D’angelo、ロックテイストのメッセージソング。
「俺たちが欲しかったのは話し合う機会だけだったのに」
HipHopの影響を強く受けたR&Bソング “Brown Sugar” でデビューしたD’angeloだが、この曲では変型ギターを手にして、弾きながら歌っている。ジャンルなど僅かも気にしない彼の “音楽” に対するリスペクトが、15年の沈黙を経てなお彼を伝説たらしめているのだろう。この曲はアルバムがリリースされた当初からプッシュされていた。アルバム名 “Black Messiah” に相応しいメッセージが込められている。人種差別、不当な報道。この素晴らしい音楽を聴いたあなたが真実を見つけて、いつか問題が解決することを願いたい。
それでは和訳をどうぞ。
【歌詞・和訳】
規則的な迷宮を這って進む
死んでしまうほどの苦しみ
俺たちの瞳の中の痛み
お前の吐いたたくさんの嘘の中で溺れるほど苦しんでいる
あまりにも腐敗した世界 俺たちの叫びはお前には届かない
多くの夢想家たちが道の半ばで力つきた 俺たちもそうなるのだろう
メディアが散撒いた俺たちを洗脳する嘘が世界中に氾濫している
欲しかったのは話し合う機会だけだった
代わりに手に入れたのはチョークで引かれた死体の跡
俺たちは足から血が出るほど途方もない道のりを歩いてきた
ある日の終わりに暴こう この虚飾を
悪人達は用心深く もし勇気があるなら夢想家たちの為に祈れと言う
報われるには十分な信仰をもった夢想家たちのために
詐欺師たちのせいで残忍な人物へと身を落とした
だからニュースの司会者は正しいことを話せ 俺たちは素人じゃないんだ
欲しかったのは話し合う機会だけだった
代わりに手に入れたのはチョークで引かれた死体の跡
俺たちは足から血が出るほど途方もない道のりを歩いてきた
ある日の終わりに暴こう この虚飾を
この目の覆いを剥がして 真実を見るんだ
そして行進を始めよう
決して長い時間はかからない
決して長い時間はかからないんだ
ある日の終わりに暴こう この虚飾を
欲しかったのは話し合う機会だけだった
代わりに手に入れたのはチョークで引かれた死体の跡
ある日の終わりに暴こう この虚飾を
俺たちが欲しかったのは……
——Translated by BxM – 文学xミュージック