borderline – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande 平坦なシンセサイザーと細かい低音ビート。ケンドリック・ラマーのオマージュ?

sweetener

「私のものにしたい。ボーダーラインで私と会って。」

サウンドについて
ループの楽曲です。平坦でのっぺらとしているシンセサイザーの音をベースに、細かくバスドラムとベースが入って来る。その上にスネアとハイハットで味付けをしているような構成です。歌の小節数には癖があって、不思議なところで繰り返しのフレーズがきます。平坦な楽曲だけに、飽きないように様々な工夫が施されています。

イントロ、ケンドリック・ラマーのAlrightを連想してしまいませんか?音色も、音の切り方も。ボイシングが違うけれど、構成音は同じですよね…?ケンドリック・ラマーのAlrightは、低い音がEの音で、高い音がAの音。”borderline“は、高い音がEの音で、低い音がAの音です(初めの四音はちょっとハッキリ聞こえないけど、5音目はAですよね)。

歌詞について
気のないふりをする、魅力的な男性(彼を求める雛鳥がたくさんいる!)を求める歌です。Missy Elliottがフィーチャーされています。”borderline“、境界線ですが、なんの境界なんでしょうか。シンプルに考えると友達と恋人でしょうか?いわゆる「一線」みたいな捉え方もできますね。

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breathin – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande 影の掛かったクールなポップス。ギターソロがかっこいい。

sweetener

「自分を失った時、やるべきことは、呼吸を続けること。」

サウンドについて
一曲前の “everytime(和訳)” に引き続いて、シリアスな雰囲気のポップスです。”breathin“もわかりやすい楽曲になっています。と思ったら、二曲ともプロデューサーが同じなんですね。Ilyaというプロデューサーで昔からアリアナ・グランデの曲を手がけています。Ilyaは他には”God Is a Woman(和訳&MV)” と、”No Tears Left to Cry(和訳&MV)“、”Raindrops(和訳)“をプロデュースしています。

アリアナの曲でガッツリしたエレキギターのソロが入っている曲、パッと出てきません。めちゃくちゃ弾き倒しててかっこいいですね。その後のブレイクもかっこいいです。

歌詞について
辛い出来事、悲しい出来事がたくさん起きて、見るもの全てに嫌気がさして、自分を見失ってしまったとき。”breathin“、呼吸を続ければいいと教えてくれる。物事がそれほど複雑じゃなかったことを教えてくれる。そんな良いパートナーの歌詞を通して、彼女の歌が私たちのスウィーテナーになることを願っているんでしょうね。

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everytime – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande シリアスでストレートな歌。切ることができない関係を歌う。

sweetener

「どうして神様は、私をあなたのところへ連れ戻し続けるの。」

サウンドについて
このアルバムを先頭から聞いていって、初めて他のミュージシャンでもやりそうな雰囲気だと思いました。攻めまくりなアルバムの中盤で来るもの心地いいですね。チャーチズとか、最近のテイラー・スウィフトもやりそうな雰囲気ありますよね。フィルターで高音をカットして、徐々に出していくイントロから始まり、コード進行だったり。シリアスな雰囲気が出ています。終盤のハイトーンボイス、からの笑い声が楽曲の雰囲気に引っ張られて空笑いのように響いてリアルです。

この楽曲はテイラー・スウィフトのプロデュースをずっとしていた Max Martin とアリアナ・グランデを昔からプロデュースしている Ilya のコンビでプロデュースされています。昔からの洋楽ファンにとっては、なんだかテンションが上がりますね。他にこのコンビでプロデュースしている楽曲は、”raindrops(和訳)“、”No Tears Left to Cry(和訳&MV)” があります。

歌詞について
忘れた方がいい異性を忘れられず、ズルズルと関係を続けてしまう、といった歌詞です。”everytime“、いつでもあなたの元に戻っていってしまう。。私自身もそんな恋愛もありましたし、心当たりがある人も多いのかと思います。この曲は女性目線で、自分が手放すべきなのに手放せない、、といった悪い男に苦しめられる歌詞に取れますが、一方で歌詞には自分の主観ばかりで、相手の振る舞いは電話をかけてくることくらいです。もしかしたら相手も、手放すべきなのに、、と苦しんでいるかもしれませんね。

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successful – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande BGMのようなコミカルなトラック。

sweetener

「あなたも同じ。若くて、美しくて、成功しているわ。」

サウンドについて
これも不思議な楽曲ですね。歌ものでこういう雰囲気のトラックってあんまり見かけません。コミカルなBGMというか。バスドラムに被せているスクラッチ音が目立ちますねー。やっぱりすごく冒険的なアルバムです。ビートルズも顔負けの、貪欲でアグレッシブなサウンドメイクですね。

歌詞について
successful” は「成功している」という意味です。だけど例えばヒップホップのように「私は成功しているわ!」っていう曲じゃなくて、「私は成功しているけど、あなたも同じなのよ」なんていう優しい歌です。優しいっていうと少し違いますけれど、アリアナ・グランデが楽曲を作って、歌を歌う時には、必ずリスナーが見えているんだなあ、と思いました。心優しいアリアナ・グランデらしくて素敵です。

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sweetener – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande クラシックのように美しいメロディ x ヒップホップ!?

sweetener

「あなたが人生の味を甘くしてくれた。」

サウンドについて
なんだこの曲!すごすぎる!サビのメロディ、美しすぎますね。とても好みです。かと思いきや、(初めから裏にいたのですけど)違和感なく、シームレスにヒップホップらしいフレーズを入れ込んできました…!後に続くのは、今度は普通のポップス的なメロディ。解決せずに引っ張って、サビの美しいメロディに連れて行きます。そしたらまたヒップホップ…。サビのメロディだけでも名曲になりそうなのに、なんてアグレッシブなんだ、アリアナ・グランデ、、。めちゃ面白いですね。

歌詞について
sweetener“、アルバムの表題曲です。語義的には「甘くするもの」で、甘味料などを意味します。歌詞中には様々な味覚が登場します。しょっぱかったり、苦かったり、酸っぱかったり。それを「あなた(=sweetener)」が甘くしてくれる、という歌です。このアルバムや曲たちが、いろんな人の”sweetener”になるように願いを込めたんでしょうね。その優しさはブリッジの最後の行にも現れています。アルバムの表題曲にふさわしい素敵な楽曲です。

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【和訳付】Sweetener – Ariana Grande 全曲紹介

Ariana Grande 2018年待望の新作。全体的にはストレンジなポップ・アルバム。

sweetener

2018/08/17、アリアナ・グランデが新作 “sweetener“をリリースしました。アルバムはアカペラのバラード、”raindrops (an angel cried)” から始まりますが、全体的には少し風変わりな楽曲が多い印象。というより、Pharrell Williams が関わっている曲が異彩を放っています。他の誰もやらなそうなポップソング。この二人が一緒に製作するとこんな音楽になるのか、という驚きがありました。

その他に全体を通して言えるのは、ヒップホップのフィーリングを感じます。2010年代っぽさがありますね。表題曲 “sweetener” はこれ以上ないくらい美しいメロディとコード進行の楽曲ですが、驚くほど自然にゴリゴリなヒップホップと融合しています。

そしてメッセージは愛に溢れています。アルバムタイトル “sweetener” は、同名の楽曲に因んで、このアルバムが多くの人の “sweetener” になるように、という願いを込めて付けられたのだと思います。特に最後の楽曲、”get well soon” は必聴の傑作です。

それぞれの楽曲のサウンドについて、歌詞については各ページに記載してあるので、是非ご覧ください。

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R.E.M – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande 夢の中のような浮遊感漂う、チル・ラップ・ソング。

sweetener

「昨日の夜、夢の中であなたと会ったわ。」

サウンドについて
ベッドの中、微睡みの中のような、曲名通りのサウンドですね。エコーが深く掛かった、遠くの方から聞こえるような伴奏がそう感じさせるんでしょうか。ボーカルの音程も低めで、寝る直前の声色を思い出します。バースは基本的にラップで構成されています。ただリズムで遊ぶことは殆どなく、決まったリズムパターンに言葉をはめていますね。逆にリズムで面白いのはサビの入りの部分。なんども聴きたくなるようなリズムとメロディです。

歌詞について
R.E.M“という曲名通り、夢の中で好きな人と会う歌です。バースも全て夢の中って解釈でいいんでしょうか。「夢の中で会った」ってだけで、他は夢の中じゃない、という捉え方もできますね。夢の中にしても、現実にしても、中々やり手の男性ですね笑。特に2バース目。すっかり女性の扱いになれている様子です。”What about La Perla?” というフレーズが嫌にリアルですね。。ラペルラは女性向けの下着のブランドです。

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blazed – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande ft Pharrell Williams アルバムの出だしを飾るトロピカル風ポップス。

sweetener

「広い世界の中、あなたは私とここにいる。」

サウンドについて
スクウェアなリズムで均質な音感のハイハットが印象的なポップ・チューンです。ボンゴっぽい太鼓の音や、ウッドブロックぽい高音のパーカッションが、トロピカルっぽい雰囲気を出していますね。丸みを帯びたベースもガッツリ前に出てきていて、踊れる楽曲を意識している感じがするのが、流行りに逆らわず、、といった感じでしょうか。ファレル・ウィリアムズのコーラスもとても良いですね。今作はファレル・ウィリアムスがプロデュースした楽曲が多く含まれているとか。

歌詞について
blazed“とは、薬などでハイになっている状態の意味を持ちます。別に薬の歌ではなく、恋人が「君を最高の気分にしてあげる」って言っているんですね。色々と素敵なフレーズは多いですけれど、繰り返し現れているフレーズ「あなたがここにいることが信じられない」「起きた出来事が信じられない」あたりが楽曲のベースでしょうか。終盤でファレルが「起きないなんて思わないで、起きるんだから」と歌うところが、なんとも憎らしいですね。

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Let’s See What the Night Can Do – Jason Mraz 和訳と紹介

Jason Mraz 3拍子。終盤に向けて積み重ねていくメロディと言葉。

know

「確かめよう、夜に何が起きるのか。」

サウンドについて
相変わらずのオーガニック感。サビのピアノの裏メロが可愛いですね。リズムの起伏はなく、ダラーと流しながら、徐々に盛り上がっていくタイプの楽曲です。2回目のサビが終わってからが、楽曲の本番ですね。盛り上がりきった後にブレイクして、曲名を歌うところがグッときます。

歌詞について
楽曲名の使い方がとてもいいですね。短い曲をひとつ、普通に演奏した後のようなテンションで、”Let’s See What the Night Can Do” という言葉を繰り返し始めます。ドラマチックな展開ですね。この言葉から作った曲なのかなーと考えたり。

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Better With You – Jason Mraz 和訳と紹介

Jason Mraz 2分半に込められた優しい愛。UKを感じるメロディライン。

know

「君が “I Love You” に意味を与えてくれるから。」

サウンドについて
ウクレレの弾き語りから始まる、Jason Mrazらしいオーガニックな曲。サビで流れる包み込むようなシンセサイザーの音色が素敵です。サウンドは全然違うんですけど、メロディラインの微かに影が掛かった感じが、UKロックのメロディラインを思い出させます。私はビートルズとか、アークティック・モンキーズを思い出しました。

歌詞について
Better With You“、君がいるとより良い、ですね。Betterって訳すの難しいんですよねー。「君がいないより、いる方が良い」状態を指してるんだと思うんですけど、英語の比較級って便利ですね。より良い、なんて堅苦しい言い方ではないので、ラフに訳してみました。ブリッジの2行目が素敵ですね。Jason Mrazって愛至上主義みたいな感じがすごく強いですけど、こういうポップスも素敵ですよね。

それでは和訳をどうぞ。

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