The Beatles シンプルなワン・メロディのラブソング。
「さあ、両目を開いて。君の景色を教えてくれよ。」
サウンドについて
メロディは殆ど一つだけ。あとはタイトルのフレーズを挟むだけです。4行の中で少しずつメロディやコードを変えることで小さな起承転結を作っていますが、シンプルな楽曲です。タイトルの使い方が上手ですねー。タイトルのフレーズが目立つだけで、楽曲が覚えやすくなって、一気に印象がよくなりますよね。この楽曲の使い方でいえば、メロディをいじったり、ソロパートを入れることなく楽曲全体の起承転結を生み出すことができています。すごいセンスです。
歌詞について
ポールのラブソングは、ジョンのラブソングより甘くて聴きやすいですね。タイトルのフレーズ ”Tell Me What You See” がなんども登場します。「君の見ているものを教えて」という意味の言葉ですが、こんな口説き文句を直訳するのも野暮なので、「君の景色を教えて」と和訳しました。面白いのが、楽曲の終わり方。キメフレーズのメロディなのに、ハミングにしちゃうんですよね。どうして歌わなかったんでしょうか。
それでは和訳をどうぞ。
【歌詞和訳】
[Verse 1]
もし君の心を俺に任せてくれるなら 証明してみせるよ
俺たちは決して離れ離れにならない 俺が君の一部なら
さあ 両目を開いて 君の景色を教えてくれよ
さあ 驚くことはないんだ 君の景色を教えてくれよ
[Verse 2]
大きい黒雲が立ち込めたとしても 時間は過ぎていくんだ
もし俺を信用してくれるなら 君の日々を輝かせるよ
さあ この目を覗き込んでごらん 君の景色を教えてくれよ
さあ わからないのかい 君が見ているのは俺なんだ
[Chorus]
君の景色を教えてくれよ
[Verse 3]
もう一度聞いてほしい どうすればわかってもらえるかな
君の気を引こうとしていることを 理解しようとできないのかい
さあ 両目を開いて 君の景色を教えてくれよ
さあ 驚くことはないんだ 君の景色を教えてくれよ
[Chorus]
君の景色を教えてくれよ
[Verse 4]
もう一度聞いてほしい どうすればわかってもらえるかな
君の気を引こうとしていることを 理解しようとできないのかい
さあ 両目を開いて 君の景色を教えてくれよ
さあ 驚くことはないんだ 君の景色を教えてくれよ
――Translated by BxM – 文学xミュージック