Hosanna – Kirk Franklin 和訳と紹介

Kirk Franklin 壮大で偉大なコンテンポラリー・ゴスペル。

kirk-franklin

「世界中を探しても、貴方より偉大な愛は存在しない。」

サウンドについて
私は力が欲しい時は、この曲を聞いています。コンテンポラリー・ゴスペスの中で最もキャッチーで、壮大で、ポップな楽曲なんじゃないでしょうか。コンテンポラリー・ゴスペルらしい、ポップスより遥かに自由なキメフレーズを多用したバッキング、ゴスペルチョップと呼ばれる高度なドラムワーク。歌の隙間を埋めるギター・フレーズ。そして何より重厚なコーラスとメロディ・ライン。とても複雑な構成の楽曲だと思うんですけど、そんなの気付かないくらいにキャッチーですよね。

歌詞について
まさにゴスペルって感じの歌詞です。わざわざ説明することはないでしょうね。”Hosanna” はヘブライ語で「どうか、救ってください」を意味し、キリスト教において、神を称賛する言葉になったとか。日本語では ホサナ って言われることが多いようですけど、どちらかというと有声音、ホザナホザンナの方が近いですよね。

Chance The Rapper の Finish Line/Drown の終盤を飾っています(和訳&MV)。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

September – Kirk Franklin 和訳と紹介

Kirk FranklinがEarth,Wind,And Fire の名曲をゴルペルカヴァー

kirk-franklin

「辛い季節でも “セプテンバー” を思い出してほしい」

サウンドについて
Earth,Wind,And Fireの名曲をカヴァー。ちゃっかりサンプリングもしている。ゴスペルサウンドが良いのはもちろんだが、1,2番のサビのアレンジに注目したい。サビの直前、男声のメロに女声のコーラスが加わり、管楽器のオブリまで入り、素晴らしい盛り上がりを見せるが、直後のサビの音は薄い。メロは女声の単音、ギターの高音の16分刻みは消えて、ストリングスと丸い音色のシンセによって引き伸ばされたような印象のサウンドが堪らなくお洒落だ。

歌詞について
サウンドだけでなく、歌詞もゴスペルアレンジされている。曲中で使われる “セプテンバー” は「喜びの季節」のメタファーであり、二つの使い方がなされている。一つは必ず巡ってくる季節として。もう一つは過去の救われた瞬間として。未来と過去、衝突しそうな使われ方だが、一つの言葉に複数の意味を持たせて重なる曖昧な部分を伝えることは詩のテクニックの一つだ。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Lean On Me – Kirk Franklin 和訳と紹介

多くの有名シンガーが参加したKirk Franklinの名曲。

kirk-franklin

「私が側にいる。頼っていいんだよ。」

サウンドについて
“We Are The World”のような楽曲だ。様々なミュージシャンが集まって歌うバラード。”We Are The World” と違ってBメロなどで進行が大きく変わることがないので、胸になじみやすい曲構成だと思う。リードシンガーの声を引き立たせるためか、コーラスはリバーブが特に深くかけられて、ずっと後ろに引っ込んで聞こえるが、大サビでのコーラス隊は圧巻だ。

歌詞について
やはり”We Are The World”のように、大きなテーマの社会問題を歌っている。Aメロでは苦しみを抱えた男性・女性・子供を客観的に描写することで、心に訴えかけるような問題提起になっている。サビとCメロで上手にメッセージを伝えられるように組み立てられているとも言えるだろう。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む