Hold My Hand – Jess Glynne 和訳と紹介

Jess Glynne、世界が注目するUKチャートNO.1シンガーのノリがいい4つ打ちポップス。

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「もう一人は嫌なの。手を握って。」

サウンドについて
2015年にデビューしたジェス・グリン。彼女のファーストアルバムは全英チャートで一位を記録する大ヒット作となった。実はソロデビュー前に Clean Bandit“Rather Be” にフィーチャリングとして参加しているのをご存知だろうか。4つ打ちのビートとよくあるメロディなのだが、独特なコード感が印象的だ。メロディラインがなんとなくオアシスと似ているところもあり、UKらしさを感じる。

歌詞について
この曲はラブソングだ。しかし、愛を伝えるというよりは、私を支えてくれるあなたが必要だと伝えるような歌詞になっている。このような言葉をステキに響かせるのは女性ヴォーカルが向いているだろう。

それでは和訳をどうぞ。

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Forever Mine – Andra Day 和訳と紹介

Andra Day、ソウルフルな声とレトロな楽曲。

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「あなたを永遠に私のものにしたい。」

サウンドについて
Stevie Wonderが発掘した期待のソウルシンガー、アンドラ・デイ。彼女が初めに公開した楽曲はレトロな雰囲気を放つブルースだ。しかしブルース臭くなりすぎないように、アレンジに多くの工夫が施されている。メロディやコードはもちろんだが、ドラムのアレンジに注目したい。ディレイがかかっていたり、スネアロールのキメフレーズ、リズムがシャッフルではなくてスクウェアになる箇所もある。

歌詞について
曲名 “Forever Mine” もレトロな響きだし、歌詞にもレトロな固有名詞が多く登場する。歌詞に登場する “Blue Moon” とはジャズ・スタンダードで、愛する人に巡り会えた喜びの歌だ。またアメリカで有名なクラフトビールの名前でもあり、直前に登場する単語 “brew” には醸造するという意味もある。そんな言葉遊びも多く散りばめられているので、英語の歌詞にも注目してもらいたい。

それでは和訳・YouTube動画をどうぞ。

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Really Love – D’angelo 和訳と紹介

D’angeloが魅せる繊細なギターとスモーキーな雰囲気。ジャジーなR&Bソング。

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「一晩中抱いていたい。お前を本当に愛しているんだ。」

サウンドについて
2014年末にリリースされたアルバム “Black Messiah” で一際目立ってお洒落な雰囲気を醸し出しているこの曲。壮大なストリングスからスパニッシュギターへと繋がるイントロ、ジャジーなサウンドとD’angeloのファルセットヴォイスが美しすぎる。ヘッドホンで聴いて耳元で囁かれたい。

歌詞について
愛する人のほんの些細な動作を見るだけで、愛を感じてしまう。そんな状態は “本当に愛してる (=Really Love)” としか言えないだろう。 R&Bらしいエロティックな表現も含まれているが、歌い上げてるのはピュアな感情だ。

それでは和訳をどうぞ。

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All Too Well – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift、シンプルなコード進行で歌を聞かせる壮大なラブソング。

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「とても素敵な恋だった。私はあまりにも覚えすぎている。」

サウンドについて
U2 の楽曲のような壮大なバラードです。テイラースウィフトの曲の中でも特に人気のある名曲です。曲の構成はシンプルで、Bメロの終わりで多少の変化はあるものの、基本的に4つのコードを延々と繰り返しているだけ。歌と楽器で少しずつ盛り上げていきます。

歌詞について
テイラー・スウィフトの歌詞は、情景が簡単に想像できて、。後半のスカーフのくだりとかちょっと泣きそうになります。”覚えすぎている”ってタイトルがまず鳥肌たちます。あと一つ語るなら、2サビ「冷蔵庫の光の中、キッチンであなたとダンスする」ところ。日常のチープさとロマンチックが重なることは、私にとって最高のファンタジーです。ディズニーみたい。 “枯葉” や “小さな街の通り” や “冷蔵庫の光” など、寂しさや儚さを連想させるような言葉選びにも注目です。

それでは和訳をどうぞ。

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Wildest Dreams – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift “1989” より、圧倒的に壮大なラブバラード。

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「また会いにくるって言って。夢の中でだけでいいから。」

サウンドについて
Taylor Swiftの “1989” ではEDMやR&Bに影響を受けたようなサウンドも多く見られたが、この曲 “Wildest Dream” は —伴奏のアレンジこそ打ち込みメインだが— 前作 “RED” に収録されていても違和感のないような、テイラー・スウィフト風正統派バラードだ。アルバム内での立ち位置は “RED” における “All Too Well” と言ったところだろうか。

歌詞について
歌詞は、恋が終わったとしても恋人に自分を覚えていてもらいたいという気持ちについて書かれている。タイトルの “Wildest Dreams” とは途方もない夢のこと。”Wildest” という言葉が本当に夢の中だけでもいいという気持ちを切実に表現している。

それでは和訳をどうぞ。

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Rise Up – Andra day 和訳と紹介

Andra Day、Stevie Wonderに見いだされた歌姫。

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「生きるのが苦しいときもあるよね。でもあなたのために何度でも立ち上がるわ。」

サウンドについて
2015年末、アップルのクリスマスCMでスティーヴィー・ワンダーと一緒に “Someday at Christmas” を歌っていた女性シンガーを覚えているでしょうか。スティーヴィー・ワンダーが見いだしたソウルシンガー、アンドラ・デイです。特徴的なヴィンテージ感のある声、SiaやAdeleの系統ですね。 “Rise Up” は伴奏はほとんどピアノだけで、歌のパワーだけで素晴らしい楽曲に仕上げています。

歌詞について
生きるのが辛い人と同じ目線から、一緒に立ち上がろうとする歌詞です。言葉もいいんだけど、アンドラ・デイの歌の説得力がとにかくすごい。。これほどまで歌に力を持つシンガーの登場はなかなかいないと思います。

それでは和訳をどうぞ。

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Shit, Damn, Motherfucker – D’angelo 和訳と紹介

D’angeloのジャジーで渋いネオソウル。

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「なあ、お前、どうして俺の女と寝てるんだ?」

サウンドについて
ディアンジェロはこの曲をライブでやるのが好きだとインタビューで述べている。落ち着いた曲調で、派手な展開もない渋いサウンド。しかし印象的なリフのおかげかキャッチーな印象だ。ライブではハードなアレンジで演奏されることも多い。

歌詞について
歌詞は、女を寝取られた男が怒り狂っているといった内容。どうして寝ているんだ → どうして裸なんだ → どうして血まみれなんだ と展開していく歌詞は狂気を感じる。確かにハードなアレンジが似合う歌のようだ。

それでは和訳をどうぞ。

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Spanish Joint – D’angelo 和訳と紹介

D’angeloのラテン風ジャズファンク。

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「いい気分にならなきゃいけない。」

サウンドについて
2ndアルバム “Voodoo”から、タイトル通りのスパニッシュなナンバーだ。ライブでも頻繁に演奏されているこの曲は聴いていると気分が高揚してくるアップテンポな曲。”Voodoo” の中でも群を抜いてキャッチーな作品だ。メジャーとマイナーが混ざった雰囲気にワクワクさせられる。ギターソロの後半の入りなどは最高だ。

歌詞について
歌詞は憂鬱な時でもうまくやらなきゃいけないという内容。タイトルの “Joint” とは麻薬のことなのだろうか。しかしドラッグソングでもなさそうだ。気分を高揚させることを麻薬とかけたのかもしれない。

それでは和訳をどうぞ。

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Chicken Grease – D’angelo 和訳と紹介

D’angeloのPrince風ファンクナンバー。

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「こっちへ来いよ。 “チキングリース” に合わせて踊ろう。」

サウンドについて
2ndアルバム “Voodoo” から、ライブでも頻繁に演奏されている人気曲を紹介。渋めのファンクだが、ヒップホップに近いサウンドだ。タイトルの “Chicken Grease” とは彼が敬愛するプリンスが用いた言葉で、ある “チキン・スクラッチ” を指している。 “チキン・スクラッチ” とはファンクで必ず耳にするカッティングギターのフレーズのことだ。プリンスは彼の曲 “Sexy M.F.” で聴けるような「チャラララララララ…….」というカッティングを “Chicken Grease” と呼んでいるようで、この曲でも印象的な使われ方をしている。

歌詞について
シンプルなダンスナンバーらしい歌詞だ。手を叩け、足を鳴らせ、ビートを感じろ、踊れ、、、といった言葉が並んでいく。素晴らしい作品において、歌詞と曲は必ず噛み合っていなければならない。メッセージ性が弱い歌詞の方が輝くケースもあるということだ。

それでは和訳をどうぞ。

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Untitled (How Does It Feel) – D’angelo 和訳と紹介

D’angeloが捧げる屈指の名バラード。

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「お前と一緒に壁を壊したい。」

サウンドについて
この傑作バラードは2ndアルバム、Voodooのハイライトに間違いない。圧倒的なグルーヴとコーラスワーク。リズムの大げさすぎるズレが絶妙に心地良い。特にベースのズレが生み出す効果は必聴だ。”Black Messiah” リリース後のライブツアーでは感動的な演出と共に最後に演奏されていた。

歌詞について
歌詞も非常にロマンチックでセクシーだ。エロティックなのに上品さも感じるのは音楽が優れているからなのだろうか。

それでは和訳をどうぞ。

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