Stand By Me – Oasis 和訳と紹介

Oasis 懐かしくて、優しい、ラブソング。屈指の名バラード。

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「そばにいてくれ。この道がどう続いていくのか、誰も知らないんだ。」

サウンドについて
とても素晴らしいメロディ、それに尽きると思います。Oasisの全楽曲中でも、指折りの名バラードです。切ないような、懐かしくなるような、優しいメロディです。緑色って感じのサウンドで、MVも全体的に緑がかってますね。初めて聞いた時から、なぜか懐かしさを感じてしまった楽曲です。サビの変拍子のフレーズは少しビートルズっぽいですね。これだけのバラードに変拍子のキメを入れるなんて、度胸があるように思えますが、少しも違和感がなく、完璧にハマってますね。

歌詞について
Stand By Me” は使い古されたフレーズですよね。馴染みのあるいい言葉は、サウンドにバッチリ噛み合っていますね。「この先、どんなことが起こるかなんて、誰にもわからない」というメッセージです。だから側にいて、新しい歌を歌ってほしい。だけどこの曲後半に一箇所、私の好きな「前提ぶっ壊しパターン」が登場します。この道がどうなるか、”Maybe I can see” 多分、俺にはわかるよ。これ、いろんな風に取れますけど、「お前と一緒に生きていく」ことがわかるよって口説くような意味だと思うんですよね。自信のある男性は魅力的ですね。ロックスターですもんね。

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SoulMate – Justin Timberlake 和訳と紹介

Justin Timberlake 。

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「この夜のためのソウルメイトにならせてくれ。」

サウンドについて
パーカッションのリズムやサウンドが夏っぽいですね。サンバのノリなのかな。カラッとした高音って夏感でますよね。例えばピアノの高音だったり、この曲ではパーカッションで乾いた高音がなっています。ただ軽い夏っぽさではなくて、シリアスなコード進行とメロディ、優しい歌声がオシャレな雰囲気を出していますね。日中に外で聞いてもいいけど、夜に暗いところで聞いても良さそうですね。

歌詞について
サウンドの通りに「Summer Start Now」というフレーズから始まります。”SoulMate“は日本語でも使いますよね。魂の..なんてスピリチュアルな意味じゃなくて、とても気があうくらいで使われると思います。サビの歌詞がオシャレでいいですねー。ソウルメイトという曲名にふさわしく、魂を交わし合うことを望む描写です。こういうキザな言葉に優しい歌声がとても似合っています。

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Finish Line / Drown – Chance The Rapper 和訳と紹介

Chance The Rapper アルバムを終盤を彩る大作。ft. T-Pain, Kirk Franklin, Eryn Allen Kane & Noname

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「そして今、ゴールが見えたんだ。」

サウンドについて
本当に大好きな曲です。何度聞いたことか。。Chance The Rapper のラップがメインの “Finish Line” と、ゴスペルコーラスが印象深い “Drown” の二曲で構成されています。
Finish Line ではポップでオシャレなコードをループしています。フックとバースでかなり雰囲気が変わるのに、同じコード上で展開を作っているのすごいですね。こういう細かな統一感が聴きやすさ、馴染みやすさを作っているのかもしれません。
Drown では、Nonameの食い気味に言葉を入れていく、流れるようなラップが素敵ですね。小節の頭から文章を始めないんですよね。そして締めくくるのはKirk Franklinのゴスペル。コーラスはもちろん、歌詞が素晴らしいです。

歌詞について
1stバースがかなりいいリリックですね。自分自身の事をたくさんラップしていて、うまく言えないけれど、すごいエネルギーを感じます。”Finish Line” は日本語だとゴールラインの方がわかりやすいのかな。急いで駆け上がって、祈り祈って、ゴールラインが見えたと言っています。”Drown” は溺れる。但し、Never Drown 「決して溺れない」です。この水はかつてないほど深くなる。川のように涙を流すとあるし、深くなるのは悲しみのことでしょうね。「かつてないほど深くなる」のに「決して溺れない」。こういうある意味で乱暴な対比は、胸の奥を強く打ちますね。

Featuring しているミュージシャンのオススメ曲はこちら。
Have Mercy – Eryn Allen Kane(和訳&MV)
Hosanna – Kirk Franklin(和訳&MV)

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Magic Pie – Oasis 和訳と紹介

Oasis ノエルが歌う気だるいがスタイリッシュなスロー・バラード。

be-here-now

「見たんだろう。俺が俺のマジックパイを手にしたところを。」

サウンドについて
気だるいメロディでも、ノエルが歌うとスタイリッシュになりますね。リアムが歌ったら鋭い感じになったのかなあ。途中でピック・スクラッチが入って歪んだギターが入ってくるところがかっこいいですね。曲はノエルがBサイドで歌っていそうなバラードです。サビ後のキメが結構好きです。あと、Bメロがキャッチーにできていますねー。

歌詞について
Magic Pie” つまり、魔法のパイ、明確に何かをさせるわけではないと思うのですが、私の解釈では「マジックパイを手にした」は「特別な人間になった」だと思っています。ただの「通りすがりの人間」が「マジックパイを手に入れた」のを見ただろ?お前も自分の人生を生きてみろよ。そんなメッセージだと思いました。

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My Big Mouth – Oasis 和訳と紹介

Oasis ディストーションサウンドのリフに乗せて、自分の道を歩く。

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「俺は俺の靴を履く。名声のホールをゆっくりと歩いていく。」

サウンドについて
シンプルなディストーションサウンドのリフものです。オアシスの得意パターンの一つですね。この曲に限らず、このアルバムの曲は一昔前のUSポップス感が強い曲がちらほらと。”My Big Mouth” に関して言えば、BメロがUSポップスっぽさを感じます。スタジオ版だとボーカル・エコーから入るし、メロディラインもシンプルで爽やかな感じ。オアシスがやると少し不思議な感じがします。

歌詞について
My Big Mouth” はそのままですね。日本語でもビッグ・マウスって言いますよね。でかい口を叩く人のことを指して、あいつはビッグ・マウスだとか言いますけれど、自分で言っちゃってますね。オアシスは「自分の人生を無駄にするな」ってメッセージをたくさん歌いますね。この曲もそんなメッセージを感じます。自分の靴を履いて(=自分の歩き方で)、自分の輝ける道を進んでいきたいです。

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D’You Know What I Mean? – Oasis 和訳と紹介

Oasis 自らの名曲をオマージュしたロックミュージック。

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「俺の言っていることがわかるか?」

サウンドについて
お気づきでしょうか…!この曲、実は wonderwall(MV&和訳) とめちゃ同じなんです。イントロではっきりと聞こえる通り、Aメロは同じコード進行が使われています。もちろん上に乗って響く音が違うので、厳密には違うコードと言えるのですけど、、。リズムパターンもあまり変わらず、サビでも同じシンセサイザーのリフが使われています。ノエル・ギャラガーは、楽曲の構成やコード進行より、メロディが重要だと考えていたことがハッキリとわかるサウンドですね。

歌詞について
ちょっとサビの和訳がダサくなっちゃったかなー。”All my people right here right now” ってそのままなんですけどね。。all my people は「私の周りの人」みたいなニュアンスを持っていますが、明らかに呼びかけなので、呼びかけ風に訳をつけました。”D’you Know What I Mean” もそのままですね。D’you know? はよく耳にするフレーズですね。一昨日も英語圏の方が言っているのを聞きました。

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Idaho – Gorillaz 和訳と紹介

Gorillaz 可愛いメロディと空間系エフェクトの絶妙なマッチ。

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「希望の光が失われていく。」

サウンドについて
メロディやコードはめちゃポップですね。イントロはカントリーっぽいというか、南国っぽいというか、陽気な様子があるのに、歌が入ることにはエフェクトまみれで、不思議なサウンドになっていますね。この曲、エレキギターでガンガンやったら、まんまブラーっぽくなりそうですね。ウクレレとかで可愛く仕上げたらそういう曲になりそうだし。でもサビのサウンドが壮大すぎるかあ。ものすごい広がりを感じます。

歌詞について
Idaho” はアイダホ州のことです。そのまんまですね。どうしてアイダホ州なのでしょうか、、。私が思う説は、Silver Lake があるからかなと。サビの終わりの「希望の光」と訳した部分ですが、元の歌詞は “Silver linings”となっています。これはイディオムなのですが、Silver で掛けて、Silver Lake のあるアイダホを舞台にしたのかな、、と。

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Magic City – Gorillaz 和訳と紹介

Gorillaz Ⅰ–Ⅲ–Ⅳ進行の気だるいラブソング。

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「マジックシティで君は俺を虜にした。」

サウンドについて
Aメロとサビの最後の4小節のコード進行 Ⅰ–Ⅲ–Ⅳ はcreep以来、伝統的なコード進行ですね。胸を締め付けられるような切なさを感じるコード進行です。全体的にリバーブや空間系のエフェクトが多く、つかみどころのない空気感、気だるさのような雰囲気を感じます。この空気感、絶妙にオシャレですね。Verse 2 、サビの直前に語りのフレーズが入るところ、オルタナっぽくて好きです。

歌詞について
彼女の魅力に囚われた自分の世界を “Magic City” と言っているのでしょうか。具体的な名詞をたくさん使いながら、抽象的なことを伝えようとしているように思えます。最後のバースはイメージできるような言葉しか並んでませんよね。君に虜にされて、自分の色を塗り替えられた。だけど自分の中にあるのは塗りつぶされた表面とは違って、エゴの塊、、。こういう解釈もできそうですね。

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Only Can Get Better – Silk City 和訳と紹介

Silk City マーク・ロンソンとディプロの新プロジェクトが始動!

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「出来ることは、良くなることだけ。」

ソロでも、Major Lazerとしても有名な Diplo と、Uptown Funkが世界規模で大ヒット、スーパーボウルのハーフタイムショウでも活躍した Mark Ronson がタッグを組んで、新たなプロジェクト “Silk City“を始動させました!第一弾として、彼らのフィールドであるクラブ・ミュージックらしいダンスチューン “Only Can Get Better” を公開!シンプルな音楽の中に様々な遊びを詰め込み、踊るのを邪魔しないけれど、決して単純ではない音楽に仕上がっています。

リズムは基本的に変わりませんが、イントロの不安定なコード進行から、ボーカルも変わらないまま、気持ちのいいクリアなコード進行に変わり、音がどんどん重なっていきます。そして盛り上がり切ったところで、やはりリズムは変わらないまま、静かな展開が。この辺、ダンスミュージックならではですよね。次の盛り上がりの後には、シンセのアルペジオにベース、ハイハットが足されていき、気がつくとまたリズムが出来上がっています。最後のサビでは今までのサビ以上に気持ちのいいバッキングがなっていますね。

歌詞はほとんどワン・フレーズだけです。”Only Can Get Better” 良くなっていくしかない。私たちも日に日に素晴らしい人生を生きていきたいですね。

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SUMMER – THE CARTERS(Beyoncé, Jay Z) 和訳と紹介

THE CARTERS 2000年前後のネオソウルを彷彿とさせる。

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「愛しあいましょう。サマータイムの中で。」

サウンドについて
なんというか、ものすごくビラルっぽいですね。ビラルのファーストアルバムに入っていても違和感ゼロです、確実に。やや遅めのビートでヒップヒップらしいノリのいいエイトビート。というか、キメのフレーズがビラルっぽいです。ビヨンセは ディアンジェロのアプローチも真似している曲 Rocket (和訳&MV) があるし、あの時代、ソウルクエリアンズ周りが好きなんでしょうね。まあ、みんな好きかあ。

歌詞について
ドブドブのラブソングです。いいですねー。Jay Zのリリックがオシャレでキザで最高ですね。彼女がコロナの光のようって何さ、初めて聞きましたよ、そんな表現。めちゃくちゃ輝いてそうですね。コロナって語感も、オシャレな響きがありますよね。あの夏はキリストの傑作らしいです。”SUMMER” って言葉にメッセージがある、、とかはなさそうですね。

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