Sincerity Is Scary – The 1975

The 1975 グルーヴと重厚なコーラスが堪らない。ネオソウルやゴスペルを感じる名バラード。

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「終わりにはいつでも、お互いを憎しみあっているから。」

サウンドについて
イントロからグルーヴやばいですね!音もオシャレで、絶妙に重たく重なるリズム感が堪らない。トランペットも良きです。メロディは拍の頭にアクセントを置いて細かく進めたり、喋るようなところもあったり、、これまたブラック・ミュージックっぽいですね。そしてサビで入ってくるゴスペルのような重厚なコーラス!圧巻です。

歌詞について
別れ際のラブソングでしょうね。タイトルの”Sincerity Is Scary“「誠実さは怖い」というフレーズは楽曲中には登場しませんが、別れの歌、裏切りの歌の雰囲気を匂わせています。歌詞はUKらしい言い回しが多いですね。痛みを隠すための「ポストモダン風のやり方」は、次の行にある「残念だ」と言うような、少し冷めた感じでしょうか。自分を抑えて、抑えて、、。それが魅力を失っていった原因なんでしょうか。そして最後の行なんでしょうか、、。

それでは和訳をどうぞ。

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Love It If We Made It – The 1975 和訳と紹介

The 1975 広がるようなエフェクトのエレクトロサウンドと8ビートのアクセント。

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「近代は俺たちを見捨てたんだ。うまくいくならそうしたいさ。」

サウンドについて
ボーカルラインがずーっと8分の頭にアクセントを置いて、ダラダラと歌っていますね。一方でサビはさらっと消えていって隙間を作ってます。緩急がかっこいいですね。だけど一番かっこいいのは2サビの後半です!ずっと違和感なくダラっと続いてきた曲調が、まさかのタイミングでガラっと変わります。しかも歌詞はサビと同じなんですよね。新しいメロと取るか、サビと同じメロと取るか、、。単純にこの部分のコード、バッキングめちゃくちゃ好きです。雰囲気もいいし、楽器が全部歌っていてかっこいいと思います。

歌詞について
「近代は俺たちを見捨てた」っていうフレーズが、なんとなく退廃的な雰囲気を作っていますね。面白半分に問題になりそうなことをいって、軽犯罪に手を出して、、。そういう「行動」に加えて、生まれながらの麻薬中毒だったり、3歳児を溺れさせるビーチだったり、化石燃料とマスターベーションだったり、、。退廃的な雰囲気を醸しだす「名詞」もたくさん出て来ますね。

それでは和訳をどうぞ。

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Give Yourself A Try – The 1975 和訳と紹介

The 1975 ノイジーでキャッチーなリフ。淡々としたアップテンポのエイトビート。

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「だから、トライしてみなよ。」

サウンドについて
ノイジーなギターフレーズが、曲中ずっとリフレインされている。起伏のないビート、メロディ。淡々と曲が展開されていく様は、1990年前後のUSオルタナを思い出します。ビートは2000年代のUK感もあるかな?私はオルタナファンなので好きですけど、好みはわかれそうですねー。Chocolateとかはとってもキャッチーですしね。サビでなんとなくU2思い出します。全然似てるとかじゃないんだけど。

歌詞について
2番と3番のバースの歌詞が少しモリッシーぽくて好きだー。言葉選びは全然違うけど、弱い目線から皮肉っぽく描写するところが好きです。だけどかっこいいのは1番のバース。集めたアナログレコードとコーヒーは、どう生きてきたか、何を知っていて、何が好きなのかを表しますよね。MVのイントロの語りの2行目も併せて、自分の気持ちに真摯でありたいと思わせられます。

それでは和訳をどうぞ。

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