Somethin Tells Me – Bryson Tiller 和訳と紹介

Bryson Tiller 深いモジュレーション・エフェクトのトラックに平坦なメロディ

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「俺たちは続かない。なんとなくそんな気がするんだ。」

サウンドについて
コーラスを深くかけたようなシンセサイザーが特徴的。あと逆再生みたいなエフェクトからのハンドクラップ。コード進行もなんとなくメロウな感じもするんだけど、音がボヤけてて雰囲気が掴めないなあ。ベースもボヤけてるからビートのキレもそれほど。ラップとも少し違う、スムースな歌が人気ポイントなのかな?ドレイクとかに近い。

歌詞について
ワルそうなのに、なんか弱気でかわいい。確かに女が理解できない行動したら、男は混乱するだろうなあ。カバンの中にあった “マグナム” はそういう名前の大きめのゴムがあるらしい。そりゃあ浮気を疑っちゃうよ。。笑

それでは和訳をどうぞ。

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Perfect Place – Lorde 和訳と紹介

Lorde 切ないコード進行に歯切れのいいメロディ、開放感のあるサビ

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「さあ “完璧な場所” に行こう。」

サウンドについて
軽めのビートと白玉のシンセサイザー。こういう雰囲気のバッキングは最近よく聞く。ずっと高めの声で歌ってて、サビは楽しい雰囲気のコーラスも入って、透き通った印象。最後に低い声で寂しげに歌いところもよい。

歌詞について
アウトロの歌詞 “All the nights spent off our faces” の “off one’s face” とは、酒に酔った状態や、ドラッグが効いてる状態のことみたい。初めのAメロからずーっと皮肉っぽい歌詞で進んでる。”完璧な場所” っていうのはドラッグのことなのかな。アウトロが効いてるねえ。

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Wall of Glass – Liam Gallagher 和訳と紹介

Liam Gallagher 初ソロ曲。オアシスの節回しは健在、2017年らしいサウンドアレンジ

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「お前はガラスの壁みたいにダメになるだろう。」

サウンドについて
私はオアシスがとても大好きだったので、嬉しいです。メロディラインはオアシスっぽいし、リアムの歌は魅力的だね。サウンド面では、使ってる楽器はロックバンドらしい、ギターがメインのサウンド。だけどアレンジがものすごく今っぽい。バスドラムを連打してみたり、ベースを抜いてみたり、サビのあとに踊れそうなギターリフが来たり。ある意味新鮮で、面白いと思います。あとはあまり言えません、どうしても贔屓目入るから。。

歌詞について
“Wall of Glass” は「ガラスの壁」って意味。検索したら画像たくさん出てきます。もうスケスケの壁です。「お前の考えてることがわかるよ」ってことだね。リアムって昔から、核心をちょっと外したような歌詞を書くよね。

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Another Love Song – Ne-Yo 和訳と紹介

Ne-Yo 2年ぶりの新曲は夏らしい爽やかなカッティングがクール

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「君のおかげで歌いたくなるんだ。新しいラブソングを。」

サウンドについて
月並みな言い方だけど、夏っぽい。イントロのコーラスを効かせたギター・カッティングがかっこいいね。コードはループで、四つ打ちだし、平坦な楽曲なんだけど、ベースとギターでキレキレのリズムを作ってるよね。エフェクト(フィルタやリバーブ)の使い方もナイスです。

歌詞について
R&Bらしい、スイートなワードが並んだラブソングって感じだ。2年ぶりの新曲で「”You make me wanna sing” = 君のおかげで歌いたくなる」なんてオシャレだなあ。おかげで、というか 「君に歌いたくさせられる」 って感じなんだけど、綺麗な日本語にならなかったので、おかげでにしました。ポジティヴな意味だから大丈夫だよね。

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Cut To The Feeling – Carly Rae Jepsen 和訳と紹介

Carly Rae Jepsen ミドルテンポの四つ打ちポップソング。

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「今すぐ この気持ちに素直になりたいの。」

サウンドについて
イントロが可愛い。。ハンドクラップ、バスドラムで交互にビート、メロディが入れ替わって進行するのが可愛い。サビは四つ打ちでカーリーっぽいかな。ただ、バースの歌い方が喉を使っててちょっと苦しそうに聞こえちゃうんだよな。多分意識してやってるんだろうけど。

歌詞について
サビの後半の歌い出しが素敵!「あなたが天使と戯れる場所で遊びたい。あなたと一緒に目覚めたい 絡まりながら。」。これの前半って、文脈的に夢の中のことをさしてると思ったんだけど、どうでしょうか?夢の中でも一緒にいたい、一緒に目を覚ましたい。意味も素敵だし、前半の言い回しは私が大好きなタイプの言い回しです。他にもいろいろあるから、時間があるときに追記したいな。。

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Rose-Colored Boy – Paramore 和訳と紹介

Paramore アルバム曲もポップなインディーロック風サウンド

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「笑いたくないときは笑いたくないの。」

サウンドについて
Paramore、パンクなサウンドのイメージだったんだけど、もう全然違うアルバムでびっくり。先行リリースしていた2曲と似たテイスト、ちょっとインディーロック感が強いかな。それでもサビはポップスらしくバッチリ仕上げるところに、サウンドの変化の理由が隠れているかも?ポップスシーンの変化に合わせて変化したのかも?それはわからないです。だけど、知り合いのソウル・ファンク系のキーボーディストが「パラモアは一味違う」って言ってたのを思い出した。

歌詞について
弱さをハッキリと押し出すところがパラモアらしい。「苦しい時に苦しがるのがどうしていけないの」って言ってた友達が私にもいました。ちょっとズレた話なんだけど、心理学的でオプティミスト(楽天家)っていうと、学習性無力感を学習しない個体のことを言うこともあるんだよね。で、オプティミストはレアな個体です。結構有名な本があるので、気になる人は是非読んでみてください。曲名に関して。 “rose-colored glasses”(= バラ色の眼鏡 = 楽観的) ってイディオムがあります。rose-colord が大事なんだね。

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Break A Little – Kirstin 和訳と紹介

Kirstin 初ソロ曲は切なさとポップさが入り混じったサウンド

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「あなたの顔を見るたび、少しだけ壊れてしまう。」

サウンドについて
ペンタトニックスではなく、ソロ名義での楽曲。流行りっぽいエレクトロだが、サステインの短い硬めの電子音がサウンドを彩っている。面白いのが、Bメロとサビが歌詞もメロも同じ!パッと聞いた感じ、コード進行(ベースの進行)も同じかな?すごく当たり前のことなんだけど、音の重なり方やビートの作り方で雰囲気変わるんだなあって音楽聞くたびに思う。

歌詞について
好きな人と一緒にいられても、結ばれることができないって結構よくあることですよね。そういう時ほど、わかってても連絡を取ったり、会うことをやめられないんだよね。”I break a little” と “You take a little” が良い感じに韻を踏んでいて、意味の対比も美しいと思いました。壊れたカケラを彼が持っていってるんだよ。ただ壊されてるわけじゃないんだよ。うまく言葉にできない気持ちだなあ。

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They Say – Chance The Rapper 和訳と紹介

Chance The Rapper 2年間ライブでプレイした楽曲を音源化。低音オンリーのベースとキュートなメロディ。

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「俺は全く汚れない。俺は無料だ。」

サウンドについて
ベースの音が独特すぎる。超低音域しか鳴ってない。パソコンのスピーカで聞いた時にベースが一切聞こえなくて、マヌケな曲出したのかと思った、、ごめんなさい、、。すっごい捻くれてるよなあ。低音で引きずるように、包み込むようなサウンドかと思えば、ピアノのフレーズやリフのハミングが可愛いらしかったりする。Chance The Rapper に対して、すごくメロディが好きな人っていう印象があって。バッチリはまってるのかは最早わからないけれど、アタックのない低音サウンドとグッド・キュート・メロディが共存してる新しいサウンドだ。ずっと聞いてたら癖になるのかな。

歌詞について
「俺は自由だし、お前も自由だ」って感じかな。メジャーレーベルからの勧誘を断って、無料で音楽を発信し続けてる Chance The Rapper らしいね。バースの最後「俺は全く汚れない 俺は無料だ 俺は有望だ この上なく最高だ」なんてグッときちゃう。Chance The Rapper 以外には絶対に書けないラインだ。ラップなのでいろんな言葉遊びがあって、例えば「船乗りみたいに..」の行なんかは二つのイディオムで単語を入れ替えてたりします。あと曲中にでてくる “The Re-up” はエミネム、”The Plug” はファボラスのことだと思って日本語つけませんでした。

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Kiwi – Harry Styles 和訳と紹介

Harry Styles オールドスタイルのロックロール

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「あなたのベイビーが出来たわ。あなたには全く関係のないことだけど。」

サウンドについて
オールドスタイルのロックンロールだ。ヴァースのキメのフレーズがやや前のめりに入っていてカッコイイ。全く新しくもないし、ありふれてるジャンルだけど、やっぱりかっこいいと思ってしまう。昔ロックンロールにめちゃくちゃハマってた時期があるからかな。

歌詞について
シガレットとかハードリキュールとか、完全にロックンロール感を意識した言葉選びですよね。話の展開も如何にもロックンロールって感じ、特に言うこともないくらいに。好きな箇所は 2フレーズ目 “Hard liquor mixed with a bit of intellect” ってところかな。”彼女” のクールさが目に浮かびます。

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Woman – Harry Styles 和訳と紹介

Harry Styles グルーヴのあるビートとサイケの雰囲気

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「期待しているんだ。だけど君は俺を傷つける。」

サウンドについて
間の空いたベース・バスドラムのリズムがクールだ。楽曲中、常に狂いなく2回ずつ刻まれるハイハット、ライドと絡み合い、良いグルーヴが生まれている。Bメロのビートがダラーとなったところでもハイハットの刻みが変わらず、それがいい味出してると思う。間奏がどこかサイケっぽいのも好き。

歌詞について
浮気の歌?別れの歌?私には自由な女の人と付き合ってる男の歌のように思える。Bメロ一行目に関して補足なんですけど、”I hope you can see, the shape that I’m in“って歌ってます。この場合、the shape that I’m in っていうのは「俺の居場所」的なニュアンスになるのかな。そして、この曲でもやはりカントリー、アメリカン・フォークソングのネタが出てきます。アメリカの有名なフォークバンド The Band の楽曲に “The Shape I’m In” という楽曲があります。The Band は最近ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランのバックバンドを務めたことの有名です。

それでは和訳をどうぞ。

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