successful – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande BGMのようなコミカルなトラック。

sweetener

「あなたも同じ。若くて、美しくて、成功しているわ。」

サウンドについて
これも不思議な楽曲ですね。歌ものでこういう雰囲気のトラックってあんまり見かけません。コミカルなBGMというか。バスドラムに被せているスクラッチ音が目立ちますねー。やっぱりすごく冒険的なアルバムです。ビートルズも顔負けの、貪欲でアグレッシブなサウンドメイクですね。

歌詞について
successful” は「成功している」という意味です。だけど例えばヒップホップのように「私は成功しているわ!」っていう曲じゃなくて、「私は成功しているけど、あなたも同じなのよ」なんていう優しい歌です。優しいっていうと少し違いますけれど、アリアナ・グランデが楽曲を作って、歌を歌う時には、必ずリスナーが見えているんだなあ、と思いました。心優しいアリアナ・グランデらしくて素敵です。

Ariana Grande の “Sweetener” から全曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

sweetener – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande クラシックのように美しいメロディ x ヒップホップ!?

sweetener

「あなたが人生の味を甘くしてくれた。」

サウンドについて
なんだこの曲!すごすぎる!サビのメロディ、美しすぎますね。とても好みです。かと思いきや、(初めから裏にいたのですけど)違和感なく、シームレスにヒップホップらしいフレーズを入れ込んできました…!後に続くのは、今度は普通のポップス的なメロディ。解決せずに引っ張って、サビの美しいメロディに連れて行きます。そしたらまたヒップホップ…。サビのメロディだけでも名曲になりそうなのに、なんてアグレッシブなんだ、アリアナ・グランデ、、。めちゃ面白いですね。

歌詞について
sweetener“、アルバムの表題曲です。語義的には「甘くするもの」で、甘味料などを意味します。歌詞中には様々な味覚が登場します。しょっぱかったり、苦かったり、酸っぱかったり。それを「あなた(=sweetener)」が甘くしてくれる、という歌です。このアルバムや曲たちが、いろんな人の”sweetener”になるように願いを込めたんでしょうね。その優しさはブリッジの最後の行にも現れています。アルバムの表題曲にふさわしい素敵な楽曲です。

Ariana Grande の “Sweetener” から全曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

【和訳付】Sweetener – Ariana Grande 全曲紹介

Ariana Grande 2018年待望の新作。全体的にはストレンジなポップ・アルバム。

sweetener

2018/08/17、アリアナ・グランデが新作 “sweetener“をリリースしました。アルバムはアカペラのバラード、”raindrops (an angel cried)” から始まりますが、全体的には少し風変わりな楽曲が多い印象。というより、Pharrell Williams が関わっている曲が異彩を放っています。他の誰もやらなそうなポップソング。この二人が一緒に製作するとこんな音楽になるのか、という驚きがありました。

その他に全体を通して言えるのは、ヒップホップのフィーリングを感じます。2010年代っぽさがありますね。表題曲 “sweetener” はこれ以上ないくらい美しいメロディとコード進行の楽曲ですが、驚くほど自然にゴリゴリなヒップホップと融合しています。

そしてメッセージは愛に溢れています。アルバムタイトル “sweetener” は、同名の楽曲に因んで、このアルバムが多くの人の “sweetener” になるように、という願いを込めて付けられたのだと思います。特に最後の楽曲、”get well soon” は必聴の傑作です。

それぞれの楽曲のサウンドについて、歌詞については各ページに記載してあるので、是非ご覧ください。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

R.E.M – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande 夢の中のような浮遊感漂う、チル・ラップ・ソング。

sweetener

「昨日の夜、夢の中であなたと会ったわ。」

サウンドについて
ベッドの中、微睡みの中のような、曲名通りのサウンドですね。エコーが深く掛かった、遠くの方から聞こえるような伴奏がそう感じさせるんでしょうか。ボーカルの音程も低めで、寝る直前の声色を思い出します。バースは基本的にラップで構成されています。ただリズムで遊ぶことは殆どなく、決まったリズムパターンに言葉をはめていますね。逆にリズムで面白いのはサビの入りの部分。なんども聴きたくなるようなリズムとメロディです。

歌詞について
R.E.M“という曲名通り、夢の中で好きな人と会う歌です。バースも全て夢の中って解釈でいいんでしょうか。「夢の中で会った」ってだけで、他は夢の中じゃない、という捉え方もできますね。夢の中にしても、現実にしても、中々やり手の男性ですね笑。特に2バース目。すっかり女性の扱いになれている様子です。”What about La Perla?” というフレーズが嫌にリアルですね。。ラペルラは女性向けの下着のブランドです。

Ariana Grande の “Sweetener” から全曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

blazed – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande ft Pharrell Williams アルバムの出だしを飾るトロピカル風ポップス。

sweetener

「広い世界の中、あなたは私とここにいる。」

サウンドについて
スクウェアなリズムで均質な音感のハイハットが印象的なポップ・チューンです。ボンゴっぽい太鼓の音や、ウッドブロックぽい高音のパーカッションが、トロピカルっぽい雰囲気を出していますね。丸みを帯びたベースもガッツリ前に出てきていて、踊れる楽曲を意識している感じがするのが、流行りに逆らわず、、といった感じでしょうか。ファレル・ウィリアムズのコーラスもとても良いですね。今作はファレル・ウィリアムスがプロデュースした楽曲が多く含まれているとか。

歌詞について
blazed“とは、薬などでハイになっている状態の意味を持ちます。別に薬の歌ではなく、恋人が「君を最高の気分にしてあげる」って言っているんですね。色々と素敵なフレーズは多いですけれど、繰り返し現れているフレーズ「あなたがここにいることが信じられない」「起きた出来事が信じられない」あたりが楽曲のベースでしょうか。終盤でファレルが「起きないなんて思わないで、起きるんだから」と歌うところが、なんとも憎らしいですね。

Ariana Grande の “Sweetener” から全曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Let’s See What the Night Can Do – Jason Mraz 和訳と紹介

Jason Mraz 3拍子。終盤に向けて積み重ねていくメロディと言葉。

know

「確かめよう、夜に何が起きるのか。」

サウンドについて
相変わらずのオーガニック感。サビのピアノの裏メロが可愛いですね。リズムの起伏はなく、ダラーと流しながら、徐々に盛り上がっていくタイプの楽曲です。2回目のサビが終わってからが、楽曲の本番ですね。盛り上がりきった後にブレイクして、曲名を歌うところがグッときます。

歌詞について
楽曲名の使い方がとてもいいですね。短い曲をひとつ、普通に演奏した後のようなテンションで、”Let’s See What the Night Can Do” という言葉を繰り返し始めます。ドラマチックな展開ですね。この言葉から作った曲なのかなーと考えたり。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Better With You – Jason Mraz 和訳と紹介

Jason Mraz 2分半に込められた優しい愛。UKを感じるメロディライン。

know

「君が “I Love You” に意味を与えてくれるから。」

サウンドについて
ウクレレの弾き語りから始まる、Jason Mrazらしいオーガニックな曲。サビで流れる包み込むようなシンセサイザーの音色が素敵です。サウンドは全然違うんですけど、メロディラインの微かに影が掛かった感じが、UKロックのメロディラインを思い出させます。私はビートルズとか、アークティック・モンキーズを思い出しました。

歌詞について
Better With You“、君がいるとより良い、ですね。Betterって訳すの難しいんですよねー。「君がいないより、いる方が良い」状態を指してるんだと思うんですけど、英語の比較級って便利ですね。より良い、なんて堅苦しい言い方ではないので、ラフに訳してみました。ブリッジの2行目が素敵ですね。Jason Mrazって愛至上主義みたいな感じがすごく強いですけど、こういうポップスも素敵ですよね。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Love Is Still the Answer – Jason Mraz 和訳と紹介

Jason Mraz オールディーズのジャズナンバーのように、穏やかで優しい愛の歌。

unlonely

「質問は、どうして俺たちがここにいるのかってこと。」

サウンドについて
全然ポップスなんですけど、例えばWhat A Wonderful Worldみたいな楽曲を思い出しました。Aメロ、Bメロ、サビ、、みたいに大げさじゃなくて、2つのメロで構成されているのも、懐かしくて優しい楽曲を思い起こさせるポイントでしょうか。マイナー調のフレーズを綺麗に混ぜると雰囲気でますね。語るように歌いつなげていくボーカルラインもとても素敵です。

歌詞について
楽曲の雰囲気と完璧にマッチしていますね。1950年代の名曲だって言われても信じちゃいそうなくらいに、完璧な雰囲気です。テーマも普遍的です。何の為に生きているか、、なんて答えのない問いに、はっきりと「愛」だと答えを示すところが、ミュージシャンらしくてかっこいいと思います。サビよりも、直前の問いに願いを込めていそうな歌詞です。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Youngblood – 5 Seconds Of Summer 和訳と紹介

5 Seconds Of Summer 跳ねたビートと、歯切れのいいメロディ。

5-Seconds-Of-Summer

「君が見知らぬ人を見つめる時、俺を見てくれることを願うんだ。」

サウンドについて
シリアスなメロディラインですが、ビートはやや軽めのノリです。サビのミュートの掛かったシャッフル・ビートがかっこいいですね。三連譜の裏メロも鳴っているかな?メロディのノリがいいですね。

歌詞について
冷めていく恋の歌なのかなあ。MVのイントロに反して、「恋人」じゃなくて名前で呼ぶようになったとか、人生から出て言ってと言って欲しいとか。終わりが見えている感じの歌詞なんだけれど、それでもお互いを必要としているって歌なのかな。”Youngblood” は辞書で引くと出てくる「青春の血潮」という訳がかっこよかったので、そのまま使いました。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Whatever – Oasis 和訳と紹介

Oasis 不朽の名曲。何だってできる、何にだってなれる。

morning-glory

「俺は何にだってなれる。歌いたければブルースだって歌う。」

サウンドについて
ストリングスが入っているくらいで、特に凝ったことはしていない楽曲です。メロディも起伏が少ないし、キャッチーなギターソロもありません。コードも定番のカノンコードで、真新しいものはほとんどありません。強いて言えばロックンロールのテイストを感じるくらいです。なのに、こんなに胸を打つのはなんででしょうね。本当に不思議なメロディセンスを持ったバンドだと思います。ボーカルラインも、裏メロも、リフも。久々に聞いたら、思っていた以上にあっさりした楽曲でびっくりしましたが、本当にいい楽曲だと思いました。

歌詞について
Whatever“、何であっても、という意味です。オアシスが歌い続けているテーマの一つ、「やりたいことをやる」がテーマの楽曲です。何にだってなれる、何だって選べる。歌いたければブルースを歌う。Bメロ(?) が特にですけれど、全体的に純粋な若さを感じます。とても綺麗な青色。ストリングスの澄んだサウンドが、歌詞をさらに彩っているように感じます。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む