I’m Happy Just to Dance with You – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles マイナーキーのリフとメジャーキーのバース。

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「キスがしたいんじゃない。君とダンスしているだけで幸せなんだ。」

サウンドについて
イントロはマイナー・キーの雰囲気を感じますよね。一方でバースはがっつりメジャーキーです。それぞれのパートの終わりは同じようなメロディを歌っています。そこがこの曲のポイントで、一貫性を感じますよね。そしてアウトロの伏線にもなっています。

歌詞について
プラトニックなラブソングです。キスがしたいんじゃなくて、”I’m Happy Just to Dance with You“君とダンスをしているだけで幸せだそうです。そういう気持ちになれた時って、なんだか嬉しいですよね。個人的に好きなフレーズは最後の [Chorus] の部分。ダンスの相手を代わろうとする人が現れたら “Let’s pretend we just can’t see his face”。そいつに気づかないふりをしようって意味ですが、主語が “we” なんですよね。ダンスが終わる前に、「俺と君」から「俺たち」になっています。

それでは和訳をどうぞ。

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If I fell – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles どこか神聖な響きすらする、美しいメロディライン。

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「もし恋に落ちたら、誠実でいると約束してくれるかい。」

サウンドについて
The Beatlesの初期の中でも、特にメロディが美しい楽曲だと思います。一音が長く、ハモりが美しいですね。ミドルテンポで、リズムパターンもシンプルなので、平坦で起伏のない楽曲でして、退屈に感じる人もいるかもしれませんね。私は好みのメロディなので楽しめます。イントロもかっこいいですよね、相変わらず凝っています。

歌詞について
うーん、、。なんか偉そうで情けなくて、個人的にはあまり好きではありません、、。私的にNGポイントが二つあります。1つ目は、保険をかけるような言い回し。タイトルにもなっている “If I Fell“、もし恋に落ちたら、誠実でいると約束してくれるか、、なんて、好きな相手に言うようなセリフじゃないですよね。何様だよーって思っちゃいます、偉そうだし情けないし。2つ目は前の恋人と比較しているところ。「彼女よりも俺を愛してくれ」「彼女のようにプライドを傷つけないでくれ」なんて、、。

それでは和訳をどうぞ。

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I Should Have Known Better – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles ハーモニカとアコースティックギターが印象的なラブソング。

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「愛してると伝えると、愛してると答えてくれる。」

サウンドについて
アコースティックギターのサウンドってこれまでにありましたっけ?アルバムを初めから追っていくと、普段と違った角度で驚きがありますね。ギターソロの音も面白い、終わり方も笑。構成はA-B-Aで考えていいんじゃないでしょうか。Aに戻らないで終わりますけれど。

歌詞について
相思相愛ですねー。まだA Hard Day’s Nightはまだ二曲目ですけれど、もしかしたらポジティブなアルバムになっているのでは…?前作、前前作はロックンロール的な惨めさがチラホラでしたけど、ガッツリ売れたビートルズはどんな歌詞を書くのでしょうか。

それでは和訳をどうぞ。

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Sincerity Is Scary – The 1975

The 1975 グルーヴと重厚なコーラスが堪らない。ネオソウルやゴスペルを感じる名バラード。

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「終わりにはいつでも、お互いを憎しみあっているから。」

サウンドについて
イントロからグルーヴやばいですね!音もオシャレで、絶妙に重たく重なるリズム感が堪らない。トランペットも良きです。メロディは拍の頭にアクセントを置いて細かく進めたり、喋るようなところもあったり、、これまたブラック・ミュージックっぽいですね。そしてサビで入ってくるゴスペルのような重厚なコーラス!圧巻です。

歌詞について
別れ際のラブソングでしょうね。タイトルの”Sincerity Is Scary“「誠実さは怖い」というフレーズは楽曲中には登場しませんが、別れの歌、裏切りの歌の雰囲気を匂わせています。歌詞はUKらしい言い回しが多いですね。痛みを隠すための「ポストモダン風のやり方」は、次の行にある「残念だ」と言うような、少し冷めた感じでしょうか。自分を抑えて、抑えて、、。それが魅力を失っていった原因なんでしょうか。そして最後の行なんでしょうか、、。

それでは和訳をどうぞ。

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A Hard Day’s Night – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 初期の名曲。イントロの1コードだけで最高の気分。

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「辛い日々の夜だ。だけど君が元気にしてくれる。」

サウンドについて
初期の名曲です。A-B-A構成だとして、Aメロをジョン・レノンが、Bメロをポール・マッカートニーが歌っているところがグッときますね。声、音色が二つあるとかじゃなくて、二人が歌っているところがいいと思います。ヒューマンドラマや映画が好きな人が多いように、人と人との関係性って胸を打つものだと思っていて、それを音楽作品の中に封じ込めることが出来たなら、名作になるんだろうなあと思いました。ポールが歌ったのは、音程が高すぎてジョンがうまく歌えなかったからだそうです。

歌詞について
この歌詞は完全に共感できる内容じゃないでしょうか。君がいれば幸せ、君の為なら頑張れる。前作アルバムまで、ずっとロックンロール的な、オレオレだったり、惨めさだったりを歌っていましたが、3rdアルバムの一曲目で、これほどポピュラーな歌詞が出てくるのは、大きな進化を感じざるを得ませんね。

それでは和訳をどうぞ。

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Money (That’s What I Want) – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 金をくれよ!バレット・ストロングのカヴァー。

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「一番最高なものは鳥にでもくれてやれよ。俺は金がほしいんだ。」

サウンドについて
リフが印象的なロックンロールです。これも超有名なナンバーで、ダイアナ・ロスとかも歌っていますよね。ジョンが歌ってるけれど、こういうリフはポールも好きそう。演奏するのが楽しそうなロックンロールです。

歌詞について
「金をくれ、金だけがほしい」ってこんなにかっこよく歌えるものなんですか??かっこいい以外思わなかったです。初めの二行がパワーが強すぎます。

それでは和訳をどうぞ。

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Not A Second Time – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles 心変わりするワガママな元恋人の歌。

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「心変わりして戻ってきても、二度目はないんだ。」

サウンドについて
2分程度の短い曲です。なんか、、グルーヴ微妙じゃないですか、、?イントロから微妙なズレが気になります、、。まあ初期の曲なんで、気にしすぎてもしょうがないんでしょうけれど。この曲はピアノソロがかっこいいですね。全然上手くないし、むしろちょっと気になるくらいだけれど、こういう間奏はThe Beatles的には初めてでしょうか?

歌詞について
Not A Second Time“、2回目はないんです。自分を傷つけた相手が戻ってきた時に、冷たく振る歌です。別れた時は涙を流したのに、戻ってきた時は冷めてしまう。自分を大切にしてくれる人と付き合いたいですね。
同様のテーマの現代の楽曲では Maroon5 の This Love(和訳&MV) があります。「彼女は何度もさよならと言ったけど、俺は何度も言いたくはないんだ」って楽曲です。

それでは和訳をどうぞ。

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Devil in Her Heart – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles オールディーズのR&Bをカヴァー。

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「彼女の心には悪魔がいる。だけど俺を裏切らないさ。」

サウンドについて
Donaysという女性リズム・アンド・ブルース・グループの楽曲のカヴァーです。といっても、この楽曲以外に有名な楽曲はないんですけれどね。The Beatlesはどこで彼女たちを知ったのでしょうか…?

歌詞について
女性目線の曲を男性目線に変えて歌っています。同じアルバムで Please Mister Postman(和訳) も同様に男性目線に変えて歌っていますね。この楽曲に関しては楽曲名も “Devil in His Heart” から “Devil in Her Heart” に変わっています。女性目線のラブソングが好きだったんでしょうか…?

それでは和訳をどうぞ。

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I Wanna be Your Man – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles あのミュージシャンに提供した楽曲のセルフ・カヴァー。

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「君の恋人になりたいんだ。」

サウンドについて
この楽曲、セルフ・カヴァーです。それもなんと、ローリング・ストーンズに提供した楽曲です。しかしセカンドアルバムで提供楽曲のセルフ・カヴァーってすごいですね。それだけロックンロールが盛り上がっていたってことですね。

歌詞について
シンプルすぎて書くことなんてありません。。君の恋人になりたい、しか言ってないんですもん。それだけでもロックミュージックって成り立つんですよね。意味はないけどかっこいい歌詞を書くのも重要なことです。

それでは和訳をどうぞ。

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You Really Got a Hold On Me – The Beatles 和訳と紹介

The Beatles スモーキー・ロビンソンをカヴァー。

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「君は俺を本当に虜にしてしまったんだ。」

サウンドについて
初期ビートルズはロックンロールとモータウンが大半ですよね。この楽曲はモータウンのシンガー、スモーキー・ロビンソンのカヴァーになっています。終始ハモっていて、歌うのが楽しそうですね。

歌詞について
なんとも天邪鬼な歌詞、、ですけど、そういうんじゃなくて、恋心って矛盾するものですよね。一言目の「好きじゃない。愛してる。」というセリフはキザですけど、それ以降のバースの同じ箇所は照れ隠しなのかなんなのか、、。恋は落ちた方が負けとか言いますけど、冷たくされても好きなくらい、虜にされたら大変ですね。

それでは和訳をどうぞ。

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