Please Mister Postman – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles モータウンの名曲をカヴァー。

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「ちゃんと見てもらえませんか。手紙が来てるはずなんだ。」

サウンドについて
マーヴェレッツという女性コーラスグループの楽曲です。カーペンターズもカヴァーしています。元々ザ・モータウンというような楽曲なのですが、ギター・バンドサウンドになると少し雰囲気も違って聞こえます。ビートルズもコーラスが美しいし、ジョン・レノンの歌声がソウルフルなので、ハマってますね。

歌詞について
ラブソングで “You” といえば、大体は恋人か好きな人ですが、この曲では “Mister Postman” 、郵便屋さんを指しています。「あなたは僕を喜ばせてくれない」なんて、ラブソングでよくある歌詞ですけど、それを郵便屋さんに言っているのが少し可笑しいですね。この曲は元々女性グループの楽曲なので、女性目線の歌詞をところどころ男性目線に変えて歌っています。

それでは和訳をどうぞ。

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Till There Was You – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles ポールが歌う、愛の詩。ミュージカル「ミュージック・マン」のカヴァー。

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「そこら中に愛があったけど、信じられなかったんだ。君が現れるまでは。」

サウンドについて
A-B-Aメロ構成の軽やかなバラードです。ロックンロールやオールディーズだけじゃなくて、こういうサウンドも積極的にやっていたのが、ビートルズの強い個性ですね。ポール・マッカートニーが好きそうな甘いメロディラインです。

歌詞について
とても詩的で素敵な歌詞ですね!さすがミュージカルです。丘の上に鐘があった、だけど鳴るのを聞いたことがない、、までで、どう続くんだろうって思っていたら。君が現れるまでは、ですって。びっくりしちゃいました。こういうのメチャ好きなんですよねー。鐘が鳴るの聞いたことないわけないじゃん、鳥が飛ぶの見たことないわけないじゃん、、。そんな表現をしても伝えきれない程の愛情を感じます。

それでは和訳をどうぞ。

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Little Child – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles ハーモニカのバッキングがクールなロックンロール。

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「ベイビー、俺に賭けてみなよ。」

サウンドについて
全編にわたってハーモニカのバッキングが入っていますね。それだけでロックンロール感出ますよね。ていうか、ロックンロールとブルース以外にこういうハーモニカの使い方はできない気がします!ハーモニカ好きにはたまらないジャンルですね。私も憧れて吹いていた時期がありました。

歌詞について
Little Child” 直訳だと「小さい子供」ですが、、。英語って好きな人を幼い名詞で表すのはなんでなんでしょう。ベイビーは馴染みがあるけれど、チャイルドは私にとって聞き慣れないです。こういうノリノリのナンパな感じ、ロックンロール感あって好きですよ。ちょっと弱いところを見せようとしているところも、ロックンロールっぽい。

それでは和訳をどうぞ。

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Don’t Bother Me – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles バッキング・ギターのオブリがかっこいい、マイナーキーのロック。

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「彼女が去ってしまった。一人にさせてくれ。」

サウンドについて
バース部分、音色がこもっているので後ろに隠れがちですが、がっつりオブリを弾いていますね。一番魅力的であるボーカル無しでもかっこよくなりそうです。1stアルバムから順番に聞いていって、裏メロが気になったのはこの曲が初めてです。

歌詞について
Don’t Bother Me“は、俺を困らせないで、という意味です。失恋に落ち込んでいる男が、心配してくれる友達に、一人にしてくれ!困らせないでくれ!と言っています。いや、友達困らせてるのはあんたでしょうに、、。気持ちはわかりますけどね。

それでは和訳をどうぞ。

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Feels Like Summer – Childish Gambino 和訳と紹介

Childish Gambino 環境問題に訴えかけた社会派作品。

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「世界が変わることを願っているんだ。」

サウンドについて
リバーブが深くかけられていて、遠くから響いてくるような、耳に馴染むサウンドです。リフのリズムパターンは小節の後半にアクセントがあり、Toto の Georgy Porgy などを少し思い出します。前編通してファルセットのコーラスが入っているのかな。楽曲として驚かせようというところはなく、とにかく聴きやすい音楽、何度も聴きたくなるかっこいい音楽を作って、メッセージを届けようとしたのだろうと思います。

歌詞について
Feels Like Summer“っていうタイトル、ありがちなのはチャラい夏ソングですが、この歌詞の時間は夏ではありません。夏ではない季節が気候変動によって夏のように暑くなってしまった、、という内容。社会問題、特に環境問題が楽曲の主題になっています。個人的に特にゾッとしたのは、verse2の”no sound”のところで音が消えるところ。音楽の力に、朝に鳥が鳴かなくなった世界がリアルに想像させられました。

ファレル・ウィリアムズも2017年に、100年後までに海面がある程度上昇した場合に聴けなくなる楽曲を制作しましたね。人の心を動かす力のある人たちが、環境問題を真剣に考えていてくれるのがありがたいですし、私たちも向き合っていかなければいけないと再認識させられました。

それでは和訳をどうぞ。

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All My Loving – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 3連譜のバッキング・ギターがクール。

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「俺の愛を全て君に送るんだ。」

サウンドについて
テンポの速い3連譜のバッキング・ギターが革新的でかっこいいですね。ずーっとゴリ押しですけど、ゴリ押ししたくなる気持ちもわかります。メロディラインも癖があって覚えやすいですよね。伸びていくような雰囲気がとても好きです。

歌詞について
歌い出しがとても好きです。”Close your eyes, and I kiss you…” こんな歌い出しあります??ありそうでないところだと思ってます。恋人と会っている時の歌でしょうね。明日からしばらく会えないけれど、君のことを思っているよ。毎日手紙に愛を込めて送るよと歌っています。

それでは和訳をどうぞ。

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All I’ve Got to Do – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 相思相愛のラブソング。電話をかけるだけ。

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「君に会いたくなったら、電話をかければいいだけ。」

サウンドについて
不協和音からのマイナー・コードで始まるから、暗い曲なのかと思ってしまいますが、その後の展開では明るいメロディが展開されていきます。ドラムのビートで楽曲に緩急が生まれていますね。より明るい展開は、よりビートを刻んでいます。

歌詞について
導入部が暗い上に、歌詞の序盤の俺様感、、。ええっ、人格が変わってしまった!?かと思ってびっくりしました。君にそばにいてほしかったら、俺は電話をかけるだけ、、なんて言っていますけれど、展開部で君も同じだと歌い、直後のバースでは主語が入れ替わっています。なんだ、相思相愛だったのか、よかった、、。

それでは和訳をどうぞ。

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It Won’t Be Long – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 2ndアルバムの一曲目。ロックンロールがポップスへと昇華。

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「君の恋人になるまで、もうすぐなんだ。」

サウンドについて
完全に「若いロックンロールバンド」から脱却しているサウンドですね。リフがしっかりしたロックンロールでありながら、楽曲の展開やメロディは現在の音楽と比較しても遜色ないくらいにキャッチーな楽曲に仕上がっているのではないでしょうか。1枚前のアルバムと比べて大幅に変化しているところも、ビートルズがすごいと言われるところですよね。

歌詞について
大幅にポップスへと進化した楽曲と比べて、歌詞の内容は変わらずロックンロールですね。もうすぐ君の恋人になれる、、と歌っています。好きな人とデートの約束が決まっている状況の歌です。前アルバム(Please Please Me)よりポジティブな気がします。

それでは和訳をどうぞ。

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Twist and Shout – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles ロックンロール・スタンダード。

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「こっちに来て、踊って叫ぼう。」

サウンドについて
ご存知、”Twist And Shout“です。アイズレー・ブラザーズもやってますね。たったの3コード、1メロディのループですが、めちゃくちゃユニークでキャッチーな楽曲ですよね。ロックンロールの一つの正解って感じがします。間奏のギターのハモりからの、ボーカルのハモり、シャウトがたまらなくカッコいいです。

歌詞について
Twist And Shout“、捻って、叫べ!なんともロックンロールです。舞台はダンスホールでしょうね。かっこいいロックンロールやファンクを聴きながら踊って、叫ぶのは最高ですよね。私も以前P-Funkのライブで楽しませてもらったので、気持ち良さがわかります。

それでは和訳をどうぞ。

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There’s a Place – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles ポジティブなハートを歌う。

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「俺の心の中に悲しみはない。」

サウンドについて
ビートルズらしいグッドメロディと、ハッキリした展開が魅力的です。ドラムのリズムパターンが可愛いですね。バースの後半、ハモりとかコードで、明るいのか暗いのかわからなくなりますね。歌詞の極端なポジティブな雰囲気と併せて、とても面白いと思います。

歌詞について
ポジティブ、、なんですけど、少し極端にも思えます。「悲しいことなんてない」ってあるに決まっているのに、言い切るところが、張り切ってる感出るところですよね。あと歌い出しでガッツリ落ち込むことがあるって歌ってます。弱い部分と強い部分を両方感じる曲は、人間らしくて魅力的ですよね。

それでは和訳をどうぞ。

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