The Beatles 1stアルバムの一曲目。サビのあるロックンロール。
「彼女以外とは踊れない。そこに立っているのを見てしまったから。」
サウンドについて
7thサウンドがバリバリの、如何にもなロックンロール・ナンバーです。だけど、この時代のロックンロールっていうと、チャック・ベリーとか、エルヴィス・プレスリーとかを思い浮かべますよね。もう1世代前のミュージシャンですけどね。その辺りと比べて、明確でキャッチーなサビがあるのは、大衆のハートを鷲掴みにするでしょうね。めちゃくちゃポップスだと思います。当時のイケてないロックンローラーも「あんなのはロックじゃない」とか言ってたんじゃないでしょうか、今のイケてないロックンローラーみたいに。だけど最高にロックです。
歌詞について
シンプルな恋の歌です。ロックンロールはイケてる女性にグイグイ行って、ちゃんとハートを奪うのがいいですよね。実は「彼女」の描写は 他と比べられない くらいで、ただ “I Saw Her Standing There” そこに立っているのを見ただけ。それだけだけど、誰もがイケてる女性を頭に思い浮かべますよね。人間の想像力とかっこいいロックンロールが産んだイリュージョンです。
それでは和訳をどうぞ。
【歌詞和訳】
[Verse]
そう 彼女はちょうど17歳だった
俺の言ってる意味がわかるだろう
彼女は誰とも比べられないくらいに際立っていたんだ
[Chorus]
どうして他の人と踊れるだろう
彼女がそこに立っているのを見てしまったんだから
[Verse]
そう 彼女は俺を見た
そして俺は 俺は理解できたんだ
そう遠くないうちに 俺は彼女に恋をするだろうって
[Chorus]
彼女は他の人と踊らないだろう
彼女がそこに立っているのを見てしまったんだから
[Bridge]
そう 俺のハートは高鳴ったんだ
俺が部屋を横切った時
そして彼女の手を握りしめた時
[Verse]
そう 俺たちは一晩中踊り明かした
そしてお互いを強く抱きしめた
そしてそう遠くないうちに 俺は彼女に恋をするだろう
[Chorus]
今 俺は絶対に他の人と踊らないよ
彼女がそこに立っているのを見てしまった時から
――Translated by BxM – 文学xミュージック