Here, There And Everywhere – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 愛するというのは、いつだって側にいたいと思うこと。

revolver

「より良い人生を導く為に、愛する君が、ここに必要なんだ。」

サウンドについて
ビートルズの楽曲はどれもイントロが素晴らしいですが、この曲は特に美しいですね。曲中のどこにも登場しない3小節のフレーズが、歌詞も合間って素晴らしい愛の歌を予感させます。本人たちが意図したものかは不明ですが、このイントロには、楽曲の途中に挟まれる転調の伏線があります。この楽曲のキーはGメジャーで、途中B♭メジャー(Gマイナー)に転調します。そしてこの楽曲はGから始まるのですが、イントロの3つめのコード。これはGメジャーの調には含まれないB♭メジャーのコードなのです。フレーズとして美しいだけでなく、楽曲の縮図のようなイントロになっています。

歌詞について
上記でピックアップしていますが、イントロのフレーズで完全に引き込まれてしまいます。タイトルの”Here, There And Everywhere“は、曲が展開するごとに少しずつ登場してきます。バース1の出だしが”Here”、バース2の出だしが”There”、そして転調部分で”Everywhere”が登場して、元の調に戻るタイミングで”Everywhere”と歌います。
曲の最後では “I will be there and everywhere”、どこにでもいると優しく歌い、”Here, there and everywhere” と続けていきます。

それでは和訳をどうぞ。

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Love You To – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles シタールサウンドのリフもの。

revolver

「人生は短い。だけど君は俺にとって大きな意味を持っているんだ。」

サウンドについて
シタールサウンドが印象的ですね。メロディに展開はなく、同じリフをひたすらリピートするような楽曲です。だけど、一応2パートあるって考えていいのかな。2つめのパートは裏でこっそり鳴っているディストーションギターがいいアクセントになっていますね。前奏と間奏ののっぺりとしたシタールパートは、飽きてしまう人もいるかもしれませんね。

歌詞について
愛を歌うかのような曲名ですが、「人生は短い」といった教訓めいたフレーズが曲中で繰り返されています。曲調も合間って、当時の彼ららしい宗教っぽさを少し感じますね。

それでは和訳をどうぞ。

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【和訳付】thank u, next – Ariana Grande 全曲紹介

Ariana Grande 半年ぶりの新作。ヒップホップとクロスオーバー。

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2019/02/08、アリアナ・グランデが新作 “thank u, next“をリリースしました。前作リリースから半年も経っておらず、スパンの短さにとても驚きました。半年と言っても、色々なことがありましたね。前作の時に婚約していた恋人とは、今作リリース時には既に別れてしまっています。タイトル曲の”thank u, next(和訳と紹介)“は過去の恋人たちに向けた歌になっていますね。

前作同様に、ヒップホップ色は強く感じます。というより、前作よりも強いかも。楽曲は(前作と比べると)全体的に暗めの印象を受けます。こればかりは、前作が明るすぎたって話でしょうかね。ただ、その暗さや強さが、よりヒップホップ色を感じさせる要因になっているような気もしています。

歌詞の内容には、より成長したアリアナ・グランデが現れているように感じます。ものすごくたくさんのことを経験している彼女の書く歌詞は、彼女自身の愛に溢れた人柄も相まって、私たちを勇気付けてくれるように感じます。

それぞれの楽曲のサウンドについて、歌詞については各ページに記載してあるので、是非ご覧ください。

それでは和訳をどうぞ。

前作 sweetener から全曲の和訳と紹介を掲載中。こちらをクリック。

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break up with your girlfriend, i’m bored – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande アルバムを締めくくるのは平坦でクールな楽曲。

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「ガールフレンドと別れてよ。」

サウンドについて
トラップ風のビートとBメロのメロディアスなパートの緩急があるものの、基本的には一本調子の楽曲。終盤に盛り上がる曲が何曲も続いたから、シンプルな楽曲を最後の曲に持ってきたのでしょうか。シンプルと言っても、サウンド的には凝っているし、コーラスワークも面白いです。

歌詞について
曲名はサビの冒頭で歌われています。「ガールフレンドと別れてよ、うんざりしてるから」って感じでしょうか。なんとも怖いですね笑。アリアナ・グランデはちょいちょいこんな曲を書きますよね。ヒップホップ文化とクロスしているところとかが関係あるんでしょうか…?

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7 rings – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande あの名曲をサンプリングしたヒップホップ調のポップ・チューン。

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「見つけた。好きだな。ほしいわ。手に入れた。」

サウンドについて
今のアリアナ・グランデを象徴するようなサウンドだと思っています。ヒップホップに強い影響を受けたR&Bシンガー。サンプリング元はミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」の劇中歌 “My Favorite Things”。ジャズスタンダードにもなっています。

歌詞について
“My Favorite Things” = 私のお気に入り。そんな曲をサンプリングして歌う内容は「私のお気に入りは全てお金で手に入れる」といった内容。歌詞の中に出てくる「6人の友人に指輪をプレゼントした」というフレーズは、実際のエピソードのようです。買い物に対して、”addiction(依存・中毒)”というフレーズを用いているところから、どんな気持ちでこの曲を作ったのか…気になりますね。

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Ariana Grande の “thank u, next” から全曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

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in my head – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande 思い込みとすれ違い。アルバムの山場。

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「絵を描いた。あなたを上手に描けたと思っていた。」

サウンドについて
バラードではないけれど、一曲前の”ghostin(和訳と紹介)” と併せて、アルバムの山場を作り上げている楽曲です。壮大なサウンドとメロディライン。結構覚えづらい楽曲かなーと思いますが、アルバムの中でも印象の深い曲だと思います。

歌詞について
バースの1行目が印象深いです。バース1では「絵を描いた。あなたを良く知っていたと思っていた。」バース2では「絵を描いた。あなたを良く描けたと思っていた。」。この文章が楽曲のテーマなんでしょう。相手をしっかり見つめていたと思っていたけれど、自分の中で勝手に作り上げてしまっていた。誰もが経験したことがあるんじゃないでしょうか。歌詞を読んだ後なら、タイトルの”in my head“の意味がよくわかりますね。

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ghostin – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande アルバムで一番壮大な楽曲。スロー・バラード。

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「もう一度泣いたら、あなたの心を傷つけてしまう。」

サウンドについて
イントロのサウンド、不思議なピッチの揺れ方をしてますね。音色自体はややメロトロンっぽいところを感じます。深めのリバーブがかかった、スローバラードらしい楽曲です。徐々に盛り上がっていくのですけど、後半まで引っ張っていきますね。パートやコードの構成はほとんど変わらないのですけど、アレンジで盛り上がりが生まれてます。アウトロまで丁寧で素敵です。

歌詞について
色々な選択をしてきて、選ばなかった今やこれから等を夢見ずにはいられない、全ての荷物(過去や未来)を抱えて闘っている女の子の歌です。歌詞の節々に優しくない人には書けないようなフレーズが見受けられます。そういうところが、みんなが彼女に惹かれるところなんだと思います。もちろん高い歌唱力もですけどね。

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make up – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande sweetenerに収録されていそうな、甘くて可愛い楽曲。

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「前へ進んで。私の化粧を台無しにして。」

サウンドについて
楽曲の特徴としては、今作 “thank u, next” より 前作 “sweetener(全曲の和訳と紹介)” の雰囲気に近い気がします。軽やかな音色が多くて、メロディラインも軽やかです。ベースの音色や、ビートは、なかなかインパクト大きいですけどね。短いバースとコーラスを何度も繰り返す構成です。アルバムの終盤に向けたひと段落という感じがします。

歌詞について
純度100%の幸せなラブソングって感じです。こういうところも前作”sweetener”っぽいんですよね。化粧というのは、心の殻みたいなもののことも指しているんでしょうか。特に私がコメントする必要もない歌詞ですので、一つだけ注釈。バース3に登場するフェンティ・ビューティとは、リアーナが立ち上げた化粧品のブランドです。

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bad idea – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande 前のめりなビート。ダークな楽曲。

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「彼のことは忘れよう。私のことは忘れよう。」

サウンドについて
ダークなかっこよさを感じる楽曲ですね。バスドラムも頭だけで打つことはほとんどなくて、ほとんどのケースで半拍前から連譜で鳴らしていて、前のめりな印象を受けます。楽曲の終わりには1分弱の長めのアウトロが存在します。彼女の中でお気に入りのビートだったのでしょうか。それとも、ストリングスアレンジがやりたかった?

歌詞について
ちょいちょい出している「遊び」っぽい雰囲気の曲です。遊びというか、お互いの心を守る為、、って感じですけれど。バース2の最後のフレーズ “You should know I’m temporary” が、意思の強い感じを醸し出して、全体の雰囲気作りに一役買っている気がします。

サビのコーラスで”ari-chan!”とありますが、「○○ちゃん」というフレーズを楽曲に入れるくらい日本を好きでいてくれるんですね。リリース直前に悲しい出来事がありましたが、日本のファンの気持ちが彼女に届きますように。

それでは和訳をどうぞ。

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fake smile – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande オールディーズのサンプリング。嘘はつかない。

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「最悪よ。偽物の笑顔なんて。」

サウンドについて
Wendy ReneのAfter Laughterという楽曲をサンプリングしています。1964年の古いソウルミュージックです。ソウルやR&Bが好きなアリアナ・グランデらしいチョイスですね。マイナー・キーのヒップホップ調のバースと対比される優しいメロディが胸を打ちます。

歌詞について
色々なことを経験してきて、強くなってきているけれど、ショックなものはショックだと歌っています。ここまでを歌う歌はよく聞きますが、アリアナ・グランデの強いところは「だから嘘はつかない」と言い切るところです。

それでは和訳をどうぞ。

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