Red - Taylor Swift 和訳と紹介
- 05 Dec, 2015

サウンドについて
やはりコードやメロディの展開はテイラーにしては少なめ。そういうコンセプトでアルバムを作ったのかな。バースもコーラスもメロディがすごいよね。テイラーほどの圧倒的なメロディ・メイカーが、めちゃくちゃ一音で攻めてます。なんか、魅力はメロディとかじゃないんだなあって思いました。コードも展開が多いわけじゃなくて、ビートも複雑じゃなくて。アンサンブルの妙ですね。「ミュージシャン」としてのテイラーを垣間見たような気がします。
歌詞について
ずーっと比喩。バースでは物や行動といったイメージしやすいものに喩えて、コーラスでは色といった抽象的なものに喩えています。コーラスの歌いだし “losing him was blue” は「ブルーな気分」など日常的に使われる色の比喩で、こういう言葉から入っているから、後に続く灰色、赤色の比喩もスッと入ってきますね。意識してか、せずにかはわからないけれど、こういう細かなテクニックが「深みがあるけれど、シンプルで伝わりやすい歌詞」を生み出しているのだと思います。
[Verse]
彼を愛することは 新車のマセラティで行き止まりに飛び込むようなこと
風より速く 罪なほど情熱的で 突然終わってしまう
彼を愛することは 飛び降りてしまった後に方向を変えようとするようなこと
秋の色みたいに 消える前に綺麗に輝くの
[Chorus]
彼を失うことは 見たことないような青色で
一人 彼を恋しく思うことは灰色
彼を忘れることは 知らない人と出会わずに知り合うようなこと
だけど彼を愛することは赤色だった
彼を愛することは赤色だった
[Verse]
彼に触ることは 欲しかったものが全て目の前にあったことに気付くようなこと
彼を覚えることは 大好きな懐かしい歌の歌詞を覚えてることくらい自然だった
彼とのケンカはクロスワードパズルみたい そして正しい答えなんてなかった
彼を後悔することは 愛の強さを知らなければと願うようなもの
[Chorus]
彼を失うことは 見たことないような青色で
一人 彼を恋しく思うことは灰色
彼を忘れることは 知らない人と出会わずに知り合うようなこと
だけど彼を愛することは赤色
ああ 赤色だった
燃えるような赤色だった
[Bridge]
彼を思い出している フラッシュバックやこだまみたいに
もう忘れなきゃいけないって自分に言い聞かせるけど
彼を忘れることなんてできるわけない
彼のことを未だに想っている
燃えるような赤色
燃えるようなそれは赤色だった
[Chorus]
彼を失うことは 見たことないような青色で
一人 彼を恋しく思うことは灰色
彼を忘れることは 知らない人と出会わずに知り合うようなこと
だって彼を愛することは赤色だった
そう 赤色なの
私達は燃えるような赤色なの
だから彼のことが忘れられない
燃えるような赤色を思い出す
彼の愛は 新車のマセラティで行き止まりに飛び込むようなものだった