Stop Crying Your Heart Out – Oasis 和訳と紹介

Oasis アルバム屈指、感動の名バラード。

heathen-chemistry

「星々は消え去っていく。だけど心配しないように。」

サウンドについて
この曲と Songbird(和訳&MV), Little By Little(和訳&MV) が続いている時点で、最高のアルバムなんですよね。 静かで、重い雰囲気のピアノから始まるこの楽曲は、終始美しいメロディで彩られています。重いコード進行のバースと、美しすぎる進行のサビの対比が、また美しいです。2番のバースからバンドとストリングスが入ってきて、重さが幾らか美しさに変化していきます。そこからは、3分くらいずっと美しくて、どうにかなっちゃいそうです。てか、泣いちゃいます。映画、バタフライエフェクトの主題歌にも使われましたね。あれもいい映画でした。

歌詞について
優し過ぎますね。大サビを聴いてると泣いちゃいます。この部分がいいんだ!って書いてたら、サビ全部になったので一旦消しました。。。心配しないようにして、自分の道を歩くんだって。いつか会えるから。”Stop Crying Your Heart Out” 、心が張り裂けそうなほど泣くのをやめてって、慰めてます。

Verse 1の後半に出てくる “May your smile shine on” というフレーズですが、”May O V”で O が V でありますように、という意味になります。「あなたの笑顔が輝きますように」、素敵なフレーズですね。余談ですが、この言い回しはスターウォーズでも頻繁に登場しますよね。”May the Force be with you”、フォースが共にあらんことを。

オアシスの全オリジナルアルバム・全楽曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Hung in a Bad Place – Oasis 和訳と紹介

Oasis ゲム・アーチャー作のロックンロール・ナンバー。

heathen-chemistry

「マズい状況で持ちこたえてるんだ。」

サウンドについて
1フレーズを4回繰り返すロックンロールの定番バース。2番では3回目で崩していて、これまたロックンロールの定番です。日本だとミスチルとか、ピロウズはよくやりますね。ミスチルの名もなき詩も 「A + A + B + A」 のAメロですよね、だいぶメロディアスですけれど。かっこいいキメフレーズが多いですねー。サビ終わりのベースフレーズだったり、アウトロのフレーズなどなど。この曲、実はギターのゲム・アーチャーが作っています。前作のリアムを皮切りに、ノエル以外の楽曲も収録されるようになりました。ゲム・アーチャーは元々Oasisと同じクリエイション・レコーズに所属しているバンドで、ギター・ボーカルをやっていたのでした。

歌詞について
行きたいところにいける、なりたい人になれる。ノエル以外のメンバーも同じような歌詞を書くんですね。最高のロックンロールバンドじゃないですか…!言い回しはやっぱりノエルとは違っていて、面白いです。「アスタ・マニャーナ」はスペイン語で「また明日逢いましょう」という意味です。ノエルはスペイン語とか使わないだろうなあ。タイトルの “Hang in a Bad Place” は、”Hang in”で耐え抜く、頑張るという意味、”in a bad place” は悪い状況という意味です。

オアシスの全オリジナルアルバム・全楽曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Force of Nature – Oasis 和訳と紹介

Oasis 古いサザンロックやカントリーを感じる、ワイルドな曲調。

heathen-chemistry

「お前のイージー・ライフも斜陽なんだ。」

サウンドについて
ビートはIggy PopのNightclubbingからの引用です。スネアがダブっているのが特徴的なビートですよね。なんでも、おんなじリズムマシンを使ったとか。徹底しているところにリスペクトを感じますね。曲のテイストは、なんていうんでしょうね。。こういうテイストの曲あまりたくさん知らないんですけど、めちゃくちゃ好きなんですよね。例えばOasisで言えば Flashbax とかも、全然違う曲だけど、似たテイストを持っていると思っていて。ピンとくる表現や、ジャンルがあれば教えてください〜。

歌詞について
Force of Nature“は自然の力。自由になった鳥のように、私たちを歌わせることができるらしいです。まんまと歌っちゃってますけれど。だけど自然の力はそんなに関係なさそうですねー。楽勝でヘラヘラ生きてきた人生も、もうすぐ終わりだよって感じでしょうか。前作からですが、1st、2ndの無敵感を押し出したスタンスから、少しずつ不安が見え隠れするような気がします。

オアシスの全オリジナルアルバム・全楽曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

The Hindu Times – Oasis 和訳と紹介

Oasis シンプルで力強いリフ・ロックンロール。

heathen-chemistry

「神様がロックンロールの中にある魂をくれたんだ。」

サウンドについて
バースとコーラスだけのシンプルな構成が一曲目にふさわしく、かっこいいですねー。こういうワクワクさせるような一曲目好きです。リフも印象深いですよね。”Hindu”っぽさも、ほんのり感じます。一旦落ち着いてから、最後に付け足したようなフレーズで終わっていくサビも好きです。ミドルテンポで、堂々としていて、オアシスらしい楽曲だと思います。

歌詞について
The Hindu Times” というタイトルは、チャリティーショップで見かけたTシャツから取ったようです。大事じゃないけど、かっこいい言葉なわけですね。楽曲をつく前からタイトルは決まっていたらしく、リフがシタールっぽいメロディだったり、魂、、とか出てきたりするのは、タイトルから広げられたんでしょうか。チャリティーショップで見つけてくれて感謝ですね。。笑

オアシスの全オリジナルアルバム・全楽曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Let’s All Make Believe – Oasis 和訳と紹介

Oasis 不安定な響きと解放されるような響きを繰り返すバラード。

standing-on-the-shoulder-of-giants

「俺たちはまだ友達のフリをしよう。結局お互いが必要だから。」

サウンドについて
イントロのコード感がかっこいいですね。不安定なコードを繰り返し、繰り返し、、メジャーのキーであるFに解決するところが堪らないです。不安定なコードは Dm と、Dmの5度の音を半音あげたコードを繰り返しています。5度の音を半音あげた音をオーギュメントと言って、Dmオーギュメントは構成音はB♭メジャーと同じになるので、マイナー・オーギュメントって言い方はしないらしいんですけど、意味としては敢えてDmオーギュメントって言った方がいいと思います。ちなみにこのコード進行、エミネムの有名な “Lose Yourself” のリフで使われています。

歌詞について
“make believe” で何かのフリをするという意味なので、”Let’s All Make Believe” は「さあ、ふりをしよう」って感じです。なんのフリをするかというと、”we’re still friends and we like each other” 俺たちは友達で、お互いに好き合っているフリ、、。どんな意味の歌なんでしょうかね。いつもの兄弟喧嘩の話でしょうか。

オアシスの全オリジナルアルバム・全楽曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Roll It Over – Oasis 和訳と紹介

Oasis 重厚なサウンドのネガティヴ・バラード。

standing-on-the-shoulder-of-giants

「俺の魂は放っておいてくれ。俺をここに置いていってくれ。」

サウンドについて
ギターを重ねまくるオアシス・サウンドですね。Bメロからサビにかけてガッと入ってきますね。サビではエレキ・ギターのフィードバック音なども入ってきて、響きが一層重厚に感じられますね。個人的にはBメロのメロディがお気に入りです。グッドメロディ。ただこれまでの作品と比べると、アルバム終盤曲としては弱いかなーと思ってしまいます。

歌詞について
結構長い曲だと思うんですよね。6分くらいあるし。だけど、歌詞全然ないですね。オアシスはアルバム終盤で、長い間奏をやるのが好きだからですかね…?内容もとてもネガティヴです。なんかなー。この曲がいい曲かどうかは置いておいて、アルバムの終盤でこういう楽曲がくるのはちょっとどうなんでしょうか。これまでのアルバムが全部バッチリだっただけに、少し残念です。

オアシスの全オリジナルアルバム・全楽曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

I Can See A Liar – Oasis 和訳と紹介

Oasis ロックンロールなイントロ。懐かしさを感じるグッドメロディのバース。

standing-on-the-shoulder-of-giants

「ベイビー。お前は嘘つきだ。」

サウンドについて
イントロがバッチリ決まってますねー。ちゃんと作り込まれたイントロのフレーズ、このアルバム少ないですよね。かっこいいです。バースのメロディも下っていくコード進行に合わせて、若干下っていく感じのメロディが、なんとなく懐かしさを感じさせます。メロディアスなバースから一転して、サビはギター・リフがクールな鋭いフレーズ。強弱のダイナミクスはないけれど、メロディとギターで押し切っている感じが、たまらなくロックンロールです。

歌詞について
I can see a liar” 俺には嘘つきがわかる、ですね。お前は嘘つきだって歌っています。歌詞中に出てくる「キング・クレオール」は古い映画のタイトルで、エルヴィス・プレスリーが主演しています。映画は見てません。。。歌詞の内容と、何か関係あるのでしょうか?

オアシスの全オリジナルアルバム・全楽曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Sunday Morning Call – Oasis 和訳と紹介

Oasis ノエルボーカル。先の見えない不安を歌うアコースティッックバラード。

standing-on-the-shoulder-of-giants

「俺にはわからないんだ。これからもうまくやっていけるかどうか。」

サウンドについて
MVだとノイズから始まるので、イントロの綺麗なアコースティック・ギターが聞こえるとビックリしちゃいますね。ただただ「歌」って感じの楽曲ですね。バースとサビで転調しているのがドキッとしますね。バースのキーはDm、平行調はFなので、サビのGへは全音上がる転調ですね。DmからDに移って、5度進行でGへと転調しています。王道で綺麗な転調ですね。

歌詞について
新しい日曜日の朝、”Sunday Morning Call” で目を覚まして、躓きながら、なんとなく日々へ繰り出していく。「思考と言葉は永遠に続くわけじゃない」っていうフレーズで、なんとなくノエル・ギャラガー自身の不安を歌っている気がしますね。いつか曲が書けなくなるんじゃんないか、、って不安は、たまに聞きますよね。一方で、ずっと曲を書き続けられると自信満々のミュージシャンもいますね。ノエル・ギャラガーは今でも書き続けていますけれど、やはり不安なのでしょうか。

オアシスの全オリジナルアルバム・全楽曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Where Did It All Go Wrong? – Oasis 和訳と紹介

Oasis ノエルが歌い上げる、付き纏う後悔の歌。

standing-on-the-shoulder-of-giants

「どこから全部おかしくなったんだ?」

サウンドについて
マイナーキーの響きがクールな少し速めのテンポのバラードです。オアシスはマイナーキーの楽曲がちらほらありますよね。メロディがとてもキャッチーだから、暗い雰囲気にならないのでよいです。個人的にサビの直前のコードが好きです。Ⅳ-Ⅴ-Ⅱかな。この流れでのⅡは不安定な進行ですけど、ワクワクする響きですよね。

歌詞について
Where Did It All Go Wrong?” は、どこからおかしくなったの?って意味です。いなくなった友達や、張った見栄とかが、多ければ多いほど、一生つきまとってきて生きづらくなっていくってことですかね。忘れたつもりでも、ふと思い出すし、気にしてないつもりでも、自分の足枷になるものです。全ての言葉や行動は自分に帰ってくるし、自分の呪縛になるので、気をつけて生きていきたいですね。

オアシスの全オリジナルアルバム・全楽曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む

Gas Panic! – Oasis 和訳と紹介

Oasis オアシスの新しいスタイル。シリアスで神秘的なロックンロール。

standing-on-the-shoulder-of-giants

「膝をついて祈った方がいい。パニックがもうすぐやってくる。」

サウンドについて
ロックンロールとか、マッドチェスターとか、ブリットポップとかじゃなく、他の誰でもないオアシスのスタイルといえば、この楽曲のようなスタイルだと思っています。そして、この曲がそのスタイルの初登場です。こういう曲調の曲は解散直前まで登場しますよね。さらに一皮剥けた感じがしてかっこいいです。まだ進化するのかって。こういう曲を聴きたかったら、オアシスを聴くしかないです。かっこいいですね。

歌詞について
んー、抽象的すぎて難しい。ノエル・ギャラガーのドラッグの禁断症状が元ネタになっているとか。そう言われると、少し意味がわかる気がします。苦しんで戦っている様子は読み取れますね。「嵐の夜に汗の海を航行している」「目が死んでいて、喉はブラックホール」などなど。ということは、”Gas Panic!” のGasはドラッグの煙でしょうか。

オアシスの全オリジナルアルバム・全楽曲の和訳を掲載。こちらをクリック。

それでは和訳をどうぞ。

続きを読む