Really Gone – Chvrches 和訳と紹介

Chvrches 静かに歌い上げるスロー・バラード。終わりかけの恋。

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「私は待ち続ける。あなたが本当にどこかへ行ってしまうまで。」

サウンドについて
アルバムも終盤に差し掛かって、こういう静かな良い曲が入ってくるといいですよね。終盤感が一気に出て、すこし寂しくなってきます。こういう曲はゆっくり、しっかり聴けるので好きです。派手だったり、ノリが良かったりってわけじゃないので、好みもわかれるところだと思いますけど、いいですよね。

歌詞について
終わりかけの関係が、本当に終わってしまうまで、努力し続けると歌ってます。もう終わってしまうことがわかっていながら。寂しいですね。一行目が胸に響きます。自分本位じゃなくて、相手のことを本当に想ってあげられないと出てこない言葉ですよね。私も人のことをちゃんと考えたり、人の優しさに気付けるようにありたいです。

それでは和訳をどうぞ。

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Heaven/Hell – Chvrches 和訳と紹介

Chvrches 物事の二面性をエモーショナルなサウンドに乗せて歌う。

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「これは天国なの?それとも地獄?」

サウンドについて
真剣さが伝わるサウンド。個人的にCHVRCHESのイメージは明るい曲より、こういう雰囲気が強いです。ビートはゆったりとしていて、ベースも八分でべたーっと弾いているけど、ビートを抜いたり、他のエレクトロ音で16分を出したりして緩急をつけてますね。サビで曲名を印象深いメロディで歌うのって意外と難しくて、ちゃんとやっててすごいです。

歌詞について
自分が感じた印象や、学んできたことをそのまま信じることができますか?もしこの文章を読んで、あなたが私がどういう人間かわかったとして、本当に私はそういう人間だと思いますか?恋人が考えていることがわかるとして、本当にわかっていると思いますか?この曲のメッセージの一つにそんな意味が込められているような気がします。

それでは和訳をどうぞ。

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Graves – Chvrches 和訳と紹介

Chvrches 軽快なサウンドで楽天家の恋人を歌い上げる。

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「手放さないでいられるものだけが必要なら、フェアじゃない。」

サウンドについて
軽快で明るいビートです。だけどメロディは少し切なさがありますね。歌詞と一致しているサウンドかな。アルバム全体に言えることだけど、Bメロの使い方が上手ですね。私の友人にBメロ最重要説を唱えている人がいるのですが、やっぱり一番雰囲気出しやすいんですかね。

歌詞について
楽天家の恋人のことを歌っています。”Graves” は墓の複数形。そう考えると一番のバースの一行目、確証がないのに信じていることは死後の世界とかのことなんでしょうか。体を置いていくって続けて歌っています。楽天家で自由人の恋人と、気にしてしまって目をそらせない真面目な私って感じです。個人的に好きなのはBメロの歌詞です。Gravesだと思って聴いても、そうじゃないと思って聴いても、色々考えちゃいますね。

それでは和訳をどうぞ。

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Come Over – The Internet 和訳と紹介

The Internet サイケっぽいギターカッティングのチル・サウンド。

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「そっちへ行っていい?あなたが受け入れてくれたなら…。」

サウンドについて
少しだけサイケっぽくて、展開もなく、ひたすらチルサウンドって感じです。暖色系の間接照明のついた部屋で、洋酒を嗜みながら流したいタイプの曲です。そんなに熱心にリピートはしないかなあ。私的にはBGMの一つにしたい楽曲です。

歌詞について
男性を口説こうとする女性の歌詞ですね。最近よく見るパターンな気がします、、。特に語ることもないんですが、海外かぶれとしては、「サイモンセッズ」とかの、向こうの文化圏じゃないと出てこないような固有名詞が出てくると楽しい気持ちになります。サイモンセッズ自体は子供の遊びですけど、一線を越えようとしている男女がするとなると、少しドキドキしますね。。

それでは和訳をどうぞ。

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Lost My Mind – Lily Allen 和訳と紹介

Lily Allen 懐かしい切なさを響かせる。

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「石を蹴って、一晩中携帯電話を眺めて。たぶん私は心を失っている。」

サウンドについて
イントロのディレイがかかったベルみたいな音が、どこか切ないですね。メロディラインも懐かしくて切ないような。エレクトロだけど、クラブ側から生まれたポップスというより、正統派シーンのポップスの系譜ですね。サビのメロディが寂しそうでとても好きです。

歌詞について
恋人に嫌われて、別れてしまったあとの歌です。初めのバースだけ、他の歌詞より抽象度が高いのが気になります。状況と感情の概要って感じなのかな。サビや2番のバースでは、具体的な名詞を使いながら表現しています。気難しくなかったつもりだったのに、裏切られて、嫌われてしまうなんて、辛いですね。一晩中携帯電話を眺めるって表現は、素朴で日常的だから、どんな気持ちなのか想像しやすいですね。

それでは和訳をどうぞ。

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Sorcererz – Gorillaz 和訳と紹介

Gorillaz 6拍子のリフのグルーブと、4拍子の短いバースの緩急が素晴らしい。

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「誰もが君の内なるビジョンにしがみついている。」

サウンドについて
私の好きなタイプの6拍子です。メロが3拍子で、ビートが2拍子だから、微妙にずれながら6で一周するパターンのやつ。とても自然だし、シンプルなのに、軽い変拍子感を味わえるのいいですよね。一方で、バース(でいいのかな?)はメロが4拍子になっているので、ビートが大きく変わらなくても緩急がつきますね。

歌詞について
タイトルに踏まれる “sorcerer” とは魔法使い、魔術師のこと。”inner vision” = 内なるビジョン について歌っています。「君の内なるビジョンにしがみついている」と言うと、まさに私が Gorillaz を聴いているのは、 Gorillaz の内なるビジョンにしがみついているということなんでしょうか。「自分自身の内なるビジョンを採掘している」と言うと、私が自己実現の為にしているいろんなことなんでしょうか。それとも、自分や他人の思い込みのことでしょうか。抽象的なので、色々な解釈ができますね。色々なメッセージを受け取ることができそうです。

それでは和訳をどうぞ。

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Solara – The Smashing Pumpkins 和訳と紹介

The Smashing Pumpkins 普遍的なオルタナティヴ・ロック。太鼓の連打が印象的。

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「俺は預言者。俺は探求者。太陽を燃やし尽くせ。」

サウンドについて
もう変わらないですねー。安定のオルタナ・グランジサウンドです。音も構成もだし、プレコーラス終わりの歌い回し(サイヤイヤイヤ…)とか、オルタナ好きはこれを待ってたって感じですね。そしてドラム、全体的にはどっしりしたミドルテンポなんだけど、局所的に異様な細かさでスネアやタムを連打するのが印象的すぎます。ロックらしい手数の多さなんだけど、今のトレンド的にスネアの連打を聞くとトラップを思い出すところもあって、不思議な気持ちになりました。ロックバンドかっこいいよ。

歌詞について
取り残される、、みたいな表現が曲中にめちゃ多いですね。まあ、何も怖くないみたいですけど。言いたいことを言えなくなることだけ怖いみたいですけど。自分のスタイルを貫きながら、いつまでもやりたい音楽をできるのは最高ですね。私はピクシーズとかも好きなんですけど、オルタナバンドのあるあるの一つに、言葉の一節が短いってのがあるような気がします。ブリッジとか最たるですよね。全体的に短いんですけど。

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My Heart Is Full – Norah Jones 和訳と紹介

Norah Jones 展開、メロディ一切なし。文学的な詩を伝えるためだけの歌。

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「私の心は満たされている。私には見える。」

サウンドについて
同じようなメロディラインを少しずつ盛り上げながら、ずっと歌い続ける歌。やってることはほとんどオルタナティヴロックと変わらない、というかよくある手法ですよね。まあ、ノラ・ジョーンズは別名義でオルタナティヴロックのギターボーカルやってるし、引き出しの一つだったんでしょう。詩の構成、メッセージにあっているいい楽曲だと思います。

歌詞について
ノラ・ジョーンズに何があったんでしょうね。。ジョン・レノンやオノ・ヨーコが書きそうな詩ですね。解説とかしないほうがいいタイプの詩ですね。心の弱いところや、隠しているところや、揺らぎを突っつかれているような気分になります。この詩を突きつけられて、みなさんがどんな気分になったのかを知りたいです。

それでは和訳をどうぞ。

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Like I Do ft. GoldLink – Christina Aguilera 和訳と紹介

Christina Aguilera 愛のラップに対するアンサー。

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「あなたにはできない、私のように完璧に。あなたには高嶺の花よ。」

サウンドについて
フルートのような音の軽快なリフ、硬いエレピのコードと軽い音のビート、そしてGoldLinkのラップで始まる。ラップが一人しきり終わったあとは、Christina Aguileraの歌がずっと続く。歌のリズム感がとても気持ちいい。何より、ブリッジの歌が最高すぎますね。メインボーカルとバックボーカルの掛け合い、メロディラインや歌い回しが最高にかっこいいです。そのあと男女混声のバースもかっこいいですね。

歌詞について
女を口説こうとする男。だけど女は、あなたのお金はいらない。あなたよりずっとうまくできる。あなたは喋りすぎ。あなたはリスペクトがない。あなたには高嶺の花、、。全然靡かないですね。。かっこいい。男パートが冒頭の一回だけで終わるのが、構成としてうまいですね。ラブソングの雰囲気かと思いきや、全然口説けなかった不意をついて、つきまくる感じ。あと音楽好きとして外していけないのは、プレコーラスの一節 “We can Marvin Gaye and get it on” 。マーヴィン・ゲイの Let’s Get It On という有名な曲の引用です。曲の内容は、生まれたままの姿で愛し合おう、です。

それでは和訳をどうぞ。

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Star Treatment – Arctic Monkeys 和訳と紹介

Arctic Monkeys スローなインディサウンドに乗せて、語りまくる。

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「星のおもてなしだよ。」

サウンドについて
歌というより、語りですね。ずーっと地に足がつかないようなサウンドを鳴らしながら、ひたすら語りまくる。不思議な装飾音や、ブレイク、歌の符割り、、。何一つ整然としていない様子が、歌詞の整然としない気持ち、不安感などを引き立てていますね。

歌詞について
正直、あまりに詩的ではっきりとはわからないんですけど、思考や感情の堂々巡りや、意味のなさそうなことが急に気になったり、叶わない願望だったり、夢だったり、現実だったり、自己嫌悪だったり。不安だったり、虚無感だったり、そんなマイナスな気持ちで空を眺めている歌のような気がします。星がおもてなしをしてくれるんですね。Treatmentには治療的な意味もあるので、星に癒しを感じている歌なんですね。

それでは和訳をどうぞ。

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