(You’ve Got) A Heart Of A Star – Oasis 和訳と紹介

Oasis アルバムを締めくくるアコースティック・バラード。

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「人生がお前を祝福しない理由が、いつか理解できるだろう。」

サウンドについて
個人的にですが、こういう最終曲好きです。ビートルズのHelp!だったら、Better Man(和訳&MV) とこの曲の順番は逆なのかな、、なんて思います。いいバラードで締めくくられるアルバムって最高ですよね。サウンドは特に目立った特徴もなく、いいメロディだなあってくらいです。このアルバム、終わってから20分ちょっと流しっぱなしにしていると、エンディングのようなインストが流れ始めます。

歌詞について
曲名が素敵ですね。”(You’ve Got) A Heart Of A Star” スターの心を持っている。しかし内容は、孤独感や疎外感、思い通りに行かないように思える人生を歌っています。だけど、その理由がいつかわかるよ、お前は光が当たってないスターだから、と。ノエル・ギャラガー自身の実体験を元に書かれているような気もします。本当に自分の人生を生きようとしている人は、往往にしてうまく馴染めないものです。

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Better Man – Oasis 和訳と紹介

Oasis 低音弦のシンプルなカッティングと絡み合うギターフレーズ。

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「お前を愛したい。もっといい男になるんだ。」

サウンドについて
ギターの絡み合い方がかっこよすぎます。ゆったりとしたリズムで、ギターの渋いフレーズが絶妙に絡み合って進んでいくこの曲、なんと The Smiths の ジョニー・マー が参加しています。The Smithsを聞いたことがある人ならわかると思うんですけど、ギターを使ったバッキングがめちゃくちゃうまいんですよね。ジョニー・マーだけの力ではないでしょうけど、さすがだと思いました。

歌詞について
Better Man” は「もっといい男」、そのまんまですね。全く関係ないのですけど、 It’s Getting better (Man!!)(和訳&MV) を思い出すタイトルですね。。内容なんてないです。かっこいいロックンロールを演奏するために、かっこつけた言葉が必要なだけだと思います。そういうのはそういうので、いい歌詞だと言えますよね。

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Born on a Different Cloud – Oasis 和訳と紹介

Oasis リアムが作曲した三部作の大作。

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「街で弾けまわっている奴らとは違う雲の元に生まれた。」

サウンドについて
なかなか色の濃い楽曲ですね。途中、不自然にバックのコードが明るい響きになったりします。こんなにしっかりとした曲をリアムが書くのは驚きですね。シリアスな作風は、オアシスを解散するまで突き進めていきます。Verse 2の部分、Verse 1と同じメロディですが、コードが違うんだけでこんなにも印象が変わりますね。曲の終わり方も渋くてかっこいいです。ドラムが刻むのをやめて、タムを回している上で、”Born On The Different Cloud” と、アウトロに続くフレーズを歌います。

歌詞について
街で弾けまわっている人たちとは違う雲の下に生まれたと言っています。じゃあ、どんな雲の下に生まれたのでしょうか。知性的で、自由で、詩にうたわれない英雄、、。とても魅力的な人物に思えますね。これは誰なんでしょうか。憧れの人物?理想像?自分の虚像、、?

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She Is Love – Oasis 和訳と紹介

Oasis リアムのSongbirdに並ぶ、ノエルのキュートなラブソング。

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「彼女は愛。彼女の言葉を信じているんだ。」

サウンドについて
アコースティック・ギター、高く澄んだシンセサイザーの音、タンバリン、フルートのような音、、。使う音のチョイスの時点で可愛らしい曲になるに違いないですね。軽快なテンポで歌われるメロディもポップです。間奏で入るエレキ・ギターの音は、ビートルズのリボルバー辺りで聞いたことがある音色ですね。

歌詞について
リアムの Songbird(和訳&MV) も、恋人を鳴き鳥に喩えていましたが、”She Is Love” でも、恋人に翼が生えていますね。鳥類好きの兄弟なんでしょうか?…茶化しました、すみません。ノエルはさすが、言い回しが上手ですね。ラブソングって恥ずかしくなったりしちゃうものですけど、全てのフレーズが馴染みますね。

可愛らしい女性の表現として、「自由奔放」だとか「予想もつかない」みたいなフレーズ、多いですよね。この楽曲の中でも、彼女の道は急勾配だって言っています。そういう女性ってやっぱり魅力的なんでしょうか。

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(Probably) All In The Mind – Oasis 和訳と紹介

Oasis キャッチーなベースリフが印象的。大きな展開のないシンプルなポップ・ソング。

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「俺の探し求めている人生は、きっと全て心の中にあるんだから。」

サウンドについて
ベースリフが可愛いですね。メロは二つだけ、二つと言っても、一つを崩したようなメロがあるだけのシンプルな楽曲です。名バラードが多いアルバムですけど、こういう楽曲をいいタイミングで入れてくるから、ロックバンドですよね。べたっとして、盛り上がりもないので好みが分かれるとは思いますが、私は大好物です。ギターソロがいいですねー。ベンドや開放弦を多用したフレーズが、オアシスにしては珍しいですねー。ピロウズのギターソロみたい。

歌詞について
(Probably) All In The Mind“、「きっと心の中に」あるものは、探し求めている人生だそうです。これまた、色々な解釈ができますね。物とかじゃないってことなんでしょうか。一緒に居てくれるならなんだって差し出せる、探し求めているものじゃないから、ってことでしょうか。

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Little By Little – Oasis 和訳と紹介

Oasis Stop Crying Your Heart Outと並ぶ、ノエルの名バラード。

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「いつでも俺は自分自身に尋ねている。どうしてお前はここにいるのか。」

サウンドについて
Stop Crying Your Heart Out(和訳&MV)Songbird(和訳&MV) から “Little By Little” までは、間違いなく Heathen Chemistry のハイライトですね。この三曲があるだけで名盤認定できそうなほどです。ちゃんとイントロもあっていいですね。静かなバース、派手なサビの構成という点では、Stop Crying Your Heart Out と同じですね。コードの響きはこっちの方が美しさより、スタイリッシュさですね。ギターソロもかっこいいです。

歌詞について
Little By Little” は「少しずつ」という意味です。ゆっくり傾いていく人生の中で、自分自身であるために、自問自答を続けている、、って感じですかね。Verse 2の「完全(perfect)であるためには不完全(imperfect)でなくちゃいけない」ってフレーズ、私が個人的に好きな「イリュージョン」という小説にも登場しました。空も海も完璧だけど、常に変化している。完璧である為には、常に変化していなきゃいけないって。

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Songbird – Oasis 和訳と紹介

Oasis史上、もっともキュートなラブソング。

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「曲を書くつもりだ。彼女に伝わるように。」

サウンドについて
たった二つのコードと、たった一つのメロディで、これ程までに素敵な曲が書けるんですね…!メロディがとても良いし、アレンジもいいです。アコーディオンみたいな音や、裏メロのピアノが可愛い雰囲気を出していますね。しかもリアム作曲なんですよ、これ。そしてノエルが何度も褒めていた曲です。やっぱりノエルが一番大事にしているのはメロディなんでしょうね。

歌詞について
めちゃ可愛いラブソングです…!窓辺にやってくる “Songbird” = 「鳴き鳥」へのラブソングで、後に結婚するニコール・アップルトンに捧げた曲らしいです。バッチリ口説きましたね。まー、こんな曲プレゼントされたら、間違いないですよね。しかし、あれほどロックンロール言ってる人が、こんな繊細な歌詞も書けちゃうのすごすぎますね。胸キュンポイントですね。

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Stop Crying Your Heart Out – Oasis 和訳と紹介

Oasis アルバム屈指、感動の名バラード。

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「星々は消え去っていく。だけど心配しないように。」

サウンドについて
この曲と Songbird(和訳&MV), Little By Little(和訳&MV) が続いている時点で、最高のアルバムなんですよね。 静かで、重い雰囲気のピアノから始まるこの楽曲は、終始美しいメロディで彩られています。重いコード進行のバースと、美しすぎる進行のサビの対比が、また美しいです。2番のバースからバンドとストリングスが入ってきて、重さが幾らか美しさに変化していきます。そこからは、3分くらいずっと美しくて、どうにかなっちゃいそうです。てか、泣いちゃいます。映画、バタフライエフェクトの主題歌にも使われましたね。あれもいい映画でした。

歌詞について
優し過ぎますね。大サビを聴いてると泣いちゃいます。この部分がいいんだ!って書いてたら、サビ全部になったので一旦消しました。。。心配しないようにして、自分の道を歩くんだって。いつか会えるから。”Stop Crying Your Heart Out” 、心が張り裂けそうなほど泣くのをやめてって、慰めてます。

Verse 1の後半に出てくる “May your smile shine on” というフレーズですが、”May O V”で O が V でありますように、という意味になります。「あなたの笑顔が輝きますように」、素敵なフレーズですね。余談ですが、この言い回しはスターウォーズでも頻繁に登場しますよね。”May the Force be with you”、フォースが共にあらんことを。

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Hung in a Bad Place – Oasis 和訳と紹介

Oasis ゲム・アーチャー作のロックンロール・ナンバー。

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「マズい状況で持ちこたえてるんだ。」

サウンドについて
1フレーズを4回繰り返すロックンロールの定番バース。2番では3回目で崩していて、これまたロックンロールの定番です。日本だとミスチルとか、ピロウズはよくやりますね。ミスチルの名もなき詩も 「A + A + B + A」 のAメロですよね、だいぶメロディアスですけれど。かっこいいキメフレーズが多いですねー。サビ終わりのベースフレーズだったり、アウトロのフレーズなどなど。この曲、実はギターのゲム・アーチャーが作っています。前作のリアムを皮切りに、ノエル以外の楽曲も収録されるようになりました。ゲム・アーチャーは元々Oasisと同じクリエイション・レコーズに所属しているバンドで、ギター・ボーカルをやっていたのでした。

歌詞について
行きたいところにいける、なりたい人になれる。ノエル以外のメンバーも同じような歌詞を書くんですね。最高のロックンロールバンドじゃないですか…!言い回しはやっぱりノエルとは違っていて、面白いです。「アスタ・マニャーナ」はスペイン語で「また明日逢いましょう」という意味です。ノエルはスペイン語とか使わないだろうなあ。タイトルの “Hang in a Bad Place” は、”Hang in”で耐え抜く、頑張るという意味、”in a bad place” は悪い状況という意味です。

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Force of Nature – Oasis 和訳と紹介

Oasis 古いサザンロックやカントリーを感じる、ワイルドな曲調。

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「お前のイージー・ライフも斜陽なんだ。」

サウンドについて
ビートはIggy PopのNightclubbingからの引用です。スネアがダブっているのが特徴的なビートですよね。なんでも、おんなじリズムマシンを使ったとか。徹底しているところにリスペクトを感じますね。曲のテイストは、なんていうんでしょうね。。こういうテイストの曲あまりたくさん知らないんですけど、めちゃくちゃ好きなんですよね。例えばOasisで言えば Flashbax とかも、全然違う曲だけど、似たテイストを持っていると思っていて。ピンとくる表現や、ジャンルがあれば教えてください〜。

歌詞について
Force of Nature“は自然の力。自由になった鳥のように、私たちを歌わせることができるらしいです。まんまと歌っちゃってますけれど。だけど自然の力はそんなに関係なさそうですねー。楽勝でヘラヘラ生きてきた人生も、もうすぐ終わりだよって感じでしょうか。前作からですが、1st、2ndの無敵感を押し出したスタンスから、少しずつ不安が見え隠れするような気がします。

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