Thru These Tears – LANY 和訳と紹介

LANY 失恋を歌う。古くから有名なバラードのように心に染み入る。

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「今、この涙の向こうには何も見えないんだ。」

サウンドについて
すごくメロディがいいのはもちろん、アレンジの繊細さが、失恋した心の繊細さを想起させます。寂しく、切なく、だけど淡々としています。ブリッジのメロディ、歌声がとても美しいですね。ピアノとファルセット・ボイス。古い名バラードみたいな雰囲気があります。80年代感ですかね。音楽的に好きな部分でいえば、プレコーラスですね。サラっと終わるメロディですが、短い中に美しい音程の起伏が詰め込まれています。バッキングの音も素敵ですね。

歌詞について
繊細で素敵な歌詞ですね。失恋は苦しいけれど、とても冷静な様子がわかります。きっといつか忘れること、大丈夫になること、もう終わったということ。わかっていて、自分に言い聞かせていく曲です。彼女のことを思い出す描写が、日常的な動作と結びついているのが、切ないですね。Verse1では家を出るときに思い出し、アウトロでは車で家に帰るときに思い出します。とてもリアルで、胸が締め付けられますね。そんなリアルで、冷静なこの曲のタイトル “Thru These Tears” は、部分で訳すと「この涙の向こう」になるのでしょうか。どういう意味かというと、サビの最後のフレーズ「だけど 今はこの涙の向こうには何も見えない」です。涙が溢れている様子、完全に諦めが付いているわけじゃない様子が描写される名フレーズです。

それでは和訳をどうぞ。

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