞こえないけど、5音目はAですよね)。

歌詞について
気のないふりをする、魅力的な男性(彼を求める雛鳥がたくさんいる!)を求める歌です。Missy Elliottがフィーチャーされています。”borderline“、境界線ですが、なんの境界なんでしょうか。シンプルに考えると友達と恋人でしょうか?いわゆる「一線」みたいな捉え方もできますね。

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breathin – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande 影の掛かったクールなポップス。ギターソロがかっこいい。

sweetener

「自分を失った時、やるべきことは、呼吸を続けること。」

サウンドについて
一曲前の “everytime(和訳)” に引き続いて、シリアスな雰囲気のポップスです。”breathin“もわかりやすい楽曲になっています。と思ったら、二曲ともプロデューサーが同じなんですね。Ilyaというプロデューサーで昔からアリアナ・グランデの曲を手がけています。Ilyaは他には”God Is a Woman(和訳&MV)” と、”No Tears Left to Cry(和訳&MV)“、”Raindrops(和訳)“をプロデュースしています。

アリアナの曲でガッツリしたエレキギターのソロが入っている曲、パッと出てきません。めちゃくちゃ弾き倒しててかっこいいですね。その後のブレイクもかっこいいです。

歌詞について
辛い出来事、悲しい出来事がたくさん起きて、見るもの全てに嫌気がさして、自分を見失ってしまったとき。”breathin“、呼吸を続ければいいと教えてくれる。物事がそれほど複雑じゃなかったことを教えてくれる。そんな良いパートナーの歌詞を通して、彼女の歌が私たちのスウィーテナーになることを願っているんでしょうね。

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everytime – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande シリアスでストレートな歌。切ることができない関係を歌う。

sweetener

「どうして神様は、私をあなたのところへ連れ戻し続けるの。」

サウンドについて
このアルバムを先頭から聞いていって、初めて他のミュージシャンでもやりそうな雰囲気だと思いました。攻めまくりなアルバムの中盤で来るもの心地いいですね。チャーチズとか、最近のテイラー・スウィフトもやりそうな雰囲気ありますよね。フィルターで高音をカットして、徐々に出していくイントロから始まり、コード進行だったり。シリアスな雰囲気が出ています。終盤のハイトーンボイス、からの笑い声が楽曲の雰囲気に引っ張られて空笑いのように響いてリアルです。

この楽曲はテイラー・スウィフトのプロデュースをずっとしていた Max Martin とアリアナ・グランデを昔からプロデュースしている Ilya のコンビでプロデュースされています。昔からの洋楽ファンにとっては、なんだかテンションが上がりますね。他にこのコンビでプロデュースしている楽曲は、”raindrops(和訳)“、”No Tears Left to Cry(和訳&MV)” があります。

歌詞について
忘れた方がいい異性を忘れられず、ズルズルと関係を続けてしまう、といった歌詞です。”everytime“、いつでもあなたの元に戻っていってしまう。。私自身もそんな恋愛もありましたし、心当たりがある人も多いのかと思います。この曲は女性目線で、自分が手放すべきなのに手放せない、、といった悪い男に苦しめられる歌詞に取れますが、一方で歌詞には自分の主観ばかりで、相手の振る舞いは電話をかけてくることくらいです。もしかしたら相手も、手放すべきなのに、、と苦しんでいるかもしれませんね。

Ariana Grande の “Sweetener” から全曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

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