No Tears Left To Cry – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande ヒップホップが見え隠れするポップ・ビート。立ち上がる強い意志を感じる曲。

sweetener

「流す涙はもう残っていない。愛して、生きて、立ち上がる。」

サウンドについて
めちゃくちゃかっこいい!個人的に大好きです!かっこいいで終わらせたいけど、小賢しいこと書かなきゃいけない宿命なので書きます。めちゃメロディいいっすね。あと軽い音のビートで細かく刻んで、ボーカルも細かく刻んでいて、リフも裏から入ったりするのに、バスドラムは一小節に一回、単発か二連でなるだけなのが、リズムの絶妙な気持ち良さをうみだしてます。”pickin’ it up” の部分の三連譜は、トラップ系のヒップホップでよく聴くやつで、スヌープ・ドッグが「個性つけないと生き残れないぞ」って軽くディスってたやつなのですが、アリアナ・グランデがやるだけでめちゃくちゃかっこいいよ。素敵なシンガー。

歌詞について
やっぱり例の事件のことは考えているのでしょうかね。悩みに悩んで、本当に涙を失うほどにないたんでしょう。この曲は強い意志と愛に満ちています。2番のバースがすごいです。あんな事件があって、苦しんで、自分のファンたちも苦しんで、ファンじゃなくても苦しんでいる人がいて、その人が発する “I Like Them” 。like なのは、個性に口出しする人だと歌っているけれど。そんなことやっている場合じゃない… と続きますが、鳥肌が立つほどの説得力を感じました。

Ariana Grande の “Sweetener” から全曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

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The Light Is Coming – Ariana Grande 和訳と紹介

Ariana Grande アップでダークなヒップ・ホップ・ポップス。

sweetener

「光が差し込んだ。暗闇が盗んだもの全て、奪い返すように。」

2018/06/20 公式音源発表後、加筆しました。ライブ音源で聞き取りづらかった箇所の修正や、終盤のフレーズを追記しています。

サウンドについて
軽快なビートだが、歌の音程も低く、コードもなく不安定な状態が続く。アリアナ・グランデほど、メロディも非メロディもいけるシンガーって少ないなーって思います。ダークだけど、暗いとか怖いとかじゃなく、オトナって感じですね。シンガー・ソングライターというよりはシンガーなアリアナ・グランデだからこそできるアジなのかなとも思ってます。

歌詞について
歌詞もオトナな感じですね。アバンチュール感。”The Light Is Coming” って言われると、励ましてくれそうな雰囲気がするけど、この曲では、夜の色々をかき消して、日常の世界に戻っていく…って感じですね。夜のことは誰にも秘密、光が差し込んだから。良いとか悪いとかは価値観でしょうが、オトナでかっこいいですね。そういう世界もあるんですね。

ft. Nicki Minaj の新作にも Ariana Grande が参加しています!

Ariana Grande の “Sweetener” から全曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

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Never Say Die – Chvrches 和訳と紹介

Chvrches 圧巻のバラード。壮大なプレコーラスのメロディが胸を打つ。

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「私たちは正直じゃなかったの? 私たちには続きはなかったの?」

サウンドについて
とても壮大な曲ですね。メロディが切ないAメロ、壮大な展開のBメロ、繰り返しのフレーズがすっと胸に響くサビ。Chvrchesがこういうタイプの曲を持っていたら、もう最強ですね。サビのメロはシンプルだし、音色もいつもの古っぽいエレクトロ音が使われているし、ラスサビ後はまさにChvrches節って感じなのに、グッドメロディのシンガーソングライターの曲と同じような気持ちになるバラードです。

歌詞について
たくさんの感情が伝わってくるのに、言い回しや言葉の種類がめちゃくちゃ少ないんですよね。サビなんてほとんど「never ever」なのに、胸を打ちます。二人のすれ違いから、崩れてはじめた関係を歌っています。バースは質問文ばかりなんですが、相手に投げかけてばかりではないことがグッドです。

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Give Yourself A Try – The 1975 和訳と紹介

The 1975 ノイジーでキャッチーなリフ。淡々としたアップテンポのエイトビート。

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「だから、トライしてみなよ。」

サウンドについて
ノイジーなギターフレーズが、曲中ずっとリフレインされている。起伏のないビート、メロディ。淡々と曲が展開されていく様は、1990年前後のUSオルタナを思い出します。ビートは2000年代のUK感もあるかな?私はオルタナファンなので好きですけど、好みはわかれそうですねー。Chocolateとかはとってもキャッチーですしね。サビでなんとなくU2思い出します。全然似てるとかじゃないんだけど。

歌詞について
2番と3番のバースの歌詞が少しモリッシーぽくて好きだー。言葉選びは全然違うけど、弱い目線から皮肉っぽく描写するところが好きです。だけどかっこいいのは1番のバース。集めたアナログレコードとコーヒーは、どう生きてきたか、何を知っていて、何が好きなのかを表しますよね。MVのイントロの語りの2行目も併せて、自分の気持ちに真摯でありたいと思わせられます。

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Graffiti -Chvrches 和訳と紹介

Chvrches 王道構成でChvrchesらしいメロディに乗せて、終わった恋を歌う。

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「小部屋中に私たちの心を落書きした。」

サウンドについて
Aメロ、Bメロ、サビの流れで、サビの終わりを繰り返すポストコーラス。エレクトロ系のポップスの王道構成だけど、Chvrchesのメロディはやっぱり特徴があって、よくあるポップソングというより、よくあるChvrchesのバラードって感じに聞こえますね。サウンド、音色ももちろん特徴的だけどね。このライブ動画、歌い出しのメロディが少し外れてて(低い?)、不安定な感じがかっこいいですね。ローレン・メイベリーは元々オルタナティヴ畑の人だし、ただのエレクトロポップじゃねえぞ感が個人的に良いです。

歌詞について
終わった恋を振り返って、あの頃の二人は幼くて、何もわからなかったと歌っています。”Graffiti” とは落書きのことで、サビに「バスルームの壁中に二人で落書きをした」という描写があります。日本語でグラフィティといえば、路上の壁とかに書かれた落書きをイメージしますよね。あの頃の二人の心は、綺麗な水彩絵の具で丁寧に描かれたのではなく、落書きのように拙さを持って、心のまま、狭いバスルームに描かれたんですね。

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She Taught Me How To Fly – Noel Gallagher’s High Flying Birds 和訳と紹介

Noel Gallagher サイケ感のある4つ打ちロックンロール。16分のハイハットが印象的。

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「俺が愛する彼女は、俺に飛ぶことを教えた。」

サウンドについて
序盤だけ聞くと、Oasisの最終アルバムに入っていそうな曲。サイケで、四つ打ちで、、。ただ、ハイハットを細かく刻むのはOasisではやらなかっただろうなあ、なんて思います。ロックンロールは頭で聞いて、言葉で語っちゃいけない音楽だと思っているので、早めに切り上げますね。

歌詞について
曲名がかっこよすぎる。She Taught Me How To Fly て。いろんな愛の言葉があるけれど、ノエルはやっぱり最高にロックンロールですね。サビの出だし ” put your money where your mouth is” は、イディオムで「口だけじゃなくて行動しろ」的な意味です。俺は彼女に飛び方を教えてもらって飛んでるよ。お前は口ばっかりだな、お前も飛んでみろよ。って感じかな?

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Don’t Miss It – James Blake 和訳と紹介

James Blake 忘れなきゃいけない痛みが胸を締め付けるバラード。

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「君が元気になった時、恋しがっちゃいけない。俺のように。」

サウンドについて
いわゆるAメロ、Bメロ、サビ…の形じゃなくて、繰り返しのないAメロ、Bメロ、Cメロの3パートで構成される一方通行の曲。歌詞にマッチした楽曲構成です。明るくも暗くもない、湖の底を歩いているような、透き通る薄暗闇の中を静かに歩いているようなA、Bメロ。音色は遊び心が満点ですね。音を揺らしたり、ぶつ切りにしたり、早送りもしている?一番最後のメロがエモくて、とても好きです。

歌詞について
大切なものを失った時の辛さだけでなく、その辛さを失った時の辛さを歌っています。Aメロは語りの導入のような感じ。Bメロは失った辛さ、失って得た自由の話。失ったおかげで得たものもある。だから Don’t Miss It 、恋しがっちゃいけない。俺のように恋しがっちゃいけない。Cメロは失ったことを恋しがっちゃいけない、から、友達と笑い合い、辛さを忘れてしまっても恋しがっちゃいけないと歌っています。だけど、俺のように恋しがっちゃいけない。恋しがるなと言っているようで、恋しく思う人に寄り添うような歌ですね。

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Wake Me When It’s Quiet – Don Diablo 和訳と紹介

Don Diablo ft. Hilda 憂いを帯びた切ないサウンドに、キャッチーなメロディ。透き通る歌声。

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「言葉が置き去りにされたなら。静かになったら、私を起こして。」

サウンドについて
全体的に静かなサウンド。メロディも伴奏もどこか悲しげで美しい。サビのメロディは悲しさが少し抜けて、キャッチーな印象があり、そのままポストコーラスを頂点に盛り上がって行く。盛り上げ方、展開などはよく聞く感じで、2サビでビートが消えたり、ポストコーラスがビートが効いていたり、ピアノとボーカルのアウトロなどがカッコいい。個人的にしばらくこういう曲のトレンドを追ってなかったんだけど、サビとポストコーラスの間がガッツリ空いているのはびっくりしました。流行ってる?

歌詞について
バースの「考えすぎないで」「感情に負けないで」や、プレコーラス全体など、不要な心配や孤独感を感じる人をささえてくれる言葉ですね。誰かは「逃げている」なんて言うだろうけど、どうしようもないときは、どうしようもない。もし誰も私の言葉を聞いてくれないのなら、「静かになったら起こして」。他人の物語の中で、誰も言葉を聞いてくれない中で、傷付きながら闇雲に叫び続けることは意味がこともあるかもしれませんね。

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Get Out – Chvrches 和訳と紹介

Chvrches 軽快なイントロから入る別れの逡巡。


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「私たちはここから抜け出せるのかな。」

サウンドについて
表拍のクラップと、軽快なリフのイントロがすごく印象的。何か楽しいことが始まりそうなイントロですね。メロに入ると、チャーチズらしいミドルなビート感。サビはハイハットは相変わらず細かいけれど、バスドラムとスネアが半分なので、曲のノリを保ちながら、チャーチズらしさが出てますね。

歌詞について
別れ際のカップルの歌なのかな。一行目は別れ話をするってことなのかな。変わると言い張る恋人を万華鏡だと喩えているとしたら、皮肉っぽいね。方向を変えただけで綺麗に変われるものなんでしょうか。意志だけじゃ十分じゃない。だけど、Aメロは別れを告げる側の心の揺れを描写してますね。自分も相手も、何を望んでいるのかわからないから “Can we get out of here?” なんでしょう。

それでは和訳をどうぞ。

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Autum Leaves (枯葉) – Nat King Cole 和訳と紹介

“枯葉” まさに王道なマイナー調の歌物ジャズ・スタンダード。

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「紅葉が舞い落ちる頃、何よりもあなたが恋しい。」

サウンドについて
有名なジャズ・スタンダードです。シンプルな4度進行なので、初心者向きなのですね。元々はシャンソンで、色々な人の色々なテイクがあるので、特にここで語ることはないです。歌物だけじゃなく、インストの演奏も色々聴いてみてください。

歌詞について
「枯葉」という和訳は素晴らしいと思うのだけれど、実は曲中の葉っぱは枯れてないんだよね。このサイトのポリシーの一つに、「理解しやすさを損なわない程度の直訳」があるので、先人の訳に背いてみました。枯葉ではないので、冬ではなく秋の情景です。赤と黄金の美しい紅葉が舞い落ちる中、あなたと過ごした夏を思い出す。そしてすぐに冬を迎えるはずなのに、どんどん日が長く感じる。夏の方が日が長いはずなのに。美しい風景と枯葉のような心の対比がとても美しく描かれています。

それでは和訳をどうぞ。

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