Taylor Swift ,REDの方向性はビートと音数とメロディ。
「私たちは恋に落ちる。傷つくか、血を流すか、時間の中に薄れていくまでずっと。」
サウンドについて
テイラー・スウィフトが正真正銘のポップスターになったアルバム “RED” の始まりを飾る曲です。前作 “Speak Now” までと全く異なるサウンド・アプローチ。U2っぽくなったというか、見方によればオルタナっぽくなったというか。フロアタムで刻むどっしりとしたビートの上に、音圧で展開を作る感じです。これまではコードやメロディ、ビートで展開を作るのが彼女の特徴だと感じていたので、音圧、音数で展開を作るのは新機軸って感じです。終盤、こっそり歌が右側から聞こえてくるところ好きです。
歌詞について
歌詞もまた新機軸。アルバム全体ってわけじゃないけど、この曲に限っては「時間の流れ」がありません。これまでのほとんどの歌詞はストーリー性を帯びていて、一曲中に時間が進んでいくものが多いのですが、この曲は描写に深みを感じるというか、格言めいているというか、バラバラのパッセージを繋ぎ合わせて歌詞を作っているような感じです。敵なしのポップ・スターでも、少しずつ引き出しが増えているんですね。
お気に入りは “We fall in love till it hurts or bleeds, or fades in time” というフレーズ。テイラーの一貫しているテーマのひとつ「恋」から逃れられないということを、客観的で冷静な風に歌っています。こういう視点からの歌詞も新しいのかな?
お気に入りは “We fall in love till it hurts or bleeds, or fades in time” というフレーズ。テイラーの一貫しているテーマのひとつ「恋」から逃れられないということを、客観的で冷静な風に歌っています。こういう視点からの歌詞も新しいのかな?
それでは和訳をどうぞ。
【歌詞和訳】
[Verse 1]
私は素早く歩いていく 信号を渡って
忙しい通りと忙しい生活
私たちにわかることは 一触即発だってことだけ
私たちは孤独 変わっていく自分の心と一緒に
私たちは恋に落ちる 傷つくか 血を流すか 時間の中に薄れていくまでずっと
[Chorus]
あなたは一度も来てくれなかった
私も同じではいられないわ
[Verse 2]
あなたが側にくると 鎧は剥がれ落ちて
キャノンボールのように隙間を突き刺す
今 私たちがわかるのは 手放しちゃいけないってことだけ
私たちは孤独なの あなたと私だけで
あなたの部屋に上がって 私たちは白紙の状態
ただ二つのファイア・サイン 四つの青い瞳
あなたは決して聖人ではなかった
私はその微かな間違いを愛していた
私たちは痛みと共に生きることを学んだ
モザイクのかかった壊れた心
だけどこの愛は勇気があって大胆なの
[Chorus]
あなたは一度も来てくれなかった
私も同じではいられないわ
[Bridge]
これは神様の恵みなの
これは価値のある戦いなの
愛は無慈悲なゲームなの
上手に 正しくプレイしない限りはね
運命の掌の上
あなたは私の唯一の弱点
これは黄金の時代なの 何か素敵で
正しくて リアルな時代
[Chorus]
あなたは一度も来てくれなかった
私も同じではいられないわ
あなたは一度も来てくれなかった
私も同じではいられないわ
[Outro]
これは神様の恵みなの
これは価値のある戦いなの
愛は無慈悲なゲームなの
上手に 正しくプレイしない限りはね
――Translated by BxM – 文学xミュージック