The Beatles シタールを初めて用いたポピュラー・ミュージックの歌詞は微かな狂気が漂う…?
「この部屋は素敵でしょう。ノルウェーの森よ。」
サウンドについて
The Beatlesとシタールは馴染みが深く感じますね。ポピュラー・ミュージックにシタールが使われたのは初めてだと言われているとか。曲自体は緩やかなフォークソングです。すっかりジョン・レノンらしい作風が確立しています。明るいとも暗いともつかない、不思議な雰囲気です。バースのメロディが印象的で、ギターリフにも使われています。
歌詞について
女の子と遊ぼうとした話ですが、、。女の子が泊まるように言ってきたのに、風呂で眠ることになった腹いせか、曲の終わりでは家に火をつけています、、。”Norwegian Wood“は「ノルウェーの森」という意味で、女の子の部屋の様子を表現しています。曲の始まりに女の子の自慢の部屋を指して「ノルウェーの森は素敵じゃないか」と言ったのに対して、主人公が部屋を燃やして「ノルウェーの森は素敵じゃないか」と言って曲が終わります。こわっ。
それでは和訳をどうぞ。
【歌詞和訳】
[Verse 1] 一度 ある女の子をひっかけたんだそれとも 彼女が俺をひっかけたというべきかな
俺に彼女の部屋を見せてくれたんだ
素敵じゃないか ノルウェーの森 [Chorus 1] 俺に泊まるように言って どこにでも座っていいと言った
だから周りを見回したんだ そして椅子がないことに気が付いた [Verse 2] 俺はラグに腰をかけた
俺はタイミングを待った 彼女のワインを飲みながら
俺たちは2時まで話していたんだ
そして彼女は言った 「ベットにいく時間ね」 [Chorus 2] 彼女は朝から仕事があると言って 笑い始めたんだ
俺は違うと言って 風呂に這って行って寝たんだ [Verse 3] そして目を覚ました時
俺は一人だった この小鳥は飛び立ってしまった
だから俺は火をつけたんだ
素敵じゃないか ノルウェーの森
――Translated by BxM – 文学xミュージック