Higher – Rihanna 和訳と紹介

Rihannaのソウルフルな歌がストリングスと籠ったピアノに映える。 “ANTI” からオールドスクールのソウルミュージック。

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「お酒と一緒に、口にしづらい言葉も飲み込んでしまおう。」

サウンドについて
60年代にタイムスリップしたみたいだ。 “Higher” はアレサ・フランクリンが歌っていても違和感がなさそうなソウル・バラード。ボーカルと周波数帯域を完全に外した籠った音作りのピアノとベース、ストリングスがフィーチャーされた歌を聴かせるためのシンプルなアレンジだ。右側に大きく振られていて、全く目立たない音作りで隠し味のように用いられているドラムも面白い。

歌詞について
この曲では好きな人とお酒を飲んでいるが、恋が成就するか不安な心境を歌っている。自分の振る舞いに不安を抱くほどすっかり酔っているが、気持ちを口にするのが難しくて、お酒と一緒に飲み込んでしまう。もどかしさを上手に表した素敵な表現だろう。

それでは和訳をどうぞ。

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Love on the Brain – Rihanna 和訳と紹介

Rihanna “ANTI”から、オールドスタイルのソウル・R&B風楽曲。ハチロクのビート、オルガン、ソウルフルなボーカル。

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「アザができるほど苦しいけど、最高なのよ。」

サウンドについて
“Love on the Brain” はイントロから古い雰囲気を放っている。大太鼓、トレモロのかかった枯れたギターアルペジオ、オルガン。サビのコーラス隊の入り方もオールディーズ音楽を連想させ、全体に深いリバーブがかかったサウンドはノスタルジーな気分にさせる。そしてそのサウンドにハマるのはソウルフルな歌だ。ヴァースはファルセット中心、サビでは地声が多く力強い歌声と歌い分けに魅せられる。

歌詞について
この曲はまだ実っていない恋の歌だ。 “ANTI” からはこれまで3曲和訳したが、どれも少しマゾヒスティックを感じる。片思いが苦しくて、しかしステキな気分にさせることは大いにわかるのだが。恋や愛の苦しい部分をありのままに生々しく表現できるのが彼女の歌詞の魅力なのかもしれない。

それでは和訳をどうぞ。

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Kiss It Better – Rihanna 和訳と紹介

Rihannaのアルバム “ANTI” で最もメロウなラブソング。イントロのギターリフが色っぽい。

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「キスで謝ってよ。一晩中ずっと。」

サウンドについて
Rihannaが2016年早々にリリースした “ANTI” 。実験的であったり、凝ったサウンドが多く見られるアルバムだが、 “Kiss It Better” はグッドメロディの王道ポップスだ。他にも歌ものは、アルバム終盤に “Love on the Brain” から三曲ほどソウル風の楽曲が続くが、前半のハイライトは “Kiss It Better” だろう。イントロのギターリフが色っぽい。

歌詞について
“I’ll kiss it better” は “痛いの痛いの飛んでけ” のように使われる。キスで治すという意味だ。この曲は喧嘩した恋人に対して、一晩中キスをして謝ってほしいとせがんでいる。”willing to do” とはしても構わないというくらい消極的なOKである。強気だが一歩身を引いていて、甘えている女性像にセクシーさを感じる歌詞だ。

それでは和訳をどうぞ。

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Work ft. Drake – Rihanna 和訳と紹介

Rihanna、アルバム “ANTI” から先行シングル。ミドルテンポの壮大なメロディ。

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「彼に傷つけられても構わないの。働かなきゃ。」

サウンドについて
Rihannaのアルバム “ANTI” からの先行シングル曲。軽快なビートだが、全体の雰囲気が放つ浮遊感とつかみ所のないメロディとトラックがやみつきになる曲だ。どの瞬間も美しさを感じるのだが、覚えづらく、そのせいか何度聴いても新鮮に響く。

歌詞について
リアーナの歌詞で女性の立場が少し低く描かれることがあるのは、彼女自身にDVの経験があるからだろうか。悪い扱いを受けても “Don’t leave me” と歌う彼女はどんな心境なのだろう。

それでは和訳をどうぞ。

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