Things We Said Today – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 流れるような伴奏と緩急のついたロックンロール。

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「その時、俺たちが口にした言葉を思い出すんだ。」

サウンドについて
この曲めちゃかっこいいですね。ロックンロールアルバムの中にあると、新鮮さがすごいです。マイナーキーがクールですね。後半に2回、雰囲気がガラッと変わるところがあり、そこもかっこいいです。

歌詞について
初めのバースが既にかっこいいですね。君が俺のことを考えていてくれるのがわかる、君が遠くにいないことを願っている。クールな曲調に乗せているのが更によいです。曲名の”Things We Said Today“は、「今日、俺たちが口にした言葉」という意味ですけれど、具体的なフレーズは楽曲中に登場しません。きっと愛を約束する素敵な言葉なんでしょうね。

それでは和訳をどうぞ。

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I’ll Cry Instead – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 軽快なロックンロールに乗せる強がり。

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「君を取り戻せない。だから代わりに泣くんだよ。」

サウンドについて
シンプルなロックンロールの構成。カントリーっぽさもあるのかな。タンバリンがリズムの前面に出てきてますね。印象深いのは裏メロを弾いているギターです。ところどころ音価が長いアルペジオを弾いているところがあり、ロックンロールにポップスのフィーリングを足しているように感じます。

歌詞について
強がりの楽曲ですね。いや、強がっているのかもわかりませんけれど。”I’ll Cry Instead“は「代わりに泣く」という意味です。なんの代わりかというと、好きな子のハートを失ってしまった代わりに泣いているんですね。

それでは和訳をどうぞ。

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Any Time at All – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 強烈なイントロ。ドラムのアタックとジョン&ポールのタイトルコール。

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「君は電話をかけるだけでいい。どんな時でもすぐに飛んでいくよ。」

サウンドについて
始まって5秒で衝撃的ですね。イントロのドラムが衝撃的過ぎます。どんな録音の仕方したんでしょう。スネアとバスドラムらしいのですけど、めちゃ鋭い音ですね。そしてジョンがタイトルを叫んだあと、ポールがタイトルを叫びます。これまたかっこいいですね。。

歌詞について
Any Time at All“は「どんな時でも」という意味です。愛されたい時、落ち込んだ時、泣きたい時、、どんな時でも電話をくれれば飛んでいくという歌です。かっこいいですね。Verse2ではなんだってしてあげるというニュアンスの歌詞があり、それまたかっこいいです。。

それでは和訳をどうぞ。

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Can’t Buy Me Love – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 初期の超名曲。どこか懐かしいメロディのロックンロール。

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「お金に興味がないんだ。愛は買えないから。」

サウンドについて
このある種の切なさや懐かしさを感じるメロディラインがとても好きなんですよね。実際に懐かしいかはともかく、そんな気分にさせるメロディラインです。こういうサウンドをロックンロールバンドがやったのは、きっと革新的ですよね。一気にロック・ファンの層を広げたんだろうなと思っています。

歌詞について
「欲しいものは何でも買ってあげるよ」というフレーズだけで考えればステレオタイプのロックンロール・スター的ですが、お金に興味はない、”Can’t Buy Me Love“、愛はお金じゃ買えないからって繋げるところが、ポップスのセンスなんでしょうか。「ダイヤモンドの指輪を買ってあげる」から始まって、「お金じゃ買えないものがほしいと言って」で終わっていくところが、愛を望む心が現れていてグッときます。

それでは和訳をどうぞ。

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Tell Me Why – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 細かいバッキングと前へ進んでくビート。

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「涙を流した理由を教えてよ。嘘をついた理由も。」

サウンドについて
ギターのカッティングがかっこいいですね。サビのウォーキングベースもよいです。こういう楽曲はこれくらいローファイなサウンドが一番似合うと思います。勢いがあって聴きやすい楽曲だと思います。

歌詞について
振られてしまった歌ですね。傷つけてしまった理由がわからない、振られてしまった理由がわからない、、という歌です。一つきになるのが、サビの歌詞「嘘をついた理由も教えて」と歌っていますが、その描写がないんですよね。これ、振られた系ポップスにたまにある、「振ったことを嘘だと言ってほしい」パターンですかね…?

それでは和訳をどうぞ。

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And I Love Her – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 暗いメロディ、シリアスなメロディ。

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「君が俺のそばにいる限り、愛は終わらないんだ。」

サウンドについて
リフが有名な曲ですね。少し聞けば明らかにポールの楽曲だとわかります。マイナー・キーだと暗い雰囲気になりますけれど、「暗い」だとまだぼやけていて、その中にもいくつか種類があると思っています。悲しいメロディだったり、鋭いメロディだったり、シリアスなメロディだったり。この楽曲は少し悲しさも感じますが、シリアス、真剣なメロディだと思います。

歌詞について
深いラブソングです。曲名が”I Love Her”ではなく、”And I Love Her“なのは何故なんでしょうね。Andがないと、あまりにも月並みだという理由もありそうですが、タイトルより先に歌詞を書いた説も考えられます。Verse1は自分のことを歌っているので”and”がありませんが、Verse2では彼女のことを歌っています。その流れを変えて、I love herを切り出すために”and”を挟んでいるように感じます。終盤では倒置法を用いたり、詩的に書こうとしているように見えますね。

それでは和訳をどうぞ。

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I’m Happy Just to Dance with You – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles マイナーキーのリフとメジャーキーのバース。

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「キスがしたいんじゃない。君とダンスしているだけで幸せなんだ。」

サウンドについて
イントロはマイナー・キーの雰囲気を感じますよね。一方でバースはがっつりメジャーキーです。それぞれのパートの終わりは同じようなメロディを歌っています。そこがこの曲のポイントで、一貫性を感じますよね。そしてアウトロの伏線にもなっています。

歌詞について
プラトニックなラブソングです。キスがしたいんじゃなくて、”I’m Happy Just to Dance with You“君とダンスをしているだけで幸せだそうです。そういう気持ちになれた時って、なんだか嬉しいですよね。個人的に好きなフレーズは最後の [Chorus] の部分。ダンスの相手を代わろうとする人が現れたら “Let’s pretend we just can’t see his face”。そいつに気づかないふりをしようって意味ですが、主語が “we” なんですよね。ダンスが終わる前に、「俺と君」から「俺たち」になっています。

それでは和訳をどうぞ。

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If I fell – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles どこか神聖な響きすらする、美しいメロディライン。

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「もし恋に落ちたら、誠実でいると約束してくれるかい。」

サウンドについて
The Beatlesの初期の中でも、特にメロディが美しい楽曲だと思います。一音が長く、ハモりが美しいですね。ミドルテンポで、リズムパターンもシンプルなので、平坦で起伏のない楽曲でして、退屈に感じる人もいるかもしれませんね。私は好みのメロディなので楽しめます。イントロもかっこいいですよね、相変わらず凝っています。

歌詞について
うーん、、。なんか偉そうで情けなくて、個人的にはあまり好きではありません、、。私的にNGポイントが二つあります。1つ目は、保険をかけるような言い回し。タイトルにもなっている “If I Fell“、もし恋に落ちたら、誠実でいると約束してくれるか、、なんて、好きな相手に言うようなセリフじゃないですよね。何様だよーって思っちゃいます、偉そうだし情けないし。2つ目は前の恋人と比較しているところ。「彼女よりも俺を愛してくれ」「彼女のようにプライドを傷つけないでくれ」なんて、、。

それでは和訳をどうぞ。

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I Should Have Known Better – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles ハーモニカとアコースティックギターが印象的なラブソング。

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「愛してると伝えると、愛してると答えてくれる。」

サウンドについて
アコースティックギターのサウンドってこれまでにありましたっけ?アルバムを初めから追っていくと、普段と違った角度で驚きがありますね。ギターソロの音も面白い、終わり方も笑。構成はA-B-Aで考えていいんじゃないでしょうか。Aに戻らないで終わりますけれど。

歌詞について
相思相愛ですねー。まだA Hard Day’s Nightはまだ二曲目ですけれど、もしかしたらポジティブなアルバムになっているのでは…?前作、前前作はロックンロール的な惨めさがチラホラでしたけど、ガッツリ売れたビートルズはどんな歌詞を書くのでしょうか。

それでは和訳をどうぞ。

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A Hard Day’s Night – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 初期の名曲。イントロの1コードだけで最高の気分。

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「辛い日々の夜だ。だけど君が元気にしてくれる。」

サウンドについて
初期の名曲です。A-B-A構成だとして、Aメロをジョン・レノンが、Bメロをポール・マッカートニーが歌っているところがグッときますね。声、音色が二つあるとかじゃなくて、二人が歌っているところがいいと思います。ヒューマンドラマや映画が好きな人が多いように、人と人との関係性って胸を打つものだと思っていて、それを音楽作品の中に封じ込めることが出来たなら、名作になるんだろうなあと思いました。ポールが歌ったのは、音程が高すぎてジョンがうまく歌えなかったからだそうです。

歌詞について
この歌詞は完全に共感できる内容じゃないでしょうか。君がいれば幸せ、君の為なら頑張れる。前作アルバムまで、ずっとロックンロール的な、オレオレだったり、惨めさだったりを歌っていましたが、3rdアルバムの一曲目で、これほどポピュラーな歌詞が出てくるのは、大きな進化を感じざるを得ませんね。

それでは和訳をどうぞ。

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