Happy Now – Zedd & Elley Duhé 和訳と紹介

Zedd 優しいアルペジオとメロディが響くポップス。

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「遥か彼方、知らない土地で。今、あなたは幸せ?」

サウンドについて
イントロがめちゃくちゃ優しいですね。問いかけるような歌に良く似合う、優しいメロディと、儚げな雰囲気です。ビートが入ってからも基本的に馴染むようなビートなのですけど、やはりZedd。メロの切り替わりのフィルの部分などのがっつりビートを入れても気にならないところで、驚くほどかっこいいビート入ってますね。音遣いが爽やかなので、夏に合いますね。

歌詞について
MVに和訳ついているから、そっち見るとMVと一緒に見れていいですよね、、笑。どういう気持ちで、誰に対する問いかけなんでしょうね。もちろん、曲を聞く大勢のリスナーのことは意識にあるんでしょうけれど。遥か遠くの知らない土地に行った、もう言うことが残っていないZeddの友達って誰なんでしょう。考え過ぎかもしれないけれど、楽曲から感じた優しさ、儚さから、そんなことを考えてしまいました。”Are you happy now?“、そうであろうとなかろうと、私は幸せであってほしいなあと思いました。

それでは和訳をどうぞ。

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カテゴリー Zedd

Thru These Tears – LANY 和訳と紹介

LANY 失恋を歌う。古くから有名なバラードのように心に染み入る。

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「今、この涙の向こうには何も見えないんだ。」

サウンドについて
すごくメロディがいいのはもちろん、アレンジの繊細さが、失恋した心の繊細さを想起させます。寂しく、切なく、だけど淡々としています。ブリッジのメロディ、歌声がとても美しいですね。ピアノとファルセット・ボイス。古い名バラードみたいな雰囲気があります。80年代感ですかね。音楽的に好きな部分でいえば、プレコーラスですね。サラっと終わるメロディですが、短い中に美しい音程の起伏が詰め込まれています。バッキングの音も素敵ですね。

歌詞について
繊細で素敵な歌詞ですね。失恋は苦しいけれど、とても冷静な様子がわかります。きっといつか忘れること、大丈夫になること、もう終わったということ。わかっていて、自分に言い聞かせていく曲です。彼女のことを思い出す描写が、日常的な動作と結びついているのが、切ないですね。Verse1では家を出るときに思い出し、アウトロでは車で家に帰るときに思い出します。とてもリアルで、胸が締め付けられますね。そんなリアルで、冷静なこの曲のタイトル “Thru These Tears” は、部分で訳すと「この涙の向こう」になるのでしょうか。どういう意味かというと、サビの最後のフレーズ「だけど 今はこの涙の向こうには何も見えない」です。涙が溢れている様子、完全に諦めが付いているわけじゃない様子が描写される名フレーズです。

それでは和訳をどうぞ。

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カテゴリー LANY

Mucky Fingers – Oasis 和訳と紹介

Oasis 隙間があるが、ベタっとしたビートにノイジーなサウンド。

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「俺はこの街での人生に飽き飽きしているんだ。」

サウンドについて
このアルバムでは音の隙間を意識したとか。厚いギターサウンドがトレードマークみたいなところもありますから、大胆な方針転換ですよね。とはいっても、元々一番の売りはメロディなので、良くなることは明らかですけどね。しかし、この曲隙間はあるけれど、ビートがベターっとしてる、、というか、ずっと同じ音叩き続けてます。。ハーモニカの音もグッドです。程よいアコースティック感が、隙間を演出します。

歌詞について
Mucky Fingers“、、、。Muckyって聴きなれない単語だと思います。「不愉快、汚い、卑劣な」といった、めちゃくちゃネガティヴな意味の単語です。歌詞の意味はあんまりよくわからないですねー。わかりやすい時はわかりやすい歌詞を書くノエルですし、そんなに気にしないでいいんじゃないですかね。。だめでしょうか。。

オアシスの全オリジナルアルバム・全楽曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

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Turn Up the Sun – Oasis 和訳と紹介

Oasis 6thアルバムの一曲目。印象深いアルペジオから始まる。

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「さあ、太陽を掲げるんだ。みんなの為に。」

サウンドについて
インストが始まりそうなアルペジオですね。”Fuckin’ In The Bushes(和訳)” のように、アルバムのイントロ的なサウンドかと思いましたが、唐突にディストーション・ギターがガツンと入ってきて、オアシスサウンドになりました。とは言っても、ボリュームは少なめな、イントロ的なサウンドです。どんなアルバムか、まだ想像もつかない音ですね。

歌詞について
Turn Up The Sun” 、Turn upで上に向かせる、上にあげる、、といった意味を持ちます。音量を上げてとか、明るくしてとかも、turn upを使いますよね。照らすという意味や、上にあげるというニュアンスを大切にして、「太陽を掲げる」と和訳しました。

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Don’t Be Afraid If Nobody Loves You – Suede 和訳と紹介

Suede 陰鬱でクールな、古きよきUKロックサウンド。

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「恐れないで。なぜって、誰一人お前を愛さないから。」

サウンドについて
邦楽らしさとか、USらしさとか、K-POPらしさとか、、。やっぱりお国柄みたいなサウンドはあると思いますが、ここまでガッツリ陰鬱なサウンドはUKロックならではですよね。あー、でもピクシーズとかもやりそうかあ。とにかく、めちゃくちゃかっこいいですね。こういうサウンドを継承している最近のロックバンドはいるのでしょうか…?

歌詞について
曲名からヤバいですね。”Don’t Be Afraid If Nobody Loves You“って、、。ここまで突き刺さるようなネガティヴな歌詞、久しぶりに聴きました(笑)。全然後ろ向きじゃないし、落ち込んだりもしていない歌詞ですけど、とても低い視点から睨みつけるような。昔はこういう歌詞にひどく共感していたものです。全く気持ちがわからない人とかいるんでしょうね。。

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Natural – Imagine Dragons 和訳と紹介

Imagine Dragons ダークで重たいビート。サビのシャウトとクールなバース。

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「この世界でうまくやるために、もっと冷たくならなきゃいけない。」

サウンドについて
バースのクールな感じと、サビのシャウトっぽい歌い方の緩急がいいですね。ビートも細かいリズムはハイハットではなく、パーカッションで出しているので、バスドラムとスネアの間が広く感じられて、渋いビートに感じますね。こういう曲の怪しい雰囲気を出すのは、やっぱりアコースティックよりのギターの音だったり、少し高めのベースの音だったり、エレクトロ音より音の方が適しているように感じさせられます。

歌詞について
Natural” は「自然」とか「天然」が馴染みのある意味でしょうか。おおよそ、それらの意味の派生で、生まれつきの、、とかの意味もある単語です。サビの歌詞、「この世界でうまくやるために、もっと冷たくならなきゃいけない」ってすごいですね。獲物よりハンターがいい、、。タフな世界観です。

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Sun In Our Eyes – MØ, Diplo 和訳と紹介

MØ, Diplo スクウェアなエイトビートとグッドメロディが最高。

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「ただ波に乗る、私たちが伝説になるまで。」

サウンドについて
これ、めちゃくちゃ好きです。特にサビのビートとメロディ。跳ねたりしていない、カチッとしたエイトビートの楽曲で、四つ打ちじゃないダンサブルな楽曲って、ありそうで、意外とみんなやってないんですよね。メロディもいいし、最高です!流行りに対するアプローチで面白いのが、太鼓を連打しているところですね。最近の曲はだいたいハイハットを多用しているし、ハイハットの連打音はよく聞くと思うんですけど、結構低めの音程の太鼓でそれをやるんだーって思いました。

歌詞について
Sun In Our Eyes“は「私たちの瞳の中の太陽」という意味です。いい歌詞ですねー。このあたりの世代のミュージシャン、曇りのない歌詞を書く人が多いから好きです。恋の歌ですね。振り返ることなく、悲しむことなく、臆病になることなく、ただ生きていくんですね。「伝説になるまで」と訳した箇所ですが、元の歌詞は “higher than life”です。larger than lifeやbigger than lifeで、人生より大きい→並外れたとか、伝説的なという使われ方をします。

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Jumpsuit – twenty one pilots 和訳と紹介

twenty one pilots 久しぶりの新曲はベースのディストーション・サウンド。

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「ジャンプスーツのほこりを払う。俺を守ってくれ。」

サウンドについて
展開的な面白さは少なく、単調なサウンドが続いていきます。ディストーション・ベースがブイブイ言わせていますね。今回の楽曲、メロディやコードは特にコメントありません。。サウンドが好みの人にはハマるでしょうね。もともと繊細さとエモーショナルさを持っている彼らだけに、アルバムの中でこの曲がどんな立ち位置で使われるのかが気になります。

歌詞について
新しい場所へのプレッシャーや、自分自身の中に感じる猜疑心などに押しつぶされそうな時、古い”Jumpsuit“を引っ張り出してきて、「守ってくれ」と歌っています。「ジャンプスーツ」は服なんですけど、何を指しているのでしょうか。ジャンプスーツのほこりを払ったり、その直前で若い頃の感覚の話をしていたり。”Jumpsuit“は何らかの過去を指しているんでしょうね。過去の成功か、過去の努力か、、。何かを乗り越えた時の自分自身を引っ張り出して、俺ならもう一度乗り越えられると鼓舞しているような印象を感じました。

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God is a woman – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande 宗教画や宇宙などをモチーフにしたMVと、神秘的なサビ。

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「全てが語られ、過ぎ去った時。神は女性だと信じるでしょう。」

サウンドについて
MVがめちゃ神秘的な感じありますね。宗教画に入り込んでいたり、地球に溶け込んでいたり、、。イントロ、コーラスのエレキ・ギターの音色、空間系のエフェクトで揺らしていて、コード進行とあいまって神秘的な雰囲気を出していますね。一方でバースやプレコーラスは最近のよくある曲な感じです。プレコーラスでは最近流行りの三連譜のフロウをかましています。

歌詞について
God is a woman” ってすごく強い言葉ですね。「神は女性」という意味です。だけど言葉の強さほどに「女性が〜」っていうメッセージは推していないと気がします。一般的なフィクションなどに登場する神様って男性が多い印象がありますよね。そこから着想を得て、曲を作ったのかなーと思います。実際には、パートナーとお互いを尊重して、受け入れて、二人でしか見られない景色を見せてあげる、、といった内容だと感じました。プレコーラスの一行目 “I can be all the things you told me not to be” は所謂女性らしさの押し付けに物申しているような印象を受けました。

Ariana Grande の “Sweetener” から全曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

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A Little More – Alessia Cara 和訳と紹介

Alessia Cara 22歳の誕生日に後悔した、アコースティックギターの弾き語り。

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「待ちすぎかな。ほんの少しだけ、もっとあなたがほしい。」

サウンドについて
弾き語り、と書きましたが、弾きながら歌っているかはわかりません。アコースティック・ギターとボーカル、コーラスと、少しのエフェクトで構成されているシンプルな曲です。エレクトロ全盛の中、最近のシンガーがこういう楽曲を出すと、少し気になりますよね。ギターですが、基本的にだらーっと8分の6拍子で弾いているけれど、奇数小節の終わりだけ、キュッと音を切るのが、雑っぽさを感じますが、こういうサウンドだからこそ、そういう雑っぽさがいいのかもしれませんね。

歌詞について
A Little More” は「少しだけ多くの」って感じですかね。Moreは今より多いことを表現します。何が今より多いかというと、”A little more of you” 「もう少しだけ多くのあなた」です。waiting forに繋がるので、「あなたを」だと、「もう少しだけ待つ」と誤解される恐れがあったので、「あなたが」と訳しました。「もっとあなたがほしい」の奥ゆかしい表現、くらいの感覚で捉えてください。

それでは和訳をどうぞ。

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