Caught In The Middle – Paramore

Paramore 軽快なリズムにパラモアのメロディが乗る。

after-laughter

「過去も未来も覗けない。ほんの少しだけ板挟み。」

サウンドについて
軽快なリズムで不安定な響きのコードを鳴らすバッキング・ギターはこのアルバム全体のテイストですね。ボーカルのメロディラインはパラモアらしいというか、シリアスなメロディラインだと思うので、少し不思議な響きになりますね。コードもだけど、ギターのオブリもなかなか気持ちいいメロディが多いです。私好みなだけかもしれませんが。

歌詞について
歳をとることを考えると死にたくなるし、昔の自分のことを思い出すと泣きたくなる。未来のことも、過去のことも考えられない状況は少し苦しいかもしれませんね。”Caught In The Middle” は板挟みという意味です。 just a little bit、ほんの少しだけ板挟み、と言うあたりに、ロックミュージシャンらしい強がりが見えますね。腰抜けって言われますもんね。笑

それでは和訳をどうぞ。

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Rose-Colored Boy – Paramore 和訳と紹介

Paramore アルバム曲もポップなインディーロック風サウンド

after-laughter

「笑いたくないときは笑いたくないの。」

サウンドについて
Paramore、パンクなサウンドのイメージだったんだけど、もう全然違うアルバムでびっくり。先行リリースしていた2曲と似たテイスト、ちょっとインディーロック感が強いかな。それでもサビはポップスらしくバッチリ仕上げるところに、サウンドの変化の理由が隠れているかも?ポップスシーンの変化に合わせて変化したのかも?それはわからないです。だけど、知り合いのソウル・ファンク系のキーボーディストが「パラモアは一味違う」って言ってたのを思い出した。

歌詞について
弱さをハッキリと押し出すところがパラモアらしい。「苦しい時に苦しがるのがどうしていけないの」って言ってた友達が私にもいました。ちょっとズレた話なんだけど、心理学的でオプティミスト(楽天家)っていうと、学習性無力感を学習しない個体のことを言うこともあるんだよね。で、オプティミストはレアな個体です。結構有名な本があるので、気になる人は是非読んでみてください。曲名に関して。 “rose-colored glasses”(= バラ色の眼鏡 = 楽観的) ってイディオムがあります。rose-colord が大事なんだね。

それでは和訳をどうぞ。

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Told You So – Paramore 和訳と紹介

Paramore “Hard Times” に引き続きリフがキャッチーなダンサブルなチューン

after-laughter

「”だから言ったのに” って言いたくないの。」

サウンドについて
Hard Times” に引き続き、ダンサブルなポップチューン。昔のパンク色の影はすっかりなくなったようだ。2017年スタイルにチューニングしてきたってことだろうか。アルバム全体はどんな感じなんだろうなー。サウンド面ではサビのドラムが好み。ギターリフについていったり、ベースについていったりして、ビート感がラフになっている。

歌詞について
とりあえず一回忠告しておけば、「だから言ったのに」って言えるからね。うまくいったら褒めれば問題ないし。それをしたところで、ちょっと卑しい自尊心くらいしか満たされないけどね。どうせ言うなら、ネガティヴなことよりポジティヴなこと言おう。そしたら「だから言ったでしょ」って言えるからね。うまくいかなくても別に問題ないじゃん。

それでは和訳をどうぞ。

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Hard Times – Paramore 和訳と紹介

Paramore 可愛らしいサウンドのダンスポップ

after-laughter

「そしてどん底まで落ちてしまう!」

サウンドについて
全体としてディレイの掛かったギターサウンドの不思議なフレージングや、四つ打ちでダンサブルなビートから、昔のインディーミュージックを連想させられる。リフでもサビ終わりのシャウトだったり、こっそりたくさん音を重ねているから、スカスカになりそうなフレージングでもリッチ感が出ている。サビのコード進行は三つめのコードが今っぽいと思う。(Ⅱ → Ⅵ) → (Ⅰ → Ⅳ) と、一度マイナー系のコード進行で解決する進行の直後に、同じようなメロディで メジャー系のキーから進行させている。これはチャーチズもやっている今っぽいコード進行だ。

歌詞について
文字だけ読むと結構ネガティヴな歌詞だと思うんだけど、ポップなサウンドに乗ると、ジョークめいた感じと楽観的な印象のポジティヴな歌詞に思える。暗い曲に暗い歌詞を乗せるな、とよく言うけど、確かに楽しいサウンドに乗せるとハードタイムも乗り切れそうな気分になる。

それでは和訳をどうぞ。

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