A Little More – Alessia Cara 和訳と紹介

Alessia Cara 22歳の誕生日に後悔した、アコースティックギターの弾き語り。

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「待ちすぎかな。ほんの少しだけ、もっとあなたがほしい。」

サウンドについて
弾き語り、と書きましたが、弾きながら歌っているかはわかりません。アコースティック・ギターとボーカル、コーラスと、少しのエフェクトで構成されているシンプルな曲です。エレクトロ全盛の中、最近のシンガーがこういう楽曲を出すと、少し気になりますよね。ギターですが、基本的にだらーっと8分の6拍子で弾いているけれど、奇数小節の終わりだけ、キュッと音を切るのが、雑っぽさを感じますが、こういうサウンドだからこそ、そういう雑っぽさがいいのかもしれませんね。

歌詞について
A Little More” は「少しだけ多くの」って感じですかね。Moreは今より多いことを表現します。何が今より多いかというと、”A little more of you” 「もう少しだけ多くのあなた」です。waiting forに繋がるので、「あなたを」だと、「もう少しだけ待つ」と誤解される恐れがあったので、「あなたが」と訳しました。「もっとあなたがほしい」の奥ゆかしい表現、くらいの感覚で捉えてください。

それでは和訳をどうぞ。

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Growing Pains – Alessia Cara 和訳と紹介

Alessia Cara 成長に必要な苦しみ、苦悩を歌う。

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「グローイング・ペインのためのバンドエイドはないの」

サウンドについて
Hereの頃から考えると、相当垢抜けましたね。しっかりとした楽曲構成、展開で聞き応えのある楽曲になっています。最後、ラップのような歌を歌って、そのままリフ(hey yeahのところ) に戻るかと思いきや、ラップのバースの最後のフレーズを歌って曲が終わるところにびっくりしました。ラップもめちゃいいですね。こういうセンスは、21世紀のシンガーの必須の素養なんでしょうね。

歌詞について
タイトルの “Growing Pains” は成長痛という意味を持っています。「良くなるためには悪くなる必要がある」といって、自分の苦しみを過渡期だと信じようとしています。この不安は2バース目の最後のフレーズ “Don’t know if I even care for “grown” if it’s just alone” 「成長のためのなのか、単に孤独なのかわからない」という箇所に強烈に表れていますね。そんなことは未来にならないとわかりませんが、真剣に生きているのならば、きっと良くなっていくことを信じていたいですね。

それでは和訳をどうぞ。

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Here -Alessia Cara 和訳と紹介

ダークなサウンド・歌い方にAlessia Caraのキュートな声とアンチ・クラブの歌詞がハマる。起伏の少ないメロを活かすトラック。

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「友達と中身のある曲を聴いていたい。なんでクラブに来ちゃったんだろう。」

サウンドについて
Alessia Caraは正統派の女性シンガーソングライターだ。彼女がエイミー・ワインハウスなどに影響を受けたというとおり、オトナな感じの歌い回しをするが、声質はChvrchesのローレン・メイベリーのようにキュートだ。時折聴かせるその声のキュートさから感じるピュアさと強かさは、ポップスシンガーとして大きな可能性を感じさせる。 “Here” ではダラっとした調子で、短いフレーズを延々と繰り返すボーカルが見られる。それなのに退屈どころか逆に驚かされ続けるトラックの工夫も面白い。

歌詞について
非常にダークなサウンドのこの曲の歌詞はクラブミュージックを揶揄するものだ。友達に連れられてクラブに来たけど、知らない人と中身のない曲を聴いて騒ぐより、友達と中身のある曲を聴いて夢を語り合いたいと歌っている。近年、流行しているのはEDMやハウスなどクラブミュージックであり、そのキーワードは “大勢で盛り上がれる楽曲” だ。EDMなどがそこまで流行していない日本の流行曲も、そのキーワードは当てはまっている。あなたはどんな風に音楽を聴くのが好きだろうか。

それでは和訳をどうぞ。

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