ALL THE WAYS – Meghan Trainor 和訳と紹介

Meghan Trainor 落ち着いているけれどキュートなラブソング。大サビの重ね方がすごい。

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「私を愛しているのなら。教えて、何もかも全て。」

サウンドについて
ブリッジ・ミュートのエレキギターと、アコースティック・ギターのストロークから始まる。前編通してボーカルの重ね方が好きです。曲の展開としては派手なところはなく、静かに、だけどハッキリした流れで進んでいきます。サビが少しずつ盛り上がっていく感じ。大サビはメロディが三つ重なっていて、めちゃ複雑だけど、シンプルに美しく響いてきますね。

歌詞について
可愛らしくワガママを言う女の子の歌です。ワガママじゃないんだけどね。いつまでも特別でいさせてねって感じです。ブリッジがめちゃ可愛いですね。彼の言葉に対して、もう一回言って!もう一回言って!で、もう一回繰り返してますね。笑

それでは和訳をどうぞ。

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The Ultracheese – Arctic Monkeys 和訳と紹介

Arctic Monkeys 古いソウル・ミュージックのようなサウンドで語る後悔と今の歌。

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「だけど君を愛することをやめられないでいるよ。」

サウンドについて
古いソウル・ミュージックのバラードにありそうな、8分の6拍子の楽曲です。コード進行もまさにって感じです。だけど、それよりはずっと暗いというか、影のかかった雰囲気がありますね。音数の少なさや、ボーカルの歌い方やエフェクトでしょうか?最後の方、曲がぐっと展開して、静かに、唐突に終わるのが寂しさを感じますね。

歌詞について
The Ultracheese” ってどういう意味なんでしょうね。海外の掲示板とか見ていると、「月はチーズでできている」ってフレーズと関係がありそう、とか意見がチラホラとありますけど、、。とりあえず置いておいて、何か軽はずみなことで友達を失ってしまったような内容の歌詞です。初めの一行目 “Still got pictures of friends on the wall” が、最後のコードの雰囲気がガラっと変わっていくところで、力を込めて歌われているのが、エモーショナルです。終わり方もとても切ない。

それでは和訳をどうぞ。

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APESHIT – THE CARTERS(Beyoncé, Jay Z) 和訳と紹介

THE CARTERS 急遽アルバムをリリース。Beyoncé と Jay Z が鳴らすメッセージ。

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「見たことがある?人々が本当に怒り狂うところを。」

サウンドについて
Beyoncéはいつも急にリリースしますね。。Jay Zと共同名義で発表していますが、歌もラップもビヨンセがメインでって感じですね。洗練されてきたトラップ・ビートに乗せて、ラップしているビヨンセがかっこいいです。1バース目のラップを聞くと、ビヨンセよりJay Zのラップの方がキレキレでクールな印象がありますが、ビヨンセの2バース目はめちゃ高速ラップで、かっこいいです。速けりゃいいってもんじゃないですが、全然かっこいいです。

歌詞について
タイトルの “APESHIT“は正気を失う、といった意味。スラング的に “go apeshit”で怒るという意味合いで使われます。ここまでドップリな人たちのラップの和訳はやっぱり少し難しいですね。ヒップホップらしい、自己誇示や固有名詞、言葉遊びに溢れています。スラングもたくさん出てきて、私のさじ加減で意訳にするか、直訳にするか判断してます。例えば、「ビタミンD」なんかはスラングで、Dick-男性のモノを意味しています。丁寧に訳したつもりですが、指摘等あれば教えていただけると助かります。

それでは和訳をどうぞ。

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Unlonely – Jason Mraz 和訳と紹介

Jason Mraz ラップとメロディの対比が気持ちいい。寄り添う愛の歌。

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「俺は君の唯一の一人になれるかもしれない。君を孤独にさせない。」

サウンドについて
メロディアスなサビと、ラップ調で小刻みなAメロが爽やかな雰囲気を出しています。この曲のコード進行は(Ⅰ-Ⅲ-Ⅳ)は、洋楽邦楽問わず王道パターンなのですが、ちょうどいい感じに胸が締め付けられます。もれなく名曲になるコード進行です。もちろんいいビートの上に、メロディと言葉が上手に乗ってこそですけどね。

歌詞について
可愛い歌詞ですね。言葉の一つ一つが綺麗で素敵です。そして、優しい愛を感じます。私のお気に入りの箇所は1番のプレコーラスです。テーブルが二人用の時、一緒にいさせてくれって。実際にテーブルってわけじゃなくて、居心地の悪さや疎外感、孤独感を覚えた時にっていうことなんでしょうね。そんな居心地の悪さ、私たちも感じたことがあるような気がしますよね。素敵な一文だと思います。

それでは和訳をどうぞ。

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Dance To This ft. Ariana Grande – Troye Sivan 和訳と紹介

Troye Sivan 軽快なビートと切ないメロディ。

 

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「今夜は眠りたくない。この曲に合わせて踊ろう。」

サウンドについて
ビートはすごく軽快。夏っぽいというか。だけどコード進行やメロディに少し切なさを感じます。曲名通り、ダンサブルなビートですけど、じっくり聴きたくなる楽曲ですね。2番から入ってくる Ariana Grande の歌声がとても良いです。あとブリッジでコードがなくなって、細かいリズムのボーカルが入るところ。単体でもめちゃかっこいいですが、アウトロで切ない雰囲気のコードに乗せて、同じフレーズを歌うところが好きです。

歌詞について
Dance To This” は「thisに合わせて踊ろう」。サビ直前でラジオをかけているので、ラジオなんでしょうけど、踊るということなので、「音楽」と訳しました。Troye Sivan の曲だけど、2番のリリックが一番お気に入りです。すごくシンプルなフォーマットですけど、言葉の繰り返し方や、外し方がとても綺麗だと感じました。歌詞の “501s” はリーバイスのジーンズのことですかね。「少しだけ近づいて」の粋な言い回しですね。

それでは和訳をどうぞ。

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Bed ft. Ariana Grande – Nicki Minaj 和訳と紹介

Nicki Minaj  メロウなコード進行が心地よいヒップ・ホップ。

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「あなたのベッドを手に入れた。あなたのキスを手に入れた。」

サウンドについて
有名な曲を少ししか聞いたことないんですけど、Nicki Minaj はビート重視で、メロっぽいコード進行のイメージがなかったから以外でした。Ariana Grande側でもコラボ曲を発表していましたね。そっちは逆にメロ感が薄くて面白いですね。それぞれが、それぞれ逆にのフィールドで自分らしさを出し合っています。最後のバースだけ3回しで、3回し目でコード感が消えるのがかっこいいです。

歌詞について
“your name on it” は「あなたのもの」の粋な言い回しのイディオムです。せっかくの表現なので、意訳せずにそのまま訳しました。ヒップホップらしい言葉遊びが多いですね。曲名の Bed と Kiss という言葉が並んでいると、大人な雰囲気が出ますね。言葉1バース目の「カーター・スリー」からの「A Milliのビート」からの「ミリオンを手に入れた」とか。3バース目の “fifty five in a fifty four” は JAY-Z の99 Problems という曲の歌詞のもじりなのかな。

Ariana Grandeの新曲に Nicki Minajが参加しています。こちらをクリック。

それでは和訳をどうぞ。

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No Problem – Chance The Rapper 和訳と紹介

Chance The Rapper ゴスペル・コーラスのトラックに乗せたラップ。

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「問題が一つもないことを望むなよ、でかいの。」

サウンドについて
トラックのゴスペル・コーラスがかっこよすぎて。。ベースラインもいけてますよね。絶妙なリズムで上昇していくのがかっこいいです。三者三様のフロウも楽しいですね。2 Chainzの入りの部分とか、ちょっと考えても難しいですよね。Lil Wayneのバースの静かになるところ、コード感がめちゃくちゃ変わって、切ない感じ出てるのすごくいいです。合わせてフロウするLil Wayneもめちゃいいですね。

歌詞について
ヒップホップなので、私のさじ加減で固有名詞を意訳するか、そのままに残すか決めてます。是非この和訳を参考に原詩も読んでみてください。チャンス・ザ・ラッパーはメロがいいし、メッセージも人を傷つけないから、普通のアーティストくらいのイメージを抱いちゃうんだけど、ちゃんと歌詞読むとヒップホップなんだなって思います。本気で戦う強さを持った人ですね。あとドラッグ本当に好きじゃないんだろうな。最後にLil Wayneが静かなところで、チャンス・ザ・ラッパーのラインをサンプリングするところがかっこいいです。

No Problem” の訳、他の和訳サイト見ると色々よくわからないんだけど、冒頭で “You don’t want zero ploblems, big fella.” って言っているし、この訳であってると思うんだけどね。ツッコミあればお願いします。。

それでは和訳をどうぞ。

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All We Got – Chance The Rapper 和訳と紹介

Chance The Rapper 初公式音源の一曲目。イントロじゃなくて入り口。

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「何も奪ってはいけない。音楽が俺たちの全て、それを捧げる。」

サウンドについて
カニエ・ウェストと共作だけあって、カニエ感めちゃ出てますね。今時のトラップくらい細かいビートを使うのに、めちゃくちゃ音が有機的。そしてチャンス・ザ・ラッパーの歌心ある力強いラップ。アルバムの入り口として最高のサウンドですね。楽曲が短くまとまっているのも良いです。それでいて盛り上がりもちゃんとある。次の曲をどんどん聞いていきたくなる曲ですね。2曲目との流れもとても綺麗です。ライブ動画もかっこいい!

歌詞について
All We Got” は、「俺たちが手にしたもの」みたいな意味合いです。俺たちが手にしたのは音楽。だから音楽を捧げるしかない。めちゃくちゃかっこいいじゃないですか…。自分自身の為に戦えというけど、何も奪うなと言う。音源をリリースしてこなかったチャンス・ザ・ラッパーらしいラインですね。優しさと力強さに満ちています。

それでは和訳をどうぞ。

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It’s Enough – Lenny Kravitz 和訳と紹介

Lenny Kravitz 泥臭いミドルテンポのファンクに乗せて、社会を歌う。

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「十分だ。そして俺たち全員、ただヤラレているだけだ。」

サウンドについて
テンポ、コード感、コーラスやハモりの重ね方まで全て70年代って感じですね。趣味が出ていてとてもよいです。男らしい歌声がバッチリはまっています。トランペットのソロもかっこいいですね。こういう曲風を最前線でやる人も少なくなってきた印象なので、新しい曲が聞けて嬉しいです。

歌詞について
思想が強いですね。めちゃ社会派な曲です。思想の強い曲は誤解があると大変なので、「誤訳があるかもしれない」という可能性は明記しておきます。本当に知りたい方は、この和訳を参考にして原詩を読んでみてくださいね。平和の心があることは間違いないと思います。

歌詞の印象としては、皮肉たっぷりだなあと。たくさんの問題を提起して、最後に「俺たちは目を覚まして、できることをやるべき時だ」と訴えかけています。個人的にはブリッジの歌詞が好きです。語りの部分「愛への欲望が、権力への欲望を上回るのはいつなんだろう」という部分。いつなんでしょうね。私も愛を求めることを忘れないように生きていこうと思います。

それでは和訳をどうぞ。

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Wonderland – Chvrches 和訳と紹介

Chvrches アルバム最終曲。前に突き進むようなサウンドと歌。

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「手を汚さないワンダーランドを生きている。抜け出さなきゃいけない。」

サウンドについて
前へ前へ進むようなエイトビートと、サビに向けて高めていく展開、高低差を使ったメロディライン。サビでビートが半分になって、元に戻る瞬間。クライマックス感がバンバンに出てます。アルバム総じて、楽曲の展開が綺麗な印象がありました。この曲もBメロからサビへの展開が、期待を煽るような素晴らしい流れですよね。

歌詞について
自分たちの生きている環境が “Wonderland” なんですね。手が血で汚れない世界。だけど満足していない私たち。そんな世界から抜けだなきゃいけないと歌っています。空想に耽ったまま生きることはできないけど、地に足をつけたまま先のことを予想することはできない。白か黒かではなく、他の色を見つけて、「夢の中に隠れる」のではなく、本当の人生を歩まなきゃいけない。そんなメッセージを受け取りました。

それでは和訳をどうぞ。

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