BLUE DREAMERS EYES – MORRISSEY 和訳と紹介

MORRISSEY が LOST STUDIO TRACK – 失われたスタジオ音源を公開。

Morrissey

「失敗して、失敗して、失敗した。それでも青い夢見る瞳で世界を眺めている。」

サウンドについて
アコースティックギターとストリングスがバッキングの主役です。サウンドも、曲の構成も、もちろんメロディも、モリッシーって感じですね。短いバースとサビを繰り返す構成です。そんなに長い気がしないんだけど、しっかり4分くらいあるのが驚きですね。ブリッジの展開、最近のミュージシャンはやらないだろうなって感じで良いです。

歌詞について
日陰にいるけれど、前を向いている感じがモリッシーらしいです。「俺は価値がない」だとか「失敗した」とかばかり言っています。だけど自分を卑下しているというわけではなく、とても客観的に語っているような感じがします。”Blue Dreamers eyes”越しに世界を見ているというフレーズが、この曲のネガティヴな感情を救っていますね。

それでは和訳をどうぞ。

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The Importance Of Being Idle – Oasis 和訳と紹介

Oasis シニカルな雰囲気で怠惰であることの重要性を歌う。

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「ああ、きっと、俺は怠惰なんだ。」

サウンドについて
イントロが水戸黄門っぽく感じるのは我々日本人の特権ですね…笑。マイナーキーでゆったりとしたテンポです。メロディがいいですよね。ファルセットが堪らないです。この曲、ベスト盤にも入っていましたよね。派手な曲じゃないけれど、お気に入りなんでしょうね。ギターソロもしっかりしていて好きです。

歌詞について
曲名がなんともノエル・ギャラガー。なんとなく Cigarettes & Alcohol(和訳&MV) を思い出しますね。”The Importance Of Being Idle“「怠惰であることの重要性」って。アイドルとはよくある人気者の”idol”ではなくて、”idle”の方です。飲食店で客が少ない時間帯のことをアイドルタイムと言ったり、信号待ちなどで車を停止する際にエンジンも停止させることをアイドリングストップと言ったりしますよね。そのイメージの「アイドル」です。

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Love Like A Bomb – Oasis 和訳と紹介

Oasis どこかフワフワしたフォーク・ソング。

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「お前の愛は爆弾みたいで、俺の心を吹き飛ばしている。」

サウンドについて
一音目のアクセントかっこよすぎませんか…?後半までダーーっと伸びていく音もあって、最高にイントロって感じです。楽曲全体としては、ボーカルにリバーブが深くかかっているのかな?ギターの音もクリアじゃなく、シェイカーの音もギターと同じくらい目立って聞こえます。ローファイな曲って印象です。Lyla(和訳&MV) の次だから、こういう曲調だと一層そう聞こえるのかもしれません。

歌詞について
Love Like A Bomb“は「爆弾のような愛」という意味。曲中では”Your love is like a bomb”というように使われています。歌い崩していますけれど。オアシスらしいフレーズですよね。お気に入りのフレーズはVerse1の最終行、”I’m breathing in love all the time”です。breatheは「呼吸」という意味で、吸い込むと訳しましたが、空気のように、、というニュアンスを感じてください。

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Lyla – Oasis 和訳と紹介

Oasis バンドの歴史の中でも、群を抜いてキャッチーなポップ・ソング。

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「ライラ!星が落ちて来そうだ!」

サウンドについて
オアシスはいろんなタイプの楽曲を持っていますが、キャッチー、ポップといったベクトルでは、この曲が圧倒的にナンバーワンでしょう。何がこんなにいいんでしょうね。メロディと、音色でしょうか。頭にアクセントのあるビートもかっこいいですね。ギターのリフも、コード二つだけでこれだけ印象深いフレーズなのはすごいですね。間奏の盛り上がりもかっこいいです。

歌詞について
Verse 1の歌詞は、ノエル・ギャラガーが好きそうな女の子って感じの描写ですね。”Lyla“は人の名前です。楽曲の中で創作の名前を使うのって、意外とすごくセンスが必要なところです。ライラって名前に特別な意味はないと思うけれど、この曲の顔はライラって名前だし、例えばエルサとかアリーとかじゃダメなんですよね。音としても、意味としても。どうしてライラにしたんでしょうかね。

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Four Leaf Clover – The Kooks 和訳と紹介

The Kooks ネオアコ風のバンドサウンド。

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「夜が終わる時に、見つかるのは四つ葉のクローバー。」

サウンドについて
80年代後半から90年代前半のロックって感じのサウンドですね。私には大好物のサウンドです。やや早めのリズムと、アコースティック・ギターのカッティングに、マイナーキーっぽいバース。Bメロを挟んで、少し可愛い雰囲気のあるキャッチーなサビに繋がっていきます。一世代前の曲もちゃんと消化しているロックバンドって印象めちゃくちゃいいですよね。

歌詞について
Four Leaf Clover“、「四つ葉のクローバー」って曲名がすでに素敵ですね。心をすり減らした人たちが、夜を抜けられた時には四つ葉のクローバーが見つかると歌っています。冷たい世界で、一人きりでも、苦しい夜を抜けられたことを胸の中にしまって生きていかなきゃいけないんですね。

それでは和訳をどうぞ。

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TREAT MYSELF – Meghan Trainor 和訳と紹介

Meghan Trainor 一度立ち止まって、自分に優しく。

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「私は自分に優しくなる。あなたはあなたに優しくできる。」

サウンドについて
いつも通りの優しいメロディと軽快なビートですね。やっぱりボーカルの重ね方がうまいです。ポストコーラスとか、ブリッジとか美しいですよね。単に重なって、盛り上がっているだけじゃなくて、ハーモニーが本当に綺麗です。あと面白いのは、一番と二番でバースのバッキングほとんど同じなのに、メロディを変えて来て、二番の方が明るくなっているところでしょうか。一番の方がイントロっぽくて、二番の方がサビっぽいです。

歌詞について
TREAT MYSELF“は「自分へのご褒美」という意味で使われます。自分を大切にするというメッセージはとてもMeghan Trainorらしくて素敵ですね。ブレません。頑張るのは素晴らしいことですし、頑張りすぎるのもいいと思うけれど、自分自身を大切に出来ていないときは一度立ち止まりたいですね。

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If Love Is The Law – Noel Gallagher’s High Flying Birds 和訳と紹介

Noel Gallagher’s High Flying Birds 軽快なビートやハーモニカのサウンドが心地良い。

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「もし愛が法なら、これは犯罪だ。」

サウンドについて
全部表拍にアクセントがある楽曲ですね。安定のグッドメロディです。オアシスの時はバラードがめちゃくちゃ得意だった印象が強いけれど、やっぱり歳をとったからなのか、こういうあっさりとしたロックンロールもバッチリ似合いますね。私の大好きなジョニー・マーが参加しているらしいのですが、よくわからなかったです。。悲しい。

歌詞について
かっこいいタイトルですね。”If Love Is The Law” 「もし愛が法なら」。何が犯罪なのでしょうか。置き去りにされるなどの一人でいる描写が多かったり、時間を無駄にしたとか、涙が残っていないなどから察するに、振られた歌のようですね。ひどい振られ方なんでしょうか。それを指して、愛が法なら犯罪だと言っているんでしょう。オシャレですね。

それでは和訳をどうぞ。

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Love It If We Made It – The 1975 和訳と紹介

The 1975 広がるようなエフェクトのエレクトロサウンドと8ビートのアクセント。

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「近代は俺たちを見捨てたんだ。うまくいくならそうしたいさ。」

サウンドについて
ボーカルラインがずーっと8分の頭にアクセントを置いて、ダラダラと歌っていますね。一方でサビはさらっと消えていって隙間を作ってます。緩急がかっこいいですね。だけど一番かっこいいのは2サビの後半です!ずっと違和感なくダラっと続いてきた曲調が、まさかのタイミングでガラっと変わります。しかも歌詞はサビと同じなんですよね。新しいメロと取るか、サビと同じメロと取るか、、。単純にこの部分のコード、バッキングめちゃくちゃ好きです。雰囲気もいいし、楽器が全部歌っていてかっこいいと思います。

歌詞について
「近代は俺たちを見捨てた」っていうフレーズが、なんとなく退廃的な雰囲気を作っていますね。面白半分に問題になりそうなことをいって、軽犯罪に手を出して、、。そういう「行動」に加えて、生まれながらの麻薬中毒だったり、3歳児を溺れさせるビーチだったり、化石燃料とマスターベーションだったり、、。退廃的な雰囲気を醸しだす「名詞」もたくさん出て来ますね。

それでは和訳をどうぞ。

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Work Out – Chance the Rapper 和訳と紹介

Chance the Rapper 逆再生のようなエフェクト。広がる効果音。透き通るようなサウンド。

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「俺の愛を送るよ。うまくいくことを願っているんだ。」

サウンドについて
バースは逆再生のように、伸びていくような音色がベースになっています。伸びるにつれて音量が僅かに上がっているのかな。散りばめている硬い音色のオブリも素敵です。そして、一番のハイライトはブリッジですね。もうラッパーとかシンガーソングライターとか関係ない時代なんだなあと。巻き弦の温かみのあるバッキングに乗せて、美しすぎるメロディ。ワクワクするような裏メロとビートが重なり、重なり、消えて、重なり、消えて、、。こんなに美しいサウンド、滅多に聞けません。最高です。ライブが楽しみだ〜。

歌詞について
Work Out“は「うまくいく」という意味で用いられますが、「努力」のような意味も持っています。例えばトレーニングすることをワークアウトって言ったりしますよね。投げやりじゃなくて、楽観じゃなくて、うまくいくって信じています。失敗しても、間違えても、離れ離れでも、きっとうまくいく。もう自分と一緒にいない人たちの成功も願っている。愛が深いリリックがChance The Rapperらしいですね。

それでは和訳をどうぞ。

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I Might Need Security – Chance the Rapper 和訳と紹介

Chance the Rapper あまりに美しいFワードのトラック。

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「俺は活動家なんかじゃない。俺は主人公さ。」

サウンドについて
このトラックなんなんでしょうかね。。曲名の通り アメリカのコメディアン・ミュージシャンである Jamie Foxx の I Might Need Security のサンプリングでしょうか。見たことがないのでハッキリと言えませんが、Jamie Foxxであることは間違いないようです。感想の美しさとかすごいですよね。拍手の音もいい雰囲気出してます。てか、カニエっぽいなーと思ってたら、カニエとアルバム作ろうとしているんですね。

歌詞について
フックがないですね。Fxxk youの部分がフック扱い?とにかく、メインのフレーズが無い上に、話題も多いので、コレ!というテーマがハッキリ掴めませんね。シカゴの政治家の名前とか、Chicagoistというシカゴのローカルのインターネット・メディアの名前とかたくさん出て来ます。カニエとシカゴで制作に取り組む、と言っている姿勢が少し伺えますね。名詞に関しては、できるだけググって出てくる形で掲載するように努めました。

しかしラップは頑張りがすごいです。。頑張りましたが、違和感のあるところあれば教えてください。再度頑張ります。

それでは和訳をどうぞ。

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