High On Life – Martin Garrix 和訳と紹介

Martin Garrix 人生の最高の瞬間を生き続ける。

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「俺たちは最高の時間を過ごすんだ。生き絶えるその日まで。」

サウンドについて
数年前と比べてすっかり下火気味なEDMですが、才能あるアーティスト達がまだまだ曲を作り続けています。数年前が異常なブームだっただけですね。ストレートに突き抜けるようなサウンドは、やっぱり気持ちいいですね。サビの直後のクリーンなエレキギター(?)でリフが弾かれて、シンセサイザーでがっつりリフ、その後にバスドラムというように、溜めて溜めて盛り上げてきますね。

歌詞について
High On Life“は、とても幸せな瞬間や状態をさすそうです。”Hi Native”での母語が英語のユーザの解説では、「誰かがHigh on lifeだとしたら、その人はとても幸せ。ドラッグをやってるくらいに。いやドラッグはやってないんだけど、最高の瞬間を過ごしてるんだ。(意訳)」だそう(リンクです)。どれだけ幸せな瞬間なんですか。

やっぱりEDMの歌詞はとても好きです。気持ちがいい。基本的に抽象度が高いんですよね。具体的な描写は殆どなくて、気持ちや考え方、気の利いた比喩で書かれることが多いです。全然深くないし、凝ってもいないし、心を掴むものでもないと思うのですけれど、綺麗なものしか登場しない、極端に美しい歌詞の世界観だと思います。

それでは和訳をどうぞ。

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More Than Friends – Jason Mraz 和訳と紹介

Jason Mraz が Meghan Trainor と共作。優しくて暖かいバラード。

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「友達以上になりたい。そして最後まで手を握り続ける。」

サウンドについて
アコースティック・ギター中心のトラックは Jason Mraz のサウンド、楽曲の曲調や構成は Meghan Trainor の楽曲を思い出します。Meghan Trainorはハモるのが上手だから、素敵なシンガーと一緒にやると映えますねー。素朴で、優しくて、暖かいラブソングです。

歌詞について
二人が一緒に歌うところは、極力主語や二人称を排除して訳しました。”More Than Friends” は「友達以上」という意味です。”I wanna be more than friends”、友達以上になりたいという歌ですね。可愛らしくて素敵なラブソングですね。プレコーラスの歌詞がとても好きです。”Take it easy, ‘cause it ain’t easy to say”。take it easyは気楽にしてとか、焦らないでといったニュアンスです。なぜって、伝えるのはeasyじゃないから。いいですねー。

それでは和訳をどうぞ。

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Cherry – Jungle 和訳と紹介

Jungle サステインのないエレピのようなサウンド。チルなビート。

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「俺たちが変われないのなら、人生は進まない。」

サウンドについて
細かく吐き出していくボーカルラインと、隙間を活かしたビートと隙間を埋める裏メロ。チルなサウンドですね。部屋の灯りを少し落として聞きたい楽曲です。ずっとコードを弾いているのはエレクトリック・ピアノなんでしょうか?ストリングス系のシンセサイザー?こもっているけれど、アタックが強めで、サステインが殆どない面白い音色ですね。

歌詞について
後悔の歌ですね。忘れられないなら、変われないのなら先には進めない、と歌っています。タイトルの”Cherry”はサクランボですが、「いいもの、かっこいいもの」や「新品、初心者」といった意味も持っています。庭に咲く花々を使って、育たなくなった、進めなくなった人生に情景を与えていますね。変われなければ、進むことはできない。とは言うものの、難しいですよね。

それでは和訳をどうぞ。

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Heavy, California – Jungle 和訳と紹介

Jungle UKらしいロック風味のコード進行とダンスビート。

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「君は遠くにいる。ただ俺を抱きしめて。」

サウンドについて
バースのコード進行、ロックンロール風味ですね。とはいっても、いろいろな音楽で使われているんですけどね。しかしかっこいいですねー。四つ打ちのダンサブルなファンクビートに、ファルセットボイス。アース・ウィンド・アンド・ファイアー(Septemberをチェック) を思い出したりもします。Jungleの方がミニマムな分、当たり前ですが現代っぽいですね。

歌詞について
アルバムのコンセプトは「世界滅亡後のラジオ局が別れの曲をかけている」だそうです。歌詞の内容は儚げなラブソングですね。会えない女性を求めている様子です。タイトルの”Heavy, California” ですが、「ヘビーなカリフォルニア」のように修飾関係にはなく、「ヘビー、カリフォルニア。」のように単語が二つ並んでいます。Heavyには重いというニュアンスから様々な意味を持ちますが、あまりポジティブなワードではありませんよね。

それでは和訳をどうぞ。

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No Brainer – DJ Khaled 和訳と紹介

DJ khaled 豪華すぎるフィーチャリング。Justin Bieber, Chance the Rapper and Quavo!

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「本気になってよ。ベイビー、頭を悩ませる問題でもないさ。」

サウンドについて
夏っぽい爽やかなサウンドです。Ⅳ-Ⅴ-Ⅵのコード進行はかっこいいですよね。一聴するとコード進行はループかと思いきや、フックとバースでⅥの後のコードが違っていますし、フックの後のフレーズでは一瞬違う進行が入ります。シンガーについて、フックはJustin Bieberがガッツリです。バースは各々が1バースずつ、ジャスティン・ビーバーも1バース取るんですね。かっこいいです。

歌詞について
No Brainer“とは、悩むほどのことではない問題のこと。フックで繰り返し登場しますね。同じような意味を持ちそうなフレーズが、クエヴォとジャスティン・ビーバーのバースに隠れています。クエヴォは「何を待ってるんだ?心の中から悩みを吹き飛ばしてやるよ」(“brains”=悩みと訳しました。思考とか考えること、、って感じです。)、ジャスティン・ビーバーは「俺が君の口実になるよ」です。何かをそそのかすようなフレーズに聞こえてきますね。

それでは和訳をどうぞ。

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Closer – The Chainsmokers 和訳と紹介

The Chainsmokers 不朽の名作。切ないメロディに、時が経つほど切ない歌詞。

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「シーツを剥がせば、君が昔のルームメイトから盗んだマットレス。」

サウンドについて
この曲はここ数年で出た曲の中でも、群を抜いて好きな曲です。とても切ない曲で、サビの後半で鳥肌が立ってしまって、泣きそうになってしまいます。Ⅳ-Ⅴ-Ⅵm-Ⅴのシンプルな循環コードですが、とてもドラマチックです。全体的に流れるようにスムーズに変化していくサウンド、溢れた水が止まらずに溢れでていくようなメロディのサビ。リフもとてもクールですし、最後のHalseyの”We ain’t never getting older” が胸を打ちます。

歌詞について
とにかく、サビです。君の買えないローバー、つまり今の恋人の気配を感じています。一方で、シーツを剥がせば思い出のマットレスが出てきます。「ああ、俺たちは昔から変わらないんだ」なんて、切なすぎます。感想書いているだけで鳥肌が立ってしまいました。。サビの構造は英語ならではでしょうね。初めに名詞(物)を出して、どんどん情報を追加していく歌詞って日本語で上手にかけるのかな。

構造的なものもありますけれど、全体としても情報の後出しですよね。「車、君には買えない」で今の恋人から、「シーツ、君が盗んだマットレス、昔のルームメイトから」で変わらない二人が徐々に現れてくるのが、とても胸に迫るんでしょうか。

それでは和訳をどうぞ。

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Side Effects – The Chainsmokers 和訳と紹介

The Chainsmokers ft. Emily Warren オールドスクールな楽曲展開で刻むダンスビート。

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「私の孤独の副作用は、あなた。」

サウンドについて
メロディラインや、組み立て方がどことなく昔から受け継がれてきたスタイルのような感じがします。サビの3フレーズ目だけ変える、、とかも。バースのベースバッキングがかっこいいですね。バキバキのベースかっこいいです。そのままスムーズにプレコーラス、サビへと流れていくのはさすが、2010年代のミュージシャンですね。ブリッジのラップっぽいフレーズかっこいいですねー。これもどこか90年代を連想させます。ミシェル・ンデゲオチェロとからへんの、初期のネオソウル。

歌詞について
Side Effects” とは「副作用」という意味です。曲中では一度しか登場しないフレーズですが、なかなか強いワードですよね。”the side effect to my loneliness” is “you” 「孤独の副作用」が「あなた」とあるんですけれど、ラブソングですし、本当は「あなたの副作用」が「孤独」なんでしょうね。まあ、”The side effect to you is loneliness” なんて言ってもかっこよくないですしね。

それでは和訳をどうぞ。

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BLUE DREAMERS EYES – MORRISSEY 和訳と紹介

MORRISSEY が LOST STUDIO TRACK – 失われたスタジオ音源を公開。

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「失敗して、失敗して、失敗した。それでも青い夢見る瞳で世界を眺めている。」

サウンドについて
アコースティックギターとストリングスがバッキングの主役です。サウンドも、曲の構成も、もちろんメロディも、モリッシーって感じですね。短いバースとサビを繰り返す構成です。そんなに長い気がしないんだけど、しっかり4分くらいあるのが驚きですね。ブリッジの展開、最近のミュージシャンはやらないだろうなって感じで良いです。

歌詞について
日陰にいるけれど、前を向いている感じがモリッシーらしいです。「俺は価値がない」だとか「失敗した」とかばかり言っています。だけど自分を卑下しているというわけではなく、とても客観的に語っているような感じがします。”Blue Dreamers eyes”越しに世界を見ているというフレーズが、この曲のネガティヴな感情を救っていますね。

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The Importance Of Being Idle – Oasis 和訳と紹介

Oasis シニカルな雰囲気で怠惰であることの重要性を歌う。

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「ああ、きっと、俺は怠惰なんだ。」

サウンドについて
イントロが水戸黄門っぽく感じるのは我々日本人の特権ですね…笑。マイナーキーでゆったりとしたテンポです。メロディがいいですよね。ファルセットが堪らないです。この曲、ベスト盤にも入っていましたよね。派手な曲じゃないけれど、お気に入りなんでしょうね。ギターソロもしっかりしていて好きです。

歌詞について
曲名がなんともノエル・ギャラガー。なんとなく Cigarettes & Alcohol(和訳&MV) を思い出しますね。”The Importance Of Being Idle“「怠惰であることの重要性」って。アイドルとはよくある人気者の”idol”ではなくて、”idle”の方です。飲食店で客が少ない時間帯のことをアイドルタイムと言ったり、信号待ちなどで車を停止する際にエンジンも停止させることをアイドリングストップと言ったりしますよね。そのイメージの「アイドル」です。

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Love Like A Bomb – Oasis 和訳と紹介

Oasis どこかフワフワしたフォーク・ソング。

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「お前の愛は爆弾みたいで、俺の心を吹き飛ばしている。」

サウンドについて
一音目のアクセントかっこよすぎませんか…?後半までダーーっと伸びていく音もあって、最高にイントロって感じです。楽曲全体としては、ボーカルにリバーブが深くかかっているのかな?ギターの音もクリアじゃなく、シェイカーの音もギターと同じくらい目立って聞こえます。ローファイな曲って印象です。Lyla(和訳&MV) の次だから、こういう曲調だと一層そう聞こえるのかもしれません。

歌詞について
Love Like A Bomb“は「爆弾のような愛」という意味。曲中では”Your love is like a bomb”というように使われています。歌い崩していますけれど。オアシスらしいフレーズですよね。お気に入りのフレーズはVerse1の最終行、”I’m breathing in love all the time”です。breatheは「呼吸」という意味で、吸い込むと訳しましたが、空気のように、、というニュアンスを感じてください。

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