It’s A Beautiful World – Noel Gallagher 和訳と紹介

Noel Gallagher’s High Flying Birds 「物事に屈しない」喜びの曲

she-taught-me-how-to-fly

「美しい世界、全ては俺のもので、全ては正しいんだ。」

サウンドについて
11/22にリリースされる “WHO BUILD THE MOON?” から最後の先行リリース楽曲です。昔からたまにやる、バースがメインの構成の楽曲です。緩急のないビートで、同じようなメロディを繰り返しても飽きることないのは、それ以外の部分を作り込んでいるからですね。バッキングにメロディを増やしたりなど。

歌詞について
It’s A Beautiful World” とは、「美しい世界」です。Noel Gallagherはインタビューで、テロリズムなどに触れながら、「酷いことや憎しみに直面しても、”美しい世界” だと言えるというのは、物事に屈しないというメッセージ」だと述べています。

感想のフランス語の語りは、フランスのシンガー “Charlotte Marionneau” に「なんでもいいから話してほしい」と頼んだものが元になっているらしいです。どうやら世界の終焉について話されたらしく、ノエルが直しを入れて録音したとか。笑

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

The Blackout – U2 和訳と紹介

U2 四つ打ち・ダンサブルな新作ロックを発表。

u2

「ブラックアウト。鮮明で、君という人間が現れる。」

サウンドについて
四つ打ちでダンサブルな、荒っぽいサウンドのリフものロックミュージックって感じです。Aメロとかで聞こえる、ミュートした高音のギターがU2っぽさ出てます。だけど、ミーハーな私的には “With Or Without You” みたいなサウンドの印象が強いから、思ってたのと違うなーって言うのが正直な感想でした。アルバムで聞くとまた違うんでしょうね。楽しみに待ちましょう。

歌詞について
初っ端からダイナソー、コミットと、スケール感リミットブレイクで襲いかかって来ました。”The Blackout” の Blackout を辞書で引くと、「停電」とか出てくるけど、「黒になる」って感じかな。一時的な意識喪失とかにも使われます。名前で呼びかけるようにして、韻を踏んでいるのが面白いですね。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

カテゴリー U2

【和訳付】Reputation – Taylor Swift 全曲レビュー

Taylor Swift 2017/11/10 にリリースされたアルバム。

reputation

「さあ。ゲームを始めましょう。」

SNSの投稿を削除して、脱皮する蛇の動画でプロモーションをしたり、「オールド・テイラーは死んだ」なんて先行シングルをリリースしたり。「新しいTaylor Swift」への期待を煽りに煽ってリリースされた “Reputation“。ストリーミングで配信されたなかったので、購入して聞きました。

先行リリースされる曲はダークなサウンドや、アダルトなサウンドばかり。”We are never ever ever !” とか “shake it up! shake it up!” って言ってた人と、本当に同一人物なのか…?Taylor Swiftは歌詞とメロディが最高に素晴らしいので、絶対に信頼できるんですが、歌はメロディよりもリズムで攻めてるし、、。 まあ結論から言うと、最高のアルバムでした。曲に関しては各ページにも色々書いていますが、少し書きつつ、記事紹介しようかなと思います。全楽曲、個別ページにリンクを貼ってありますので、確認してみてください。文量にバラツキありますけど、疲れてたんだなと思ってください。

続きを読む

New Year’s Day – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift アルバムを締めくくる “New Year’s Day” は素朴なアコースティック・サウンド。

reputation

「だけどあなたと一緒にボトルを片付ける。新年の初めの日に。」

サウンドについて
Reputation“の最後を締めくくるのはアコースティック・サウンドです。すごく落ち着くし、Taylor Swift のスケールが大きくなったことに、畏怖の念を抱くとともに、寂しさを覚えていたので、とても嬉しいです。昔から変わらないTaylor Swiftの歌の魅力を、最新作でも聞くことができて嬉しいです。新しいテイラーもかっこいいけど、オールド・テイラーも好きだよ。もっともっと時間が経った時、どんな音楽を聞かせてくれるんだろう。

歌詞について
アルバムの最後の曲のタイトルが “New Year’s Day” なの、とても面白いです。アルバムの最後の曲のタイトルは新年の始まり。歌の内容はパーティの終わり。願うことはこれから、もっとあなたと、永遠に。素敵なアルバムでした。でした、じゃなくて始まるのかな。素敵なアルバムですね。

それでは和訳をどうぞ。

Reputation” 全曲レビュー・和訳はこちら!

続きを読む

This Is Why We Can’t Have Nice – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift “楽しめない”パーティソング。楽しめない理由とは。

reputation

「あなたが壊してしまったから。それが私たちが素敵なコトを楽しめない理由よ。」

サウンドについて
アップテンポで、明るいメロディで、喋るようなコーラスが入っていて、アガるパーティソングの資質を持っている曲なのに、いまいち盛り上がれない。理由はサウンド全体のイコライジングかなと思う。アルバムの他の曲と同様に、低音が強めで、ベースラインもベターっとしています。これでは楽しい曲でも地面に足がついたままですね。歌詞とめちゃくちゃ合ってるけれど!

歌詞について
誰に対しての歌なんだろう。裏切られて、許して、裏切られて、、。「笑わずには許せないわ」っていうTaylor Swift 、ちょっとヤラシイなと思っちゃうけれど、傷つけられたなら、こっちもやりたいようにやらなきゃですよね。

タイトルの “This Is Why We Can’t Have Nice” は、「これが私たちが楽しめない理由」という意味。パーティを冷やかすのはNGですよね。ちなみに「ギャツビー」は「グレート・ギャツビー」というアメリカ文学からの引用で、ギャツビーもパーティを開いています。昔、授業で取り扱ったので懐かしいです。笑

それでは和訳をどうぞ。

Reputation” 全曲レビュー・和訳はこちら!

続きを読む

Dress – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift ファルセットが美しいエレクトロ・ラブソング。

reputation

「このドレスだけ買ったわ。だからそれを脱いでいいわよ。」

サウンドについて
Taylor Swiftのファルセットって、これまでたくさんはなかった気がするけど、この曲 “Dress” で飽きるまで堪能できますね。メロディもエレクトロの曲っぽいし、サビ直前でビートが消えたりするところもエレクトロっぽい。あと、ずるいコード進行ですよね、これ。宇多田ヒカルの光とかもほぼ同じコード進行です。

歌詞について
Bメロの歌詞が切実すぎて。名詞がずらっと並んで、景色が見えるようなものが好きなんですけど、そのパターンです。手が震えていることも合わさって、気持ちが目に見えるようです。Cメロもいいですね。いつだって一番いいところ見てほしいし、見てあげたいです。

それでは和訳をどうぞ。

Reputation” 全曲レビュー・和訳はこちら!

続きを読む

Dancing With Our Hands Tied – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift 映画のように壮大なサウンドとリリック。

reputation

「私たちは手を縛ったまま、踊っていた。」

サウンドについて
バースの軽快なビートとサビで重たいビート。楽曲中を漂うのは終末感、哀しい雰囲気。壮大な歌詞を引き立てる、壮大なサウンドです。音色やコードで楽曲中で一貫する雰囲気を作りきれているから、ビートが展開を自由に作れているのかな。

歌詞について
タイトルの “Dancing With Our Hands Tied” は「手を縛ったまま踊る」と訳しましたが、「縛られた」の方がいいのかな?One’s hands tied でどうにもできない状況を指す言い回しがあります。Bメロでも出てきますね。「止めることができる人は 世界中のどこにもいない」。

さすがに壮大すぎますが、どんな状況なのでしょうか。ライトが消えて、家が焼け落ちて、水が勢いよく流れ込んできて、崩壊していく中、手を縛られたまま踊っています。ってめちゃくちゃしっかり描写してるな、、すごい、、笑。古い曲なのですが、Skeeter Davisという女性カントリー・シンガーの “The End Of The World” という曲があります。少女の失恋を世界の終わりに擬えた名曲なのですが、テイラーのことですから、失恋なのでしょうか。ゴシップには疎いので、Taylor Swift が25歳の時になにがあったか誰か教えてください。

それでは和訳をどうぞ。

Reputation” 全曲レビュー・和訳はこちら!

続きを読む

King Of My Heart – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift 10曲目 “King Of My Heart” でオールド・テイラーのメロディが顔を覗かせる。

reputation

「あなたは私の心と体と魂の王様」

サウンドについて
Reputation” は最近のR&Bやヒップホップの流れを汲んだ洋楽シーンのテイストが強くて、カントリー・ポップスシンガーだったオールドテイラーは顔を潜めていました。”RED”以前とも以後とも違う雰囲気。だけど、 “King Of My Heart” のイントロのメロディは “RED” 以前の Taylor Swift がよく使っていたメロディでした。歌い方も大人になっているし、伴奏の雰囲気も全然違うけれど、”Fearless” をめちゃくちゃ聞いていた私としては、とても不思議で、どこか嬉しい気持ちになりました。

歌詞について
タイトルの “King Of My Heart” は私の心の王様という意味ですが、英語あるあるというか、「○○の王様」の○○を増やせちゃうんですよね。文法的に。曲の中では”King of my heart, body and soul” と歌われています。A, B, …, and Z の文章です。

それでは和訳をどうぞ。

Reputation” 全曲レビュー・和訳はこちら!

続きを読む

Getaway Car – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor SwiftGetaway Car” ≒ 逃走車で逃げていた日々。優しく哀しいサウンド。

reputation

「私は逃走車の中で別れを告げた。」

サウンドについて
本アルバムの収録曲はいくつかの系統に分けることができると思うんだけど、この曲はシングルで言うと “Gorgeous” の系統の楽曲だと思う。アルバムの中盤に集まっていますね。柔らかいシンセサイザーの音色や、ゆったりとしたビート。

サウンドに騙されなければ、実は「昔のテイラーっぽい曲」だと思います!ビートは全然違うけれど、メロディやコード展開はアレンジを変えれば “RED” に収録されていても全然違和感ないんじゃないかな。

歌詞について
Getaway Car” って何を指しているんでしょうか。悪い恋でしょうか。歌詞に登場する 「ボニー&クライド」は映画のタイトルです。各地で銀行強盗をしながら生活していたカップルの映画です。楽しく、幸せに生きていても、逃走車の先に明日はないってことでしょうか。

ちなみに、曲名に映像作品の名前がいくつか登場します。”The Great Escape“(大脱走)、”Bonny & Clyde” (俺たちに明日はない)、プリズン・ブレイクは言うまでもありませんね。歌詞の終盤もとても映画チックな描写です。

それでは和訳をどうぞ。

Reputation” 全曲レビュー・和訳はこちら!

続きを読む

So It Goes… – Taylor Swift 和訳と紹介

Taylor Swift 重厚なディストーション・ギターがサビで響く。

reputation

「私は悪い子じゃないけど、あなたとワルイコトをする。そういうものなの。」

サウンドについて
7曲目 “So It Goes” は何かを感じさせるようなイントロから始まる。コードがバッチリ解決しないからかな。ちゃんと音とってないからわからないけれど、サビも同じコード進行ですね。メロディのテンションも変わらないし、音数や音色で緩急をつけています。

歌詞について
マジシャン・イリュージョニストのくだりが好きです。愛って魔法みたいですもんね。タイトルの “So It Goes“とは「しょうがない」といったニュアンスのイディオムです。そういう風になるものだ、とか。

ブリッジについて。元の歌詞は “You did a number on me. But, honestly, baby, who’s counting?” です。 “do a number on ”  で騙すという意味があります。そして number = 数字 にかけて、「誰が数えたの?」 (誰にさせられたの?) と尋ねています。

それでは和訳をどうぞ。

Reputation” 全曲レビュー・和訳はこちら!

続きを読む