“枯葉” まさに王道なマイナー調の歌物ジャズ・スタンダード。
「紅葉が舞い落ちる頃、何よりもあなたが恋しい。」
サウンドについて
有名なジャズ・スタンダードです。シンプルな4度進行なので、初心者向きなのですね。元々はシャンソンで、色々な人の色々なテイクがあるので、特にここで語ることはないです。歌物だけじゃなく、インストの演奏も色々聴いてみてください。
歌詞について
「枯葉」という和訳は素晴らしいと思うのだけれど、実は曲中の葉っぱは枯れてないんだよね。このサイトのポリシーの一つに、「理解しやすさを損なわない程度の直訳」があるので、先人の訳に背いてみました。枯葉ではないので、冬ではなく秋の情景です。赤と黄金の美しい紅葉が舞い落ちる中、あなたと過ごした夏を思い出す。そしてすぐに冬を迎えるはずなのに、どんどん日が長く感じる。夏の方が日が長いはずなのに。美しい風景と枯葉のような心の対比がとても美しく描かれています。
それでは和訳をどうぞ。
【歌詞和訳】
落ちていく葉 窓越しから見える
秋の葉 赤と黄金の
あなたの唇が眼に浮かぶ あの夏のキスが
私がかつて握っていた あなたの日焼けした手が
あなたが去ってから 日がどんどん長くなっていく
もうすぐ 聞き慣れた冬の歌が聞こえてくる
何よりもあなたが恋しい
秋の葉が落ち始める頃には
あなたが去ってから 日がどんどん長くなっていく
もうすぐ 聞き慣れた冬の歌が聞こえる
何よりもあなたが恋しい
秋の葉が落ち始める頃には
――Translated by BxM – 文学xミュージック