The Beatles 名曲中の名曲。ノスタルジーと今を見つめる。
「過ぎ去った日々を、君を、愛してるんだ。」
サウンドについて
語る必要もないほど美しい楽曲ですよね。4小節1セットのメロディが連なってできています。1セットは前半はハモり、後半はジョンが一人で歌うという構成です。1バースも起承と転結で前半、後半に分かれています。こういう整い方も、シンプルに胸に響く理由になったりするんでしょうか。
シンプルな曲なんですけど、ドラムのフレーズもよく聞くと癖がありますよね。キーボードソロに関しては半分の速度で録音しているようです。シンプルに思えて、この時期のビートルズだからこその楽曲です。
歌詞について
“In My Life“は「私の人生で」という意味。Verse1では過去の日々を、Verse2では今の日々を歌っています。変わるもの、変わらないもの。どちらにしても全てに思い出があって、思い出す人たちがいて、今でもみんなを愛している。涙が出るほど素晴らしい歌詞だと思います。
後半では、君が一番だと歌いながら、それでも過去の日々を大切に思っている様子が描かれています。過去の日々への愛情を失わないとわかっていても、時々立ち止まって振り返る。このフレーズから、深い愛情を感じ取れます。その直後に “In my life, I love you more” というフレーズがくるところが素晴らしい。過去と今に対する深い愛情に胸を打たれます。
それでは和訳をどうぞ。
【歌詞和訳】
[Verse 1]
ずっと忘れない場所があるんだ
一生 いくつか変わったとしても
永遠のもの 永遠じゃないもの
いくつかは過ぎ去って いくつかは残っている
こんな全ての場所には それぞれの瞬間があった
恋人や友達と過ごした瞬間 まだ思い出せるんだ
何人かは亡くなって 何人かは生きている
俺の人生で 彼ら全員を愛している
[Verse 2]
だけど こんな友達や恋人も
誰一人として 君と比べることはできない
こんな思い出たちも意味を失うだろう
愛を新しいものだと考えるときに
決して愛情を失わない
過ぎさった人々や物事に対して わかっていたとしても
時々立ち止まって 彼らのことを考えるのはわかってるよ
俺の人生で 君をもっと愛してる
[Piano Solo]
[Verse 3]
決して愛情を失わない
過ぎさった人々や物事に対して わかっていたとしても
時々立ち止まって 彼らのことを考えるのはわかってるよ
俺の人生で 君をもっと愛してる
俺の人生で 君をもっと愛してる
――Translated by BxM – 文学xミュージック