I’ve Just Seen A Face – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles カントリー・フォーク調の楽曲なのに、切なすぎるバースのメロディ。

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「出会ったんだ。今夜、彼女の夢を見るだろう。」

サウンドについて
イントロのギターを重ねたフレーズがかっこいいです。そして続くバース。メロディが切な過ぎませんか…?ビートはずっとカントリーだし、サビは完全にカントリーだけど、このバースがあるだけで特別な楽曲に感じます。その後のギターソロも同じ切ないコード進行の上で弾いています。このギターもかっこいい。おそらくメロディはダウンピッキングだけで弾いていますね。口ずさまない部分でアップピッキングが少し入っています。

歌詞について
運命の人に出会った歌です。当時の邦題は「夢の人」。理想の人という表現だったり、夢で会うという表現から付けられた邦題でしょうね。Verseの切ないメロディが、遂に心から素敵だと思える人に出会えた喜びをうまく表現していますね。例えば、ロックンロールサウンドに乗せたら、全く違う印象になるでしょう。

それでは和訳をどうぞ。

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Tell Me What You See – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles シンプルなワン・メロディのラブソング。

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「さあ、両目を開いて。君の景色を教えてくれよ。」

サウンドについて
メロディは殆ど一つだけ。あとはタイトルのフレーズを挟むだけです。4行の中で少しずつメロディやコードを変えることで小さな起承転結を作っていますが、シンプルな楽曲です。タイトルの使い方が上手ですねー。タイトルのフレーズが目立つだけで、楽曲が覚えやすくなって、一気に印象がよくなりますよね。この楽曲の使い方でいえば、メロディをいじったり、ソロパートを入れることなく楽曲全体の起承転結を生み出すことができています。すごいセンスです。

歌詞について
ポールのラブソングは、ジョンのラブソングより甘くて聴きやすいですね。タイトルのフレーズ ”Tell Me What You See” がなんども登場します。「君の見ているものを教えて」という意味の言葉ですが、こんな口説き文句を直訳するのも野暮なので、「君の景色を教えて」と和訳しました。面白いのが、楽曲の終わり方。キメフレーズのメロディなのに、ハミングにしちゃうんですよね。どうして歌わなかったんでしょうか。

それでは和訳をどうぞ。

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You Like Me Too Much – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles ジャズ・ベースのポップス。

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「君は戻ってくるよ。君は俺が大好きだし、俺は君が好きだから。」

サウンドについて
The Beatlesはロックンロールやモータウンがルーツにあるバンドですが、このサウンドのルーツはジャズ系の音楽がある気がします。ロックのビートですが、ピアノのコード感、ボイシングやテンションノートの使い方がロックンロールの使い方ではありません。

面白いのが、この曲めちゃくちゃピアノ入ってます。ジョンがエレピを弾いていて、ポールとジョージ・マーティンがピアノを弾いているらしいです。綺麗な曲でも、攻めてますねー。

歌詞について
You Like Me Too Much“、「君は俺を好きすぎる」という曲名。久々に俺様ソングが来たかー!?と思いきや、俺様ソングじゃないですね。丸くなったんでしょうか。「喧嘩したって君はどうせ離れられないよ」ってところは俺様感ありますけれど、君は俺を好きすぎるし、俺は君が好きだからというところ、さらに後半は君がいなくなったら連れ戻す、自分が悪いと認めるとまで言っています。前半は強がりって感じでしょうか。

それでは和訳をどうぞ。

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It’s Only Love – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 短いながら物語を感じさせるメロディライン。

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「これが愛なんだ。だけど愛することは難しいんだ。」

サウンドについて
2分間もないような楽曲ですが、なかなかドラマチックな展開ですね。サビの直前の1フレーズが効いている気がします。バースからそのままサビに行くか、短いBメロを挟むか、もちろんケースバイケースでしょうけれど、短いフレーズがあるだけでグッとドラマチックになります。あとサビがわかりやすく他のパートと違うのもポイントですね。この楽曲では①サビでボーカルを重ねている②タンバリンが入っていることによって、他のパートとの区別がされています。

歌詞について
近くを通り過ぎただけで嬉しい気持ちになったり、ため息を見るだけで動揺したり。そんな不思議な気持ちについて「愛だから。以上。」という答えを出してます。考えすぎてもしょうがないことですもんね。

Verse1は上記の通りに、心の動きを描いていますが、Verse2では二人の間柄に触れて、愛することは難しいというフレーズに繋げています。少し細かい話ですが、サビの1行目”It’s only love and that is all” の love は名詞の「愛」、サビ終わりの “it’s so hard loving you” の love(loving) は動詞の「愛する」です。愛を持っていても、愛することは難しい、というメッセージです。

それでは和訳をどうぞ。

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Act Naturally – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles リンゴが歌うカントリーのカヴァーソング。

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「悲しくて孤独な男の映画を作る。俺は自然に振る舞えばいいんだ。」

サウンドについて
リンゴ・スターがボーカルを取っています。カントリーをやるところがいいですね。確かにジョンやポールより似合っているかもしれません。The Beatlesのいいところの一つは、メンバー全員が歌えるところですよね。最近はすっかり専業化というか、全員がボーカルをとるバンドは殆ど無いように思えます。

歌詞について
ハードボイルドな歌詞ですね。「悲しくて孤独な男」が主人公です。面白いのが、歌詞中では自分の話をしないで表現していること。悲しくて孤独な男の映画を作ってビッグスターになる。俺のとても合っている役で、自然に振る舞えばいいから。そう歌うことで、自分自身が悲しくて孤独な男だと描写しています。自虐的なある種の不快感を一切感じさせないで「悲しくて孤独」を表現すると、ハードボイルドさが出ますね。

それでは和訳をどうぞ。

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Ticket To Ride – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles カーペンターズもカヴァーした別れの曲。ヘヴィーなリフが印象的。

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「どうして彼女が楽しげに乗車していくんだ。」

サウンドについて
ジョン・レノンが「ヘヴィ・メタル・レコードとしては、最も早いもののひとつ。」と語っているそうです。素晴らしいボーカルのメロディラインに耳を奪われてしまいますが、確かにドラムとギターによるゴリゴリのリフものですもんね。ヘヴィなサウンドが手軽に使える時にこの曲を作ろうとしたら、メロディラインも変わっていたのでしょうか。

歌詞について
ジョン・レノンのインタビューとは裏腹に、サウンドより歌詞の方がヘヴィじゃないでしょうか…。恋人が船に乗って遠くへ行ってしまう歌なんですけど、恋人が嬉しそうな様子が描かれています。Verse2とブリッジがヘヴィすぎますって、、。当時の邦題は「涙の乗車券」。「涙」が追加されていますが、わかりやすく伝えるための工夫ですね。涙も流せないくらいヘヴィだと思いますけど…。

タイトルの “Ticket To Ride” はイギリスの地名、フェリー港がある “Ryde” にかけているらしく、おそらく乗り物はフェリーなので正しくは「乗船券」なんでしょうか。気にしてもしょうがないところなので、本文中でも乗車と訳してます。

それでは和訳をどうぞ。

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You’re Going To Lose That Girl – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles クオリティの高いモータウン風のオリジナル楽曲。

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「彼女に優しくしないと、俺が奪いとるよ。」

サウンドについて
モータウンの楽曲をたくさんカヴァーしてきたThe Beatlesですが、この曲はジョン・レノンのオリジナルです。ジョンは初期の頃に色々な人の楽曲を真似して書いていた時期があったと語っており、これもその流れの一つなんでしょうか。ハモる部分とか、完璧ですね。

個人的にはギターソロの入りがお気に入りです。あとパーカッションが微妙に主張強すぎる感じがします、、。色々なサウンドをやることにはまっていた時期ですし、入れてみたかったんでしょう。

歌詞について
You’re Going To Lose That Girl“、直訳すると「君はあの子を失うことになるよ」って感じですが、当時の邦題は「恋のアドバイス」です。中々的確に意味を捉えていますね。具体的なアドバイスの内容に対して、抽象的なフレーズですよね。日本人には抽象度が高いタイトルの方が受け入れられやすいんですよ。もっと言うと抽象的なフレーズに意味を与えるような文構成の歌詞が受け入れられやすいと思っています。Mr.Childrenとかはそれが本当に上手ですよね。

それでは和訳をどうぞ。

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Another Girl – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles ロー・トーン・ボイスで淡々と別れを告げる歌。

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「諦めなよ。新しい彼女ができたんだ。」

サウンドについて
低めの音程で平坦に歌うボーカルがクールですね。”For I have got another girl, another girl”というフックのフレーズを付け足すような曲の展開もかっこいいです。だけどバースのリズムパターンは、なんだか可愛いですね。8拍区切りで最後の3拍全部にアクセントがあるのが印象的です。

歌詞について
新しい彼女ができた歌です。だけど前の彼女の描写が全然ないので、飽きて乗り換えたのか、、とか思っちゃいますね。唯一のヒントはVerse1の一行目。だけど、これだけじゃよくわからないですよね〜。なんだかな〜。笑

それでは和訳をどうぞ。

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Imaginary Friend – MØ 和訳と紹介

MØ 薄暗い部屋で歌うMV。2分の1の四つ打ち。

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「感じるために目を使う必要はないの。」

サウンドについて
形式はムー自身のフィールドであるダンス・ミュージックに乗っ取っています。その中で癖があると思う点なんですけれど、このテンポなら、大体の楽曲ではバスドラムがこの楽曲の倍で叩かれると思うんですよね。それでも四つ打ちなのと、裏で音量を抑えたパーカッションが倍の位置で鳴っているのが隠し味になっていて、スローでシリアスな歌ものだけど、ダンサブルなノリを出しています。

歌詞について
Imaginary Friend“、Imaginaryは「空想上の」という意味を持ちます。”Imagine”の形容詞系ですね。全体的に意味がわかるんですけれど、”Imaginary“という言葉でよくわからなくなってきますね。どうして想像上なんでしょう。Pre-Chorus1の一行目、”If you can picture it, it’s real”も関係してそうな一行です。

それでは和訳をどうぞ。

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I Need You – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles バイオリン奏法を取り入れたサウンド。

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「俺が君のことをどう思っているのか、思い出してほしい。」

サウンドについて
60年代のポップスらしい楽曲ですね。The Monkeysとかがやっていても違和感なさそうですね。さて、The Beatlesがこの楽曲で試した新しいサウンドはギターの「バイオリン奏法」です。ギターを普通に弾くと、ピッキングの音がジャキッと鳴るものですが、この楽曲ではピッキングの瞬間、ボリュームを0にして、ピッキングした後に音量を上げていくことによって、バイオリンのような、アタック音の柔らかい音色を鳴らしています。

歌詞について
振られてしまったラブソングです。戻って来てくれ、思い出してくれと歌っています。しかし、もっと初期の頃のような情けない感じはなくなりましたね。終わった恋にすがりつくようなラブソングでも、綺麗な歌詞になっているのは素晴らしいですね。この頃にはロックミュージシャンとしてだけではなく、ポップスミュージシャンとしても完成してきたのを感じますね。

それでは和訳をどうぞ。

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