A Perfctly Good Heart – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift 1stアルバムを締めくくるのは、懐の広いサウンドで歌う失恋の歌

taylor-swift-album

「どうしてパーフェクトリー・グッド・ハートを裏切ろうとするの?」

サウンドについて
ゆったりとしたテンポ、壮大なコード感、少ない展開で精一杯明るく作り上げられた曲だ。アルバムの最後にふさわしいと思う。曲名と完全に噛み合ってるサウンドです。歌詞の中で傷つけられてしまうパーフェクトリー・グッド・ハートの元々の姿が目に浮かびますね。

歌詞について
私にはパーフェクトリー・グッド・ハートが和訳できませんでした・・・。力不足か・・・。「完璧にグッドな心」なんですけど、グッドの訳が出て来ず、原型を残した和訳ができなかったので、名詞であるのをいいことにそのままにしました。意味としては「傷ついていない無垢な心」くらいのニュアンスかなと思います。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Invisible – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift すれ違う想いが切ないスローバラード

taylor-swift-album

「消えそうな光の中の影みたい。私たちはインビジブル。」

サウンドについて
イントロのピアノのリフが完全5度の響きになっていて、神秘的な感じがする。とても美しいね。アコースティックで静かな雰囲気、だけどテイラーの歌が胸を掴むような切なさを感じさせる。ブリッジがすごく好きだ。

歌詞について
私はあなたを見てるけど、あなたは彼女を見ている。そんな状況の「あなたと私」を「インビジブル」って言っているみたい。彼女じゃなくて私を見てくれたら、私たちはインビジブルじゃなくて、何よりも美しくなれるって歌詞だ( “Instead of invisible” でインビジブルの代わりにという意味) 。つまり、切ないけれど希望のある歌です。「彼女はあなたを見ていない」って教えたいって歌っているのに、「彼が私を見ていない」ってことも気づいているのが、とても切ない。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

I’m Only Me When I’m With You – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift 珍しいラフなサウンドのロックチューン。

taylor-swift-album

「私が私なのは、あなたといる時だけ。」

サウンドについて
テイラーの曲は、ロック調でも整って聞こえる曲が多いから珍しく感じました。ハイが強いのかな?ロックバンドのデモっぽいラフな雰囲気のミックスに聞こえる。アレンジもそんな雰囲気だ。サビで大げさにブレイクするところとか特にロックっぽいラフさを感じる。リフは相変わらずフィドルとか入ってカントリーっぽいけど。

歌詞について
「あなたがいないと私じゃない」系の歌詞。ありふれているテーマだけど、初めて聞いたのは2番のAメロ「涙も、秘密も、恐れも隠さないけど、それでも誰も私をわかってくれない」というフレーズ。ちょっとハッとしたなあ。自分をわかってくれる人って滅多にいないんですよね。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Mary’s Song (Oh My My My) – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift 幼馴染と添い遂げる夢のようなラブ・ソング

taylor-swift-album

「私はまだあなたを見つめているでしょう。」

サウンドについて
ウクレレの静かなイントロから二番ではバンドが入っていて、、といった、よくある徐々に盛り上がる系のバラード。オクターブ奏法のギターリフに、少しだけ邦ロック感を感じなくもない。というか歌詞に時間の流れを上手につけるあたり、BUMP OF CHICKENと同じくくりで見ちゃう所あるんだよな。サウンドは全然違うんだけど。

歌詞について
「見つめている」「連れ戻して」や、パパママのくだり、年齢のくだりとか、、。構成をほとんど変えないで、同じような言い回しで物語を進めているのが洒落てると思いました。曲名の “Mary” は “Marry” とかけているのかなあと思ったり、根拠はないけれど。一応補足ですが、ブロックっていうのは街の区画のことで、1ブロックだと、通りを一つも渡らないくらい狭い世界のことですね。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Stay Beautiful – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift ハネたビートのラフなラブソング。

taylor-swift-album

「あなたが私の所へこなくても、美しいままでいて。」

サウンドについて
こういう曲調いいよねー。日常の中の喜びみたいなイメージをすごく感じる。オアシスとか、ラブサイケデリコとかにもこういう雰囲気の曲があるけれど、やっぱり穏やかな幸福感を感じるんだよな、歌詞も含めて。

歌詞について
テイラーは「コリー」とは殆ど話したことがないそうです。ジャングルみたいな瞳、ラジオみたいな笑い声、無邪気な様子が目に浮かびますね。もちろん知らない人なんだけど、素敵なコリーがいつまでも魅力的な人でいたら嬉しいなあと思います。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Tied Together With A Smile – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift 静かなカントリー・サウンドで強がりに寄り添う

taylor-swift-album

「笑顔で繋ぎとめている。だけど解けそうなんだよね。」

サウンドについて
バックの音数が少なくなると、一気にカントリー感でるね、このアルバム。ポップス成分が減るからかな。メロディのパワーが強いから、いかにもなカントリーにはならないけど。

歌詞について
多分、テイラー自身が強い人だから、こういう歌が歌えるんだろうと思う。強い人の本音の部分 ≒ 内側 を理解した上で、1番のAメロみたいに外側から肯定してくれる。優しいなあと思います。ちょっと小ネタなんだけど、2番Aメロの “penny in the rain (雨の中の小銭)” の部分、ペニーとレインがあるとビートルズの penny lane を思い出します。RとLで違うんだけど、テイラーもちょっと思い出したのかな、、とか考えちゃう。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

The Outside – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift 軽快なリズムと爽快なメロディが気持ちいい

taylor-swift-album

「たくさんの孤独を経験してきた。一度も抜け出せないまま。」

サウンドについて
爽やか!って感じ。こういうシンプルに良いメロディ大好きです。Fearlessの曲と比べると、サウンドのカントリー感がある分だけ軽快に聞こえるかな。高校生に戻って自転車に乗りながら聞きたい。自転車に乗りながらイヤホンで聞いちゃダメなんですけど。スピーカーかな。。笑

歌詞について
疎外感、孤独感の歌なんですかね。これだけ明るいサウンドで歌うと、悲観的なものは全然感じないですよね。とても前向きに聞こえる。言葉と心の隙間を音楽が繋いでくれているんだなあ。サビでアウトサイドって言葉が2回出てきますが、なんと意味合いが違います。 “On the outside looking in (アウトサイドから覗き込んでいる)” と “I’ve never been on the outside(一度もアウトサイドにいたことがない)” 。前者は「人から見た アウトサイド」で、後者は「自分から見たアウトサイド」と解釈して和訳しました。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

…Ready For It? – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift Reputationから2曲目を発表。ポップを脱皮したダーク…からも脱皮したダークでクールでポップな名曲。

reputation

「ゲームを始めましょう。準備はいい?」

サウンドについて
圧倒的です。。。イントロ、Aメロとメロがない感じできて、Bメロで若干展開ができて、ダーク系かと思ったら、、包み込むような優しいシンセサイザーの音に合わせて、テイラーのメロディアスな部分が炸裂した、、!ダーク→優しいを行き来する構成だけど、ブリッジ後から混ざり始めて、アウトロで完全に融合した、、!音楽に限らず、両端が共存しているの大好きなんですよ。ポップアートだ。

歌詞について
Aメロが1番と2番で対照的なんだね。どっちもテイラー目線から語られるけど、内容は真逆になってる。お互いがお互いに捕まってる。

あと韻の踏み方も面白い!普通にたくさん踏んでるんだけど、文末で Island, and, and he.. とか、ransom, some, some boys.. みたいに、語尾を頭に持ってきてる。脚韻と頭韻を揃えて繋げてます。おしゃれ〜。

タイトルの”Ready For It” は、きっとアルバムのコンセプトも意識した言葉なんだろうなって思う。脱皮したテイラーは「ポップス・スター」とか、「攻撃的でダーク」でくくっちゃダメなんだろうな。皮を脱いだテイラー・スウィフトを受け止める準備はできてます。早く全部聞かせてください。笑

それでは和訳をどうぞ。

“Reputation” 全曲レビュー・和訳はこちら!

続きを読む

Cold As You – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift 別れに寂しさを感じるスローバラード

「あなたみたいな冷たい場所には行ったことがないわ。」

taylor-swift-album

サウンドについて
Taylor Swift節でスローなバラードをやると、メロディがややダラーっと聞こえるね。でもとてもいいメロディだし、歌詞と絶妙な絡み方してる。「あなたのように冷たい」なんてタイトルで、こんなに切ないメロディなんてすごい。

歌詞について
元恋人を恨むイメージが強いTaylor Swiftだけど、切ない失恋ソングも書けるんですよね。”the nerve to adore you” = 「あなたを慕う厚かましさ」なんて健気な言葉、清楚系シンガーでも中々出てこないでしょう。「あなたのように冷たい場所には行ったことがない」って、このメロディで言うといつもの強気とは別の響になるね。メロディと歌詞の掛け算です。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

A Place In This World – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift 力強い意志の歌。「ただの女の子」のつよがり。

taylor-swift-album

「私はただの女の子。この世界で自分の場所を探している。」

サウンドについて
ミドルテンポのポップス。サビがマイナーキーっぽくてクールですね。力強い歌詞にはクールなメロディをつけるところがいいと思います。歌詞と曲の足し算ですね。あとブリッジの前のギターがオルタナっぽくて好きです。

歌詞について
Taylor Swiftが抱えていた不安がひしひしと伝わってくる。だけど、怯まずに強い意志で進んでいくことを歌っている。ブレイクする前の彼女だから書けた曲だろうな。ブレイクして本当によかった、すごい。今の彼女にとってこの曲はどういう存在なんだろう?

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む