Corinne Bailey Rae 切なさと困惑を感じるラブソング。
「あなたは夜空を横切る流れ星のよう」
サウンドについて
どうしてこんなに悲しいサウンドなんだろう。切なさにしては暗すぎる。重たすぎるベースの音色、マイナーキーのコード進行、感情のこもった歌声、、。アコギ、ストリングス、コーラス、アコギ単音、オルガン、、とサウンドが次々入れ替わり、静かなバースを挟んでから、最後に大きく盛り上がるのがとてもいい。
歌詞について
「切なさ」というより「困惑」の方が近いのかもしれない。「あなたとだけ喧嘩してしまう」「あなたにだけ心を許してしまう」ことの理由がわからないと歌い、最も静かなバースで、その理由がわかったと歌い上げる。愛しているとはハッキリ言葉にしないが。初めと終わりで歌われる歌詞も気に入っている。愛しい人を例える中で、「夜空の流れ星」「本の中の天使」「心に流れる歌」に並べて「手にこびりついた油」が入っている。ファンタジーのような言葉に続けて、①現実的な言葉 ②洗っても取れない ③汚い≒素敵なだけじゃない、そんな言葉が出てくるところが面白い。自分の感情に対して、すぐに「恋」という周りから得た正解に飛びつかずに、自分の価値観で向き合ったからこそ出てくる言葉だろう。しかし、コリーヌは恋愛感情にマイナスのイメージを持っているのだろうか?
それでは和訳をどうぞ。