【和訳付】Oasis 全オリジナルアルバム・全曲を紹介

Oasis 90年代から2000年代にかけて活躍したロックンロール・スター。

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もしあなたがロック好きならば、オアシスは避けては通れないバンドです。好き嫌いを抜きにしても、レディオヘッドやブラーなどと同世代のイギリスのバンドで、他のどのバンドよりもロックンロールを、そして「歌」をやっていたのは間違いなくオアシスでしょう。乱暴で話題に事欠かない二人のフロントマン。リアム・ギャラガーは美しい性質と乱暴な歌い方、ロックスターを体現した振る舞いと繊細なバラードを手がけるソングライティング能力。ノエル・ギャラガーはメイン・ソングライターとして数々の美しいメロディと美しい言葉を生み出してきました。しっかりと高音域が伸びていく歌声で自身がボーカルを取ることも。音楽性をとっても、話題性をとっても、とても優れたロックンロール・スターでした。

そんなオアシスのオリジナル・アルバムの全曲を和訳しました。各アルバムに簡単なコメントを添えて、この記事で紹介したいと思います。

Definitely Maybe

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オアシスの伝説はここから始まりました。後の全てのアルバムと比べても、圧倒的に荒削りなサウンドですが、既にエッセンスは完成しています。オアシスの本質は「歌」であり、「メロディ」です。それが一番大事だとノエル・ギャラガーもインタビューで答えています。

  1. Rock ‘n’ Roll Star
  2. Shakermaker
  3. Live Forever
  4. Up in the Sky
  5. Columbia
  6. Supersonic
  7. Bring It on Down
  8. Cigarettes & Alcohol
  9. Digsy’s Dinner
  10. Slide Away
  11. Married with Children

(What’s the Story) Morning Glory?

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イギリスだけで450万枚以上売り上げた代表作です。WonderwallDon’t Look Back In Anger などの人気な楽曲が収録されています。分厚いディストーション・ギターが印象的だった前作に比べて、アコースティック・ギター中心でサウンドが組み立てられていて、ストリングスやメロトロンなど様々な楽器を導入しています。ノエル・ギャラガーのソング・ライティング能力が完全に開花したアルバムです。

  1. Hello
  2. Roll With It
  3. Wonderwall
  4. Don’t Look Back in Anger
  5. Hey Now!
  6. Some Might Say
  7. Cast No Shadow
  8. She’s Electric
  9. Morning Glory
  10. Champagne Supernova

Be Here Now

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ザ・ブリットポップって感じのアルバムです。シンプルでわかりやすいメロディとサウンドが特徴的です。そしてバラードの完成度がさらに高くなっています。My Big Mouth や I Hope, I Think, I Know  などのキャッチーでノリがいい楽曲や、Stand By Me や Don’t Go Away などの洗練されたバラードが収録されています。Wonderwall と同じコード進行で作った D’You Know What I Mean? は、オアシスのエッセンスを理解するためには必聴です。

  1. D’You Know What I Mean?
  2. My Big Mouth
  3. Magic Pie
  4. Stand By Me
  5. I Hope, I Think, I Know
  6. The Girl in the Dirty Shirt
  7. Fade In-Out
  8. Don’t Go Away
  9. Be Here Now
  10. All Around the World
  11. It’s Getting Better (Man!!)
  12. All Around the World (Reprise)

Standing on the Shoulder of Giants

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「巨人の肩に立て」というタイトルです。ニュートンの書簡でも有名なこのフレーズ。先人たちの成果を利用して、新しい物を作るなどのケースで使われます。古いロックンロールに深いルーツを持つオアシスらしいアルバム名ですね。サイケデリック・ロックの影響を受けていたり、リアム・ギャラガーの楽曲が初めて収録されていたりするアルバムです。Fuckin’ In The Bushes はライブのSEとして使われるようになります。

  1. Fuckin’ In The Bushes
  2. Go Let It Out
  3. Who Feels Love?
  4. Put Yer Money Where Yer Mouth Is
  5. Little James
  6. Gas Panic!
  7. Where Did It All Go Wrong?
  8. Sunday Morning Call
  9. I Can See A Liar
  10. Roll It Over
  11. Let’s All Make Believe

Heathen Chemistry

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ノエル・ギャラガー以外のメンバーの楽曲が積極的に収録され始めたアルバムです。このアルバムは1曲目の The Hindu Times の力強さ、中盤のリアムが歌うStop Crying Your Heart Out、ノエルが歌う Little by Little のバラード2曲の印象がとても強いです。大ヒットした映画 「バタフライエフェクト」の主題歌にもなったほどの名バラードです。

  1. The Hindu Times
  2. Force of Nature
  3. Hung in a Bad Place
  4. Stop Crying Your Heart Out
  5. Songbird
  6. Little by Little
  7. A Quick Peep (Instrumental)
  8. (Probably) All in the Mind
  9. She is Love
  10. Born on a Different Cloud
  11. Better Man
  12. You’ve Got the Heart of a Star

Don’t Believe the Truth

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前作までが足し算のサウンドメイキングだとすれば、このアルバムは引き算でしょうか。徐々に隠れていったディストーション・サウンドはすっかりなりを潜めて、音の隙間が意識された楽曲作りになっています。Lyla のようなキャッチーなサウンドから、オリジナル・アルバムで唯一、リアムとノエルが二人でメインボーカルをとったバラード Let There Be Love などが収録されています。

  1. Turn Up the Sun
  2. Mucky Fingers
  3. Lyla
  4. Love Like a Bomb
  5. The Importance of Being Idle
  6. The Meaning Of Soul
  7. Guess God Thinks I’m Abel
  8. Part of the Queue
  9. Keep the Dream Alive
  10. A Bell Will Ring
  11. Let There Be Love

Dig Out Your Soul

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ラスト・アルバムです。かなり実験的なアルバムで、今までしてこなかったいろんなアプローチが詰まっているアルバムです。これまでのアコースティック・ギターを中心としたサウンドメイキングから一転して、エレキ・ギターやピアノが中心にくる楽曲が多いです。中心にくる楽器が変わったからか、楽曲の構成も今までと異なっていて、これからの可能性を感じさせるアルバムでした。

  1. Bag It Up
  2. The Turning
  3. Wating for the Rapture
  4. The Shock of the Lightning
  5. I’m Outta Time
  6. (Get Off Your)High Horse Lady
  7. Falling Down
  8. To Be Where There’s Life
  9. Ain’t Got Nothin’
  10. The Nature of Reality
  11. Soldier on

おまけ

Bサイドの楽曲も名曲ばかりです。一部、サイト内で和訳した楽曲へのリンクを掲載します。

  1. Whatever
  2. Acquiesce

――Translated by BxM – 文学xミュージック