The Beatles 何重にも重ねられたコーラストラック。
「彼は”どこにもいない男”だ。俺たちに少し似ていないかい。」
サウンドについて
綺麗なメロディラインですねー。メロディだけで言えば、少しポールも作りそうな感じもしますよね。しかしサウンドアプローチは完全にジョン・レノンそのものです。印象的なのはコーラス。ジョン、ポール、ジョージの三人がダブルトラックでレコーディングしているそうです。たくさん重なるだけで、独特な厚い印象になりますね。
歌詞について
曲名から素敵ですね!”Nowhere Man“、「どこにもいない男」という意味です。自分のことも、他人のことも、周りのこともよくわかっていない。そんな人物を描いて、君や俺みたいだ、と歌っています。ジョン・レノンらしいですね。イントロとアウトロで同じフレーズを歌っています。人生ってそんなものかもしれませんね。
当時の邦題は “ひとりぼっちのあいつ” なんですが、このタイトルは好きじゃないですね…。孤独やニヒルな感じにミスリードしている感じが嫌いです。テーマはそこじゃないと思うんですよね。何ひとつハッキリとわからない私たちが、何の為にもならないことをしながら生きていくことを歌った歌だと思うんですよねー。
それでは和訳をどうぞ。